今日の風景　気まぐれ一句

「たった今　その瞬間が　過去になる　

取り戻せない　時は早足」


2018年の手帳を手にしてビックリ！というか、

それを通り越し愕然とした・・・今年最初の驚き。


手帳の後ろにある「年齢早見表」


毎年家族や両親、孫達、姉妹の年齢を確認してアンダーラインを引

くのがまず最初にすること。

年齢早見表は100歳が一番上にある、一番終いは0歳・・・

今年誕生の新しい　いのちだ。


そこでなんと！

私の年齢は、上から数えた方が早いという現実を目の当たりにした。

既に明治生まれの義父母は居ず、ことしの一番上は大正7年だ。

大正9年の父、昭和2年の母・・・存命なら、それぞれ98歳、91歳。

現実に元気で人生を楽しんでいる方も大勢いる。

手帳上で見るなら年齢は上へと上がり紙面から無くなる・・・天に

登るという図かな・・・などと思ってしまう。


　「父母の　今の住まいは　鎌倉で　
　　　　　　　　　小雨降る中　兄弟集まる」

　「小雨降る　鎌倉に揃う　兄弟の
　　　　　 　尽きぬ母の　思い出話」

　「墓参り　ついでに観光　するも良し　
父母の思惑　ありがたきかな」

　「久しぶり　兄弟そろって　墓参り
母の13回忌　話は尽きぬ」　


2015年2月に義母の17回忌を終え、

鎌倉霊園での法事は最後となった。

これまで兄弟が集まるのは鎌倉霊園、春には少し早い2月頃。

最近の兄弟の連絡はもっぱら電話、声だけだと少しも変わっていな

いと思っていたが、それぞれに年を重ねていた。


昨年12月中ごろ長女の姉さんが,

脳梗塞で入院していたと年明けて初めて知る。

その後リハビリの病院に転院され、三月の初めに無事退院。

電話口の姉さんは、いつもと変わらぬ明るい声で病気を感じさせないほど。

家族との普通の暮らしが始まっていた。

ではと　お顔を見ながら出かける予定にしていた。


なのに四月に入って間もなく、早朝の電話、不安がよぎる。

リハビリも順調で家族は一息ついた頃と思う。

出先で具合が悪くなり、そのまま帰らぬ人となった。

まだこれからの81歳　「命のはかなさ」を実感した。



また同じころ、母の妹のご主人様が逝ってしまった。

叔母は叔父の意を組んで昼夜を問わず尽くしてこられた。

献身ぶりは想像を絶する・・・まさにこの言葉が言い得ている。

身体中の痛みに耐えて辛かった85歳、どうぞ安らかに。



そんな時、ふとこんな歌がよぎります。

　「♪命短し　恋せよ乙女・・・明日の月日の　ないものを」


手帳の年齢早見表を見るもう少し前からだが、

思った事、やりたいこと、後回しせず実行すると決めていた。

また今度・・・は無いかもしれないとの思いからだ。

言いたい事も遠慮せずにだ。


夫は言葉数の増えた私に「かみついてきた」と言うが・・・


昔父が、「最近母さんが口答えするようになった」と言ってたが、

そうそういつまでも言われっぱなしではいられませんよ・・・

ってことです。


人生この先終いが見えちゃっているんですから。


そんな訳で、四月から区の運動スケジュールを見て参加している。



竹内まりやの「人生の扉」この曲もまさに心境にピッタリ。


　♪　春がまたくるたびに　ひとつ年を重ね・・・


　♪　満開の桜や色ずく山の紅葉を　

　この先いったい何度見ることになるだろう♪・・・


　　「頼られて　頼りにしての　人生で　

　　　　　　　　苦を分け合って　今を生ききる」



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