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キャッシュフロー計算書 ⑭

最終更新日:2018年02月02日

池田経営会計事務所
(松江2丁目)

キャッシュフロー計算書 ⑭ ニュース画像1
キャッシュフロー計算書 ⑭ ニュース画像2
キャッシュフロー計算書 ⑭ ニュース画像1
キャッシュフロー計算書 ⑭ ニュース画像2
今回は、キャッシュフロー計算書、第14回目です。


[投資計画の採算性]

キャッシュフロー計算書は投資計画の採算性を事前に判断するためにも使われます。企業が設備投資などを計画した場合、その投資計画をすべきか否かを判断するためです。

投資の判断は、次の手順で行います。
①投資計画に基いてキャッシュフロー計算書をつくる
②複数期間の営業キャッシュフローを現在価値に直す
③投資金額と現在価値に直した営業キャッシュフローとを比較して、投資を判断する


[①投資計画に基いてキャッシュフロー計算書をつくる]

はじめに、投資計画に基づいてキャッシュフロー計算書を作ります。設備投資の段階では、設備投資の資金として銀行から5,000万円の融資を受けて、それを設備投資に使用したとします。この場合のキャッシュフロー計算書は以下のようになります。
・営業キャッシュフロー (+-)
・投資キャッシュフロー (-5,000万円)→設備投資で支出
・財務キャッシュフロー (+5,000万円)→借入金での収入
・現金の増減      (0)

設備投資後その設備で収益を上げ、1年経過した後には、営業キャッシュフローが600万円のプラスになると計画します。同時に、借入金は5年返済で、1,000万円の返済をする計画とします。この場合のキャッシュフロー計算書は次のようになります。
・営業キャッシュフロー (+ 600万円)→営業活動で稼いだ現金
・投資キャッシュフロー (-5,000万円)→設備投資で支出
・財務キャッシュフロー (+4,000万円=+5,000万円-1,000万円)→借入金収入から借入金返済をマイナス
・現金の増減     (-400万円)

2年目から5年目にかけては、その設備投資で収益をあげ、営業キャッシュフローは毎年1,500万円のプラスになると計画します。この場合のキャッシュフロー計算書は次のようになります。
・営業キャッシュフロー (+1,500万円)→営業活動で稼いだ現金
・投資キャッシュフロー (+-)
・財務キャッシュフロー (-1,000万円)→借入金返済による支出
・現金の増減      (+ 500万円)

こうして、5年経過後のキャッシュフロー計算書は累計で、1,600万円の現金の増加となります。
・営業キャッシュフロー (+6,600万円)→営業活動で稼いだ現金の累計
・投資キャッシュフロー (-5,000万円)→設備投資による支出
・財務キャッシュフロー (0=+5,000万円-5,000万円)→借入金をして全額返済
・現金の増加      (+1,600万円)


詳しくはこちらを → http://mmcea.com/business-analysis/cash-flow-analysis/cf/

基本情報

事業所名
池田経営会計事務所
ふりがな
いけだけいえいかいけいじむしょ
代表者名
税理士 池田 忠
ふりがな
いけだ ただし
電話番号
03-5879-2814
Webサイト
問い合わせ
所在地
〒132-0025
江戸川区松江2丁目40-12

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