動揺歯を一時的に安定させる暫間固定の目的と治療プロセス
最終更新日:2025年12月25日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
歯の動揺を抑えるための暫間固定(T-Fix)の目的と治療の流れ
暫間固定(T-Fix)とは
暫間固定(Temporary Fixation:T-Fix)とは、動揺している歯を一時的に連結・固定し、歯および歯周組織の安定と回復を促す治療法です。
主にワイヤーと接着性レジン(スーパーボンド)を用いて複数歯を連結することで、過度な咬合力や動揺による負担を軽減します。
本治療はあくまで暫定的な処置であり、炎症や症状が落ち着いた後には固定を除去し、歯周治療・補綴治療などの本格的治療へ移行することを前提としています。歯の保存を目的とし、条件が整えば抜歯を回避できる可能性があります。
暫間固定の適応となる主な疾患・状態
1.重度歯周病
歯槽骨や歯根膜が高度に破壊され、歯に強い動揺が認められる状態です。
暫間固定を行うことで歯の安定を確保し、咀嚼時の疼痛を軽減するとともに、歯周治療の効果を維持しやすくなります。
特に**歯周病急性発作(P急発)**により歯肉の腫脹や咬合痛が強い場合、暫間固定によって炎症が早期に沈静化し、腫れの改善も早まる傾向があります。
2.歯周外科手術後
フラップ手術、GTR法、リグロス法などの歯周外科処置後は、治癒過程で歯が一時的に不安定になることがあります。
この期間に暫間固定を行うことで、歯周組織の安静が保たれ、再生治療の効果を最大限に引き出すことが可能です。
3.歯の脱臼・亜脱臼
外傷により歯が完全に抜けた状態(脱臼)や、部分的に位置がずれた状態(亜脱臼)では、整復後に固定を行うことで歯根膜や周囲組織の自然治癒を促します。
4.外傷による歯の動揺
転倒や事故などによる衝撃で歯がぐらついている場合、隣在歯と連結固定することで安定性を回復させます。
5.その他の動揺歯
加齢、咬合力の過剰、歯根吸収などが原因で動揺が生じている歯に対しても、暫間固定は有効です。動揺を抑えることで、歯および歯周組織への負担を軽減します。
暫間固定の治療の流れ
事前検査と診断
治療前には、原因の特定と適応判断が不可欠です。
-
口腔内診査:歯の動揺度、歯周組織の状態、隣在歯の健全性を確認
-
X線検査:歯槽骨吸収の程度、歯根や歯根膜の状態を評価
-
診断:歯周病、外傷、脱臼など動揺の原因を明確化
-
治療計画立案:歯周治療や補綴治療との併用を含めた総合的判断
使用材料
-
接着性レジン(スーパーボンド):高い接着力を有し、歯面に強固に固定可能
-
ワイヤー:動揺が大きい症例で固定力を高める目的で使用
治療手順
-
歯列に沿ってワイヤーを適切にベンディング
-
エナメル質表面をエッチング処理
-
ワイヤーを仮固定後、各歯をスーパーボンドで連結
-
咬合状態を確認しながらレジンを硬化
動揺が軽度の場合は、ワイヤーを用いず、歯間部をレジンで直接接着する方法を選択します。
治療後の注意点
-
清掃性が低下するため、通常以上に丁寧なブラッシングが必要
-
接着は暫定的であり、脱離する可能性がある
-
急性症状が消失し、歯周基本治療(スケーリング・ルートプレーニング)が完了して病状が安定した時点で、暫間固定は除去します
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
-
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
- 電話番号
- 03-3676-1058
- Webサイト
- https://2525.biz/
- 所在地
- 〒133-0061
江戸川区篠崎町7丁目 27-23-ISIビル千葉銀行3F - アクセス
- 都営新宿線篠崎駅南口徒歩1分です。ローターリー前の千葉銀行が1階にあるビルの3階です。京成バス、都営バスなら都営新宿線篠崎駅南口バス停下車し、徒歩1分です。








SNSでシェアする