口腔感染症と動脈硬化 内科疾患と歯科疾患をつなぐ知見
最終更新日:2025年11月20日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
アテローム性動脈硬化とは
アテローム性動脈硬化は、動脈内膜に脂質が蓄積し、血管が狭窄・硬化することで進行する疾患である。血流障害が高度になると、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患を引き起こす。
歯周病とアテローム性動脈硬化の関連性
歯原性菌血症による血管障害
歯周病が進行すると、歯周組織から血管内へ細菌が侵入し歯原性菌血症が起こる。細菌表層成分であるリポポリサッカライドは血管内皮細胞を障害し、慢性炎症を誘導する。
グルコーススパイクによる内皮ストレス
食後の急激な血糖上昇は内皮細胞に強い酸化ストレスを与え、動脈硬化の初期変化を加速させる要因となる。
血管構造と内皮細胞の役割
血管の三層構造
動脈は内膜、中膜、外膜から構成され、最内層に位置する血管内皮細胞は血流の調整や血栓形成の抑制に関わる重要なバリアである。
内皮障害から始まる動脈硬化
内皮細胞が損傷すると悪玉コレステロールが内膜へ侵入しやすくなり、酸化LDLが免疫細胞を刺激して慢性炎症を引き起こす。
アテローム性動脈硬化の進行メカニズム
内皮細胞の初期損傷
歯原性菌血症やグルコーススパイクにより内皮が障害されることで、動脈硬化の最初のステップが始まる。
LDL侵入と慢性炎症の発生
損傷した内皮からLDLが内膜に入り込み、酸化LDLが増加することでマクロファージが集積し慢性炎症状態が固定化する。
プラーク形成と血管狭窄
マクロファージが酸化LDLを取り込み死滅した残骸が蓄積し、アテローム性プラークが形成される。プラークの拡大により血管の弾力は失われ、血流が低下する。
プラーク破綻と血栓形成
プラークが破綻すると血栓が形成されやすくなり、冠動脈閉塞による急性心筋梗塞や脳梗塞が突然発症する危険性が高まる。
妊娠期における歯周病の影響
低体重児出産や早産との関連
妊婦はホルモン変動に伴い歯周病が悪化しやすい。重度歯周病の妊婦では、早産や低出生体重児のリスクが上昇するとの報告がある。
胎児への炎症性影響
歯周病菌由来の毒素が母体血流を介して子宮に到達すると、炎症が誘導され胎児発育不全の一因となる。
歯科治療による動脈硬化リスク低減
血糖コントロールと生活習慣改善
血糖値の急上昇を抑える食事、腸内環境を整える食品の摂取、適度な運動は内皮細胞の保護に寄与する。
口腔内の感染源コントロール
日々のブラッシングや歯間清掃、フッ素活用に加え、歯科医院でのスケーリングや専門的クリーニング、三DS治療、次亜塩素酸水による菌の抑制、プロバイオティクスの活用が効果的である。
定期的な歯科受診の重要性
歯周病を早期に制御することは、口腔疾患のみならず動脈硬化進行の抑制にも直結し、全身疾患の予防において大きな意義がある。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
-
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
- 電話番号
- 03-3676-1058
- Webサイト
- https://2525.biz/
- 所在地
- 〒133-0061
江戸川区篠崎町7丁目 27-23-ISIビル千葉銀行3F - アクセス
- 都営新宿線篠崎駅南口徒歩1分です。ローターリー前の千葉銀行が1階にあるビルの3階です。京成バス、都営バスなら都営新宿線篠崎駅南口バス停下車し、徒歩1分です。








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