舌のヒリヒリ感が続く原因とは?舌痛症の特徴と対処法
最終更新日:2026年06月12日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
舌痛症とは?舌がヒリヒリ・ピリピリする原因と治療法
舌痛症とは、舌にヒリヒリする痛み、ピリピリした刺激感、焼けるような灼熱感があるにもかかわらず、見た目には明らかな異常が見られない状態を指します。
特に中高年の女性に多くみられ、食事中や会話中には痛みが軽くなる一方で、何もしていない時や夕方以降に症状が気になりやすいことがあります。見た目に異常がないため周囲に理解されにくく、不安やストレスを抱えやすい病気でもあります。
舌痛症の種類
舌痛症は、大きく「一次性舌痛症」と「二次性舌痛症」に分けられます。
一次性舌痛症
一次性舌痛症は、検査を行っても明らかな原因が見つからないタイプです。
舌そのものに異常がなくても、痛みを感じる神経の過敏化、脳内での痛みの処理の変化、ストレス、自律神経の乱れ、不安やうつ傾向などが関与していると考えられています。
「気のせい」ではなく、痛みを感じる仕組みが敏感になっている状態と理解することが大切です。
二次性舌痛症
二次性舌痛症は、原因がはっきりしているタイプです。
たとえば、合わない入れ歯や被せ物、鋭い歯の縁による刺激、口腔カンジダ症、口腔乾燥症、鉄欠乏性貧血、ビタミンB12欠乏、糖尿病、更年期に伴うホルモンバランスの変化などが関係することがあります。
この場合は、原因を取り除くことで症状の改善が期待できます。
舌痛症の主な症状
舌痛症では、次のような症状がみられます。
舌先や舌の側面がヒリヒリする、ピリピリしびれる、焼けるように熱い、チクチク刺すように痛むなどの訴えが多くみられます。
症状は朝よりも午後から夕方にかけて強くなることがあり、食事中や会話中は一時的に気にならなくなることもあります。
一方で、鏡で見ても舌に傷、潰瘍、腫れ、できものなどが見当たらないことが多く、歯科医院や病院で「異常なし」と言われて悩む方も少なくありません。
舌痛症の原因
舌痛症の原因は一つではなく、複数の要因が重なって起こることがあります。
口腔内の刺激
入れ歯や被せ物が舌に当たる、歯の尖った部分が舌を刺激する、口内炎ややけどを繰り返すといった口腔内のトラブルが原因になることがあります。
このような場合は、歯科的な調整により改善する可能性があります。
全身疾患や栄養不足
鉄欠乏性貧血、ビタミンB群の不足、亜鉛不足、糖尿病、甲状腺疾患などが舌の痛みと関係することがあります。
舌の痛みが長く続く場合は、口の中だけでなく全身状態の確認も重要です。
口腔乾燥症・口腔カンジダ症
唾液が少なくなると、舌の粘膜が乾燥して刺激に敏感になります。また、唾液の自浄作用や抗菌作用が低下すると、カンジダ菌が増殖しやすくなります。
口腔カンジダ症では、舌や頬粘膜に白い苔のような付着物が見られる場合もありますが、紅斑性カンジダ症のように見た目の変化が乏しいケースもあります。舌のヒリヒリ感が続く場合は、必要に応じて培養検査などを行います。
ストレス・自律神経の乱れ
一次性舌痛症では、ストレス、不安、睡眠不足、自律神経の乱れが痛みの感じ方に影響していることがあります。
精神的な問題だけで片付けるのではなく、神経の過敏化や痛みの記憶が関係している状態として、総合的に対応することが大切です。
舌痛症と間違えやすい病気
舌が痛いからといって、必ず舌痛症とは限りません。次のような病気との鑑別が必要です。
舌がんでは、治りにくい潰瘍、しこり、出血、硬さなどがみられることがあります。扁平苔癬では、白いレース状の模様やただれが頬粘膜や舌に現れます。地図状舌では、舌の表面に地図のような赤い模様が出ることがあります。
アフタ性口内炎、口腔カンジダ症、やけど、噛み傷などでも舌の痛みが出るため、自己判断せず専門的な診察を受けることが重要です。
受診の目安
次のような場合は、早めに歯科・口腔外科を受診しましょう。
舌の痛みが2週間以上続いている、痛みで食事や会話に支障がある、舌に白斑・赤斑・潰瘍・しこりがある、入れ歯や被せ物が舌に当たる、口の乾きが強い、精神的な不安が強くなっている場合は注意が必要です。
まずは歯科や口腔外科で、舌や口腔内に異常がないかを確認することが大切です。必要に応じて、内科、耳鼻咽喉科、心療内科と連携して診断を進めます。
舌痛症の検査
舌痛症の診断では、まず痛みの場所、発症時期、症状の強さ、食事や会話との関係、服薬歴、ストレスの有無などを詳しく確認します。
そのうえで、口腔内の視診・触診、入れ歯や被せ物の確認、カンジダ検査、唾液分泌の評価、血液検査などを必要に応じて行います。
血液検査では、鉄、亜鉛、ビタミンB12、血糖値、甲状腺機能などを確認することがあります。
舌痛症の治療法
舌痛症の治療は、原因があるかどうかによって異なります。
原因が明確な場合
合わない入れ歯や被せ物が原因であれば、調整や再製作を行います。口腔カンジダ症があれば抗真菌薬を使用します。口腔乾燥があれば保湿剤や唾液分泌を促す対策を行います。
鉄やビタミンB群の不足がある場合は、内科と連携しながら補充療法や食事指導を行います。
一次性舌痛症の場合
明らかな原因が見つからない場合は、痛みを和らげること、神経の過敏を落ち着かせること、不安やストレスを軽減することが治療の中心になります。
必要に応じて、抗不安薬、抗うつ薬、抗けいれん薬などが検討されることがあります。ただし、薬の選択は症状や全身状態によって異なるため、医師・歯科医師の判断が必要です。
認知行動療法、ストレスケア、睡眠改善、生活習慣の見直しが有効な場合もあります。
日常生活で気をつけたいこと
舌痛症の症状を悪化させないためには、口腔内を清潔に保ち、刺激を減らすことが大切です。
強い香辛料、熱すぎる飲食物、アルコール、刺激の強い洗口液は控えめにしましょう。歯磨きはやさしく行い、舌ブラシを使う場合も強くこすりすぎないよう注意が必要です。
口の乾きがある方は、こまめな水分補給、保湿ジェル、唾液腺マッサージ、よく噛む習慣なども役立ちます。
また、睡眠不足や強いストレスは痛みを感じやすくすることがあるため、生活リズムを整えることも重要です。
よくある質問
舌痛症はうつ病と関係がありますか?
一次性舌痛症では、不安、うつ傾向、自律神経の乱れが関係することがあります。ただし、舌痛症は単なる精神的な問題ではありません。痛みを感じる神経や脳の働きが過敏になっている状態と考えることが大切です。
舌痛症は治りますか?
二次性舌痛症では、原因を取り除くことで改善が期待できます。一次性舌痛症は治療に時間がかかることもありますが、薬物療法、心理的サポート、生活習慣の改善により症状が軽くなる方も多くいます。
舌痛症は何科に行けばよいですか?
まずは歯科または口腔外科で、舌がん、口内炎、カンジダ症、入れ歯や被せ物の刺激などを確認することをおすすめします。必要に応じて、内科、耳鼻咽喉科、心療内科と連携して治療を進めます。
まとめ
舌痛症は、見た目に異常がないにもかかわらず、舌にヒリヒリ・ピリピリした痛みが続くつらい症状です。
原因には、口腔内の刺激、口腔乾燥、カンジダ症、栄養不足、全身疾患、ストレス、自律神経の乱れなど、さまざまな要因が関係します。
大切なのは、「異常がないから大丈夫」と放置せず、まずは専門的な診察を受けることです。舌の痛みが2週間以上続く場合や、舌に白い部分・赤い部分・しこり・潰瘍がある場合は、早めに歯科・口腔外科へ相談しましょう。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
-
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
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