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乗り越えられない試練はやってこないのか

最終更新日:2023年04月29日

こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)

乗り越えられない試練はやってこないのか ニュース画像1
表題の言葉はしばしば困難に直面している人を励ます時に使われる言葉です。


しかし、それは励ます方の無責任で根拠のない、少しでも安心させるための都合のいい話の持って行き方ではないのかという疑問もあります。


「その人に乗り越えられない試練は与えられないって言われてるからさ・・・」そう言われてしまえば全ての困難、トラブルもその一言で終わりという感じで。


しかし、本人がとても背負いきれないほどの重い荷物を背負わされて頑張り続けてきたうえでのアドバイスがこの言葉だったらどうでしょう。


『2冊の大好きノート』 田村健二著 光文社 という本を読みました。


双子の娘はまだ4歳の32歳でスキルス胃がん、ステージ4Bと診断された女性の話です。


50代半ばの彼女の叔父が診断の3週間後の見舞いの時、病院のエレベータホールで別れ際に言った言葉をその2か月後にすっかり白く細くなった姪の姿を見て深く後悔します。


「みーちゃん大丈夫だよ。神様はその人にしかしょえない荷物は背負わせないっていうからさ。大丈夫」


『彼女のがんが極めて厳しいものであることは診断された段階で自分にもよくわかっていた。少なくとも、頭では。でもきょうまで、みどりの死が避けられないことを心の底から実感はできていなかった。わかっていても、信じない、それを認めようとしない自分がいた。』


『この日みどりさんにかける言葉を見つけることが出来なかった。後悔はみどりさんが亡くなったあとも続くことになった。』


しかし亡くなったあと、日記やメモに使っていたipadに「たーくん(叔父)が言ってた、神様は背負える荷物しか背負わせない」と書かれていました。


実は当時御主人もみどりさんからこの言葉のことは聞いていたそうで「たーくんからこんな言葉をもらったんだよ」と言って教えてくれたそうなのです。


むしろこの言葉を最後まで支えにしていたかのように御主人は感じていたとも書かれています。


双子の子供たちに笑顔を見せ、二人に2冊の大好きノートを書き上げ、両親に先に逝くことを謝り旅立ちました。


決して背負えるはずのない荷物を一人で最期まで背負いきってしまったのかもしれません。


不調を感じてたった5カ月、診断されてからもたった3カ月と少しでしたが、本当に弱音を吐かず、ほとんど涙も見せず子供に笑顔で接し32年の人生を駆け抜けたみどりさん。


その想いを受けた二人の娘さんが健やかに成長することを願ってやみません。

基本情報

事業所名
こんや鍼灸治療室
ふりがな
こんや はりきゅう いん
代表者名
鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
ふりがな
こんや りょうへい
営業時間
月、火、水、金、土曜日   9:00~18:00       

日曜日  午前のみ  

祝祭日  午後のみ(12:00~18:00)


予約は1時間前までにお願いいたします
定休日
 木曜日 

 

 






 
電話番号
03-3636-0050
Webサイト
問い合わせ
所在地
〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19
アクセス
 平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分 

 小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば

 ☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)

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