歯並びが悪いとどうなる?不正咬合の原因・リスク・治療法
最終更新日:2026年05月25日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
悪い歯並び(不正咬合)とは?
見た目だけでなく、健康にも影響する重要な問題
「歯並びが悪い」と聞くと、見た目の問題をイメージする方が多いかもしれません。しかし、歯科医学では「不正咬合(ふせいこうごう)」と呼ばれ、咀嚼機能・発音・虫歯や歯周病のリスク・顎関節への負担など、口腔機能全体に深く関わる重要な問題と考えられています。
さらに、歯並びの乱れは口元へのコンプレックスにつながり、人前で笑うことをためらうなど、心理面にも影響を及ぼすことがあります。歯並びは「審美性」だけでなく、「機能性」「健康維持」「QOL(生活の質)」にも関係する大切な要素です。
主な不正咬合の種類
上顎前突(出っ歯)
上の前歯、または上顎全体が前方に突出している状態です。口が閉じにくく、口呼吸になりやすい傾向があります。転倒時に前歯を損傷するリスクも高く、幼少期の指しゃぶりや舌癖が関与する場合があります。
下顎前突(受け口)
下顎が前方に出ている状態で、反対咬合とも呼ばれます。発音障害や咀嚼障害を伴うことがあり、重度の場合には外科的矯正治療が必要になるケースもあります。
空隙歯列(すきっ歯)
歯と歯の間に隙間がある状態です。発音が不明瞭になりやすく、食べ物が詰まりやすいため虫歯や歯周病のリスクも高まります。
叢生(そうせい)・八重歯
歯が重なって生えている、いわゆる「ガタガタの歯並び」です。歯磨きが難しく、プラークが蓄積しやすいため、虫歯・歯周病の原因になります。
開咬(オープンバイト)
上下の前歯が噛み合わず、隙間ができている状態です。前歯で食べ物を噛み切りにくく、サ行・タ行などの発音障害が起こることがあります。
過蓋咬合(ディープバイト)
噛み合わせが深く、上の前歯が下の前歯を過度に覆っている状態です。顎関節や歯ぐきに負担がかかりやすくなります。
交叉咬合(クロスバイト)
上下の歯の噛み合わせが左右にずれている状態です。顔貌の左右差や顎関節への負担につながることがあります。
悪い歯並びの主な原因
遺伝的要因
歯の大きさや顎の骨格は遺伝の影響を受けます。顎が小さい一方で歯が大きい場合、歯が並ぶスペースが不足し、叢生が起こりやすくなります。
幼少期の生活習慣
指しゃぶり、口呼吸、頬杖、うつ伏せ寝などの習慣は、顎の発育や歯列形成に影響を与えます。特に長期間の口呼吸は、上顎の成長不足や出っ歯の原因になることがあります。
咀嚼不足
柔らかい食事中心の生活では咀嚼回数が減少し、顎の発達不足を招きます。顎が十分に成長しないと、永久歯がきれいに並ぶスペースが不足します。
舌の位置や機能異常
舌が常に低い位置にある「低位舌」は、歯並びや上顎の発育に悪影響を及ぼします。舌は本来、上顎に軽く接している状態が理想です。
乳歯の早期喪失
虫歯や外傷で乳歯を早く失うと、隣の歯が移動し、永久歯が正常な位置に生えにくくなる場合があります。
親知らずの影響
親知らずが斜めに生えたり、十分なスペースがない状態で萌出すると、歯列を圧迫し歯並びが乱れることがあります。
歯並びが悪いことで起こるリスク
虫歯・歯周病
歯が重なっている部分は歯ブラシが届きにくく、プラークが蓄積しやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
咀嚼機能の低下
しっかり噛めないことで消化器官への負担が増え、胃腸症状につながることもあります。
発音障害
開咬やすきっ歯では、サ行・タ行などが発音しにくくなる場合があります。
顎関節症
噛み合わせのバランスが悪いと、顎関節に負担がかかり、「口が開きにくい」「顎が痛い」「音が鳴る」といった症状を引き起こすことがあります。
姿勢や全身への影響
噛み合わせの異常は、首・肩こりや頭痛、姿勢の乱れに関係することもあります。
主な矯正治療の種類
ワイヤー矯正
幅広い症例に対応できる代表的な矯正方法です。歯を精密に動かしやすい反面、装置が目立ちやすい特徴があります。
マウスピース矯正
透明な装置を使用するため目立ちにくく、取り外し可能なのが特徴です。軽度〜中等度の症例に適しています。
部分矯正
前歯だけなど、限られた範囲を整える治療です。比較的短期間・低費用で行える一方、噛み合わせ全体の改善には向きません。
外科矯正
骨格的な問題が大きい場合は、顎の手術を併用することがあります。顎変形症では保険適用となるケースもあります。
年齢別の矯正治療
子どもの矯正
成長期を利用して顎の発育をコントロールできるため、将来的な抜歯や外科治療を回避できる可能性があります。
大人の矯正
年齢に関係なく、歯周組織が健康であれば治療可能です。近年は審美目的だけでなく、健康維持を目的に始める方も増えています。
高齢者の矯正
見た目だけでなく、噛み合わせの改善や義歯との調和を目的に行われます。歯周病や骨の状態を慎重に評価することが重要です。
歯並び改善・予防のためにできること
正しい舌の位置を意識する
舌先を上顎の前歯の裏側付近につける「スポットポジション」を意識することが大切です。
鼻呼吸を習慣化する
口呼吸は歯並び悪化の原因になるため、鼻呼吸を意識しましょう。
よく噛んで食べる
咀嚼回数を増やすことで、顎の発達を促しやすくなります。
姿勢や生活習慣を見直す
頬杖やうつ伏せ寝など、顎に偏った力がかかる習慣は改善が望まれます。
まとめ
悪い歯並びは、単なる見た目の問題ではありません。虫歯・歯周病・顎関節症・発音障害など、さまざまな健康リスクにつながる可能性があります。
現在では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、多様な治療法が選択できる時代です。気になる症状がある場合は、早めに歯科医院で相談することが大切です。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
-
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
- 電話番号
- 03-3676-1058
- Webサイト
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