延長ブリッジのデメリット:実際の症例から学ぶリスク
最終更新日:2024年11月03日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
延長ブリッジとは
7番欠損の延長ブリッジ
延長ブリッジは土台の歯に大きな負荷をかける治療法で、片側の支えが無い状態でブリッジを延長して作成します。例えば、下顎の5番・6番を土台にして、7番部位まで橋を延ばして作られたものです。
延長ブリッジの目的と利点
噛み合わせの維持
下顎7番が欠損すると上顎7番が降りてきて噛み合わせが乱れる可能性があります。これを防ぐため、通常より小さめのポンティックを延長して、噛み合わせを維持する目的で延長ブリッジを作成します。
延長ブリッジのデメリットと症例
症例1:5番の歯髄炎
- 延長ブリッジの削りによる刺激と咬合圧の影響
下顎5番・6番を支台とした延長ブリッジでは、5番が歯髄炎になり抜髄処置が必要となりました。生活歯を削ることでの刺激や、強い咬合圧が原因と考えられます。
症例2:6番のフィステル形成
- 接着不良による虫歯の進行
インレータイプの延長ブリッジでも健康な歯を削りますが、削る量は少ないものの、接着が切れやすく6番にフィステルが形成されました。原因としては、虫歯菌の侵入や咬合圧による神経の死が考えられます。
症例3:5番の歯根破折
- 歯根膜腔の拡大と歯根破折
5番に歯髄炎が起き、さらに歯根膜腔が拡大、最終的には歯根破折を招きました。延長ブリッジの負荷が原因で、5番の抜歯が必要となりました。
症例4:6番の二次カリエス
- プラークコントロール不良による二次カリエス
7番ポンティック直下に歯垢が溜まりやすく、適切なプラークコントロールができなかったことで、6番に二次カリエスが発生しました。結果的に歯根嚢胞まで問題が進行し、6番の抜歯が必要になりました。
延長ブリッジの推奨しない理由と代替案
延長ブリッジは支台となる歯に過度な負担をかけ、健康な歯の寿命を短くするリスクがあります。健康な歯を守るためには、インプラントが第一選択となります。
延長ブリッジの保険適用条件
延長ブリッジの保険適用は咬合圧に基づき計算されます。例えば、7番欠損での⑤⑥7の延長ブリッジは保険適用ですが、6番欠損での④⑤6の延長ブリッジは適用外です。
詳細は延長ブリッジの危険性:支台歯にかかる負担を理解するをご覧ください。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっく
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
-
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
- 電話番号
- 03-3676-1058
- Webサイト
- https://2525.biz/
- 所在地
- 〒133-0061
江戸川区篠崎町7丁目 27-23-ISIビル千葉銀行3F - アクセス
- 都営新宿線篠崎駅南口徒歩1分です。ローターリー前の千葉銀行が1階にあるビルの3階です。京成バス、都営バスなら都営新宿線篠崎駅南口バス停下車し、徒歩1分です。
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