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小川印刷株式会社

『色』についての雑感①2018年06月01日

『色』についての雑感① 関連画像1
 画像や動画をネットに上げたときに、それらデータの色が見る相手にも、はたしてそのとおりに伝わっているかどうか気になったことがある方もおられるのではないでしょうか。色にこだわりがある人なら、相手にこの色がうまく伝わるかどうかいつも気にかけているかもしれません。自分のパソコンやスマホの画面上のデータの色と、そのデータを受け取った相手側の色とは同じなのだろうか、と。この疑いを抱く状況を一言でまとめると、「《同一色の再現性》への疑い」となるでしょうか。

 この《同一色の再現性》をネタに、ひとつ話をはじめていきたいと思います。

 実は、この《同一色の再現性》は、印刷業界では、「永遠の課題」とか「究極の目標」とか言われているものなのです。入稿から出力まで同じデータでそのままデジタル工程で印刷処理されたとしても、クライアントが入稿時に望んでいる色(クライアントが画面上で認識、記憶している色、それに基づいて用意された出力紙や色チップの色)と同じ色で印刷すること、これは、インクを使って紙に印刷する以上、厳密に言えば不可能なのです。
 ですから、その色を要望するクライアントが納得できる(クライアントを満足させる)範囲内に印刷された色を収めるために、色調整の「涙ぐましい」努力が印刷までの過程で費やされることは少なくないのです。(実際は、クライアントからいただく画像データのカラーモードは、光の三原色に基づくRGBモードが普通なので、インクの4色に基づく印刷用CMYKモードに変換しなければならず、変換した時点で色合いが変わることをクライアントにあらかじめ納得していただいた上で、色調整作業を最小限に抑えることになります。)

 パソコンやスマホの間での方が、インクや紙といったアナログのマチエールを介する印刷よりも《同一色の再現性》を送り手と受け手で共有すること、つまり「同じ色を見る」ことは、より可能であるといえるでしょう……。

 ここで一気に話を進めてみましょう。データか印刷物か、デジタルかアナログかという垣根を取っ払って、送り手と受け手だった二人が、同じものを同じ時に同じ場所から同じ条件で見ることができたとしてみます。そして次回は、その条件のもと、その同じ物の色を二人がそれぞれ「同じ色を見ている」と確認し合っているとは、そもそもどういうことなのか、ということから話を進めていきたいと思います。

 画像を掲載しました。5月20日に撮影したものです。
 次回は、これらの画像に説明文を付けて、画像がどのように変わるかもみてみましょう。
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