歯の挺出：知らないと怖い、噛み合わせへの影響

歯が勝手に伸びだす！挺出歯のメカニズムと対策

挺出とは

**挺出（ていしゅつ）**とは、歯が通常の位置から突出して伸びる状態を指します。通常は歯が微妙に移動するだけですが、歯を抜いてそのままにしておくと、歯が勝手に動き出し挺出が発生します。

問題点

挺出歯が発生すると、以下のような問題が起こります。

• 噛む力の低下
  歯を支える能力が低下し、噛み合わせが悪くなります。

• 噛み合わせの回復が困難
  入れ歯を入れるスペースがなくなることもあります。

• 全身への影響
  肩こり、頭痛、顎関節の異音や痛み、背中の凝り、鼻づまり、手足の冷えなどの症状が現れることがあります。

治療法

歯を抜いた後、放置せずに早めの対応が必要です。入れ歯、インプラント、ブリッジなどの治療法が考えられます。また、挺出してしまった場合には、矯正や補綴による治療が有効です。

１．補綴による治療法

挺出した歯が噛み合わせに影響している場合、補綴による治療が行われます。例えば、噛み合わせに参加していない親知らずは抜歯をし、他の歯は根管治療や被せ物で高さを調整して連結する方法があります。

２．矯正による治療法

挺出歯を矯正で治す方法もあります。周囲の歯にブラケットを装着し、ワイヤー矯正で挺出歯を元の位置に戻します。ただし、すべての挺出歯が矯正で治せるわけではなく、天然歯との関係によって判断されます。

 

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