財務会計の基礎　－設備投資は慎重に－

企業は事業のため設備投資をする場合があります。

そのとき、設備投資の資金バランスを見るもの差しとして、固定長期適合率という指標があります。

固定長期適合率というと言葉は難しいですが、内容はいたって簡単です。

企業が建物や機械、車両などの固定資産に投資して、事業を行うときは、できる限り自己資金と長期借入金で固定資産を買った方が、財政状態は安全です、ということです。

固定長期適合率とは、自己資金と長期借入金の合計額に対して、固定資産の投資金額の占める割合をいいます。

固定長期適合率は、貸借対照表で簡単に計算できます。
ぜひ、計算してみてください。

固定資産÷（長期借入金＋純資産の部）×１００％

固定長期適合率の評価の目安は次の通りです。

１００％以上・・・不健全
６０～８０％・・・普通
６０％以下・・・・健全

言うまでもありませんが、企業が借入れをして固定資産を買う以上、その固定資産を使って、借入金の元本と支払利息を超える現金を稼ぎ出す必要があります。

それができなのであれば、借入れをした現金をそのまま預金にした方がまだましです。

借入をして、固定資産に投資し、結果、元本と支払利息が返せないのであれば、現金を減らすだけであり、借入自体が無意味だからです。

詳しくはこちらでどうぞ　→http://mmcea.com/business-analysis/safety-analysis/fixed-long-term-compliance-rate/