歯周組織再生療法の新時代：リグロスの効果と適用

リグロスは、歯周組織再生療法に使用される薬剤で、主成分はヒト塩基性線維芽細胞増殖因子（FGF-2）です。この薬剤は、歯周病によって破壊された歯周組織を再生するために開発されました。リグロスは、特に垂直性骨欠損がある場合に適用され、歯周ポケットの深さが4mm以上、骨欠損の深さが3mm以上の症例に使用されます。

 

特徴と利点

• 単体使用の効果: リグロスは、骨補填材を併用せずに単体で使用しても効果が高いと評価されています。
• 保険適用: リグロスは、日本で保険適用が認められている唯一の歯周組織再生薬剤であり、経済的負担が少ない治療が可能です。
• 簡便な手技: フラップ手術を行い、骨欠損部にリグロスを塗布するだけの比較的簡単な手術です。

 

適応症と効果

リグロスは、歯周病による歯槽骨の欠損がある場合に使用され、骨の再生を促進します。特に、2壁性や3壁性の骨欠損に効果的で、欠損の深さに関係なく、歯槽骨の増加率が30%以上であることが報告されています。

 

使用方法と注意点

リグロスを使用する前に、歯周病の基本治療（プラークや歯石の除去）を行い、歯ぐきを健康な状態にする必要があります。手術後には、痛みや腫れ、出血などの副作用が発生する可能性があり、組織の再生には数か月かかることがあります。リグロスは、歯周病の進行を食い止め、歯を支える組織を再生することで、抜歯を回避する可能性を高める治療法です。

 

詳細は篠崎で歯周病の治療を専門とするふかさわ歯科クリニック篠崎までどうぞ