「未病」

先日テレビ欄を見ていたら「ビッグデータ解析で病気を未然に防ぐ」という試みを行ってるという学者さんの特集を行っていたので視聴しました。その学者の方は東京大学生産技術研究所教授 合原一幸氏で彼は内閣府が最先端研究者30人にも選ばれた数理工学の第一人者の学者です。
内容というのが漢方の研究で最先端をいく富山大学 和漢医薬総合研究所では合原教授理論の実証実験が行われていて、病気になるように薬を注射したマウスの遺伝子を一日置きに調査し遺伝子情報を合原教授の式で解析すると、数字の揺らぎを見つけることができたというもので病気になる前をゼロ、病気になった状態を10とすると、その間には遺伝子情報の数値に揺らぎが発生していて、その揺らぎが起きている間に、マウスに対して漢方を投与すると、その揺らぎが消えるというものでした。
病気ではないが病気の一歩手前の状況を漢方の考え方では「未病」といいますが、その状態を数式で発見してそのときに手を打てば病気にならないで済むということになります。
これは整体の世界でも同じです。
私は「ぎっくり腰」などで来院される方に、ぎっくり腰になる前には必ずからだがシグナルを出しているのでそのシグナルを見つけられるかどうかの説明を行います。
シグナルは人によりことなります。
からだが歪んでくると多くの方が感じるのは背骨と肩甲骨の間の筋肉の「凝り」です。
ここの筋肉が凝ってくるとからだが歪んできていることが多く、背中の特に腰周辺の筋肉が硬くなってきており、ちょっとした捻りをしたときに腰を痛めやすくなります。
一旦筋肉を傷めると直るのに数週間掛かるので筋肉を傷める前のシグナルを受け取って整体に来ていただいて「ぎっくり腰」にならないようにする。
つまり「未病」の状態をからだが出す「シグナル」でいかに察知できるか。ご自身の場合のシグナルは何かを考えてみてはいかがでしょうか。