なぜ麻酔が効かないの?下顎奥歯の治療が痛い理由と対策
最終更新日:2025年07月06日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
なぜ麻酔が効きにくい?特に下顎奥歯の治療で痛みを感じる理由
骨の構造がカギ
歯を支える歯槽骨には、外側の硬い「皮質骨」と内側の柔らかい「海綿骨」があります。上顎の骨は薄くて麻酔が通りやすいのに対し、下顎奥歯は皮質骨が非常に厚く硬いため、麻酔が届きにくいという構造的な問題があります。
麻酔薬が届かない理由
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皮質骨が厚く麻酔が通りにくい
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骨孔が少なく小さいため、麻酔液が海綿骨に届きにくい
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特に下顎第一・第二大臼歯、親知らずは浸潤麻酔が効きづらい傾向があります
治療の内容によって異なる麻酔の効きやすさ
治療別の効きやすさ
治療内容 | 麻酔の効きやすさ | 理由 |
---|---|---|
抜歯 | 高 | 歯根膜まで麻酔が届けばOK |
歯を削る | 中 | 神経に近いほど痛みが出やすい |
神経除去 | 低 | 歯髄まで完全に麻酔が必要 |
腫れや感染で麻酔が効きにくくなるケース
歯周病の急性発作(P急発)
歯ぐきが腫れた部分は酸性環境となり、麻酔が効きにくくなります。
根尖性歯周組織炎
虫歯の進行で神経が感染し、歯茎に膿がたまると同様に麻酔が効きづらくなります。どちらも周囲から少しずつ麻酔を入れるのが痛みを抑えるコツです。
麻酔が効かないときの対策法
歯根膜注射
歯根膜に直接麻酔を入れる方法。痛みが強いため、事前に浸潤麻酔で周囲をしっかり麻酔するのがポイントです。電動麻酔器や細い針が有効。
下顎孔伝達麻酔
下顎神経の根元に麻酔をする方法。下顎の広範囲が麻痺する一方、神経損傷のリスクもあり、最終手段として使用されます。
抗生物質の投与
感染や腫れが強い場合は、先に抗生物質で炎症を抑えた後に治療を行うと麻酔が効きやすくなります。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
-
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
- 電話番号
- 03-3676-1058
- Webサイト
- https://2525.biz/
- 所在地
- 〒133-0061
江戸川区篠崎町7丁目 27-23-ISIビル千葉銀行3F - アクセス
- 都営新宿線篠崎駅南口徒歩1分です。ローターリー前の千葉銀行が1階にあるビルの3階です。京成バス、都営バスなら都営新宿線篠崎駅南口バス停下車し、徒歩1分です。
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