インタレスト・カバレッジ・レシオ 2
最終更新日:2018年03月08日
池田経営会計事務所
(松江2丁目)
今回は、インタレスト・カバレッジ・レシオの第2回目です。
インタレスト・カバレッジ・レシオの適正な比率は、2倍以上とされます。つまり、営業利益に受取利息と受取配当金を足した利益(事業利益)が支払利息の2倍以上あればいいということです。例えば、年間の支払利息が24万円ですと、事業利益は48万円あればいいということです。
ただし、借入金の返済も含めての適正な事業利益となりますと、企業の借入金の返済額などにより、適正な比率は異なってきます。借入金返済は、事業利益からされます。そのため適正な事業利益は、支払利息、法人税等、そして借入金返済ができる金額である必要があるのです。
インタレスト・カバレッジ・レシオの適正な比率、つまり、借入金返済ができる指標となる比率は、次の算式で計算されます。
(借入金÷0.7+支払利息)÷支払利息=◯◯倍
例えば、年間の受取利息及び配当金は2万円、支払利息が24万円、借入金の返済額が120万円だとします。そうしますと、インタレスト・カバレッジ・レシオの適正な比率は次のようになります。
(120万円÷0.7+24万円)÷24万円=8.142857倍
この比率が正しいかどうか検証してみます。
まず、借入金を0.7で割り戻しているのは、借入金返済に必要な経常利益を求めるためです。ここでは、法人税等の実効税率を0.3とします。借入金を0.7で割り戻した金額は、1,714,286円となります。この金額が借入金返済に必要な経常利益となります。検算しますと、次のようになります。
経常利益 1,714,286円
法人税等 514,285円
税引後当期利益 1,200,000円
借入金返済額 1,200,000円
後は、適正な事業利益、つまり、営業利益+受取利息+受取配当金を求めるだけです。経常利益は、適正な事業利益から支払利息をマイナスして求めた金額です。ですから、経常利益に支払利息をプラスすれば、適正な事業利益が求められます。そうしますと、適正な事業利益は、120万円÷0.7+24万円=1,954,286円となります。さらに、適正な営業利益は、1,954,286円-20,000円=1,934,286円、となります。
検算しますと、次のようになります。
営業利益 1,934,286円
受取利息・配当金 20,000円
事業利益 1,954,286円
支払利息 240,000円
経常利益 1,714,286円
インタレスト・カバレッジ・レシオは、企業の借入金等の利息の支払利息を見る指標です。同時に、計算方法に工夫をすることで、借入金等の元本を含めた支払能力を見ることも可能となるのです。
詳しくはこちら → http://mmcea.com/business-analysis/safety-analysis/interest-coverage-ratio/
インタレスト・カバレッジ・レシオの適正な比率は、2倍以上とされます。つまり、営業利益に受取利息と受取配当金を足した利益(事業利益)が支払利息の2倍以上あればいいということです。例えば、年間の支払利息が24万円ですと、事業利益は48万円あればいいということです。
ただし、借入金の返済も含めての適正な事業利益となりますと、企業の借入金の返済額などにより、適正な比率は異なってきます。借入金返済は、事業利益からされます。そのため適正な事業利益は、支払利息、法人税等、そして借入金返済ができる金額である必要があるのです。
インタレスト・カバレッジ・レシオの適正な比率、つまり、借入金返済ができる指標となる比率は、次の算式で計算されます。
(借入金÷0.7+支払利息)÷支払利息=◯◯倍
例えば、年間の受取利息及び配当金は2万円、支払利息が24万円、借入金の返済額が120万円だとします。そうしますと、インタレスト・カバレッジ・レシオの適正な比率は次のようになります。
(120万円÷0.7+24万円)÷24万円=8.142857倍
この比率が正しいかどうか検証してみます。
まず、借入金を0.7で割り戻しているのは、借入金返済に必要な経常利益を求めるためです。ここでは、法人税等の実効税率を0.3とします。借入金を0.7で割り戻した金額は、1,714,286円となります。この金額が借入金返済に必要な経常利益となります。検算しますと、次のようになります。
経常利益 1,714,286円
法人税等 514,285円
税引後当期利益 1,200,000円
借入金返済額 1,200,000円
後は、適正な事業利益、つまり、営業利益+受取利息+受取配当金を求めるだけです。経常利益は、適正な事業利益から支払利息をマイナスして求めた金額です。ですから、経常利益に支払利息をプラスすれば、適正な事業利益が求められます。そうしますと、適正な事業利益は、120万円÷0.7+24万円=1,954,286円となります。さらに、適正な営業利益は、1,954,286円-20,000円=1,934,286円、となります。
検算しますと、次のようになります。
営業利益 1,934,286円
受取利息・配当金 20,000円
事業利益 1,954,286円
支払利息 240,000円
経常利益 1,714,286円
インタレスト・カバレッジ・レシオは、企業の借入金等の利息の支払利息を見る指標です。同時に、計算方法に工夫をすることで、借入金等の元本を含めた支払能力を見ることも可能となるのです。
詳しくはこちら → http://mmcea.com/business-analysis/safety-analysis/interest-coverage-ratio/
基本情報
- 事業所名
- 池田経営会計事務所
- ふりがな
- いけだけいえいかいけいじむしょ
- 代表者名
- 税理士 池田 忠
- ふりがな
- いけだ ただし
- 電話番号
- 03-5879-2814
- Webサイト
- http://mmcea.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0025
江戸川区松江2丁目40-12
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