自分の血液を活用した歯科の再生医療「CGF」とは?
最終更新日:2026年07月24日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
自分の血液を活用した再生医療「CGF」とは?歯科で活用される再生療法をわかりやすく解説
CGF(濃縮成長因子)とは
CGF(Concentrated Growth Factors:濃縮成長因子)は、患者さんご自身の血液から作製する自己血由来の再生医療材料です。
採取した血液を専用の遠心分離機で処理することで、血小板や白血球、さまざまな成長因子を豊富に含む高密度のフィブリンゲルを作製します。
このフィブリンゲルは、創傷治癒を促進するとともに、骨や歯周組織の再生をサポートすることから、インプラント治療や歯周組織再生療法、口腔外科手術など幅広い歯科治療で活用されています。
最大の特徴は患者さん自身の血液のみを使用する点です。そのため、アレルギー反応や拒絶反応のリスクが極めて低く、安全性の高い再生療法として注目されています。
CGFはどのように作られるのか
① 採血
まず、腕の静脈から少量の血液を採取します。
通常は専用のガラス製採血管を使用し、治療に必要な量を採血します。
② 専用遠心分離機で処理
採取した血液をCGF専用の遠心分離機にセットします。
この装置は、回転速度や加速度がプログラム制御されており、約15分間かけて血液成分を最適に分離します。
③ CGF(フィブリンゲル)の作製
遠心分離後、血液は以下の3層に分かれます。
-
上層:血清
-
中間層:CGF(高濃度フィブリンゲル)
-
下層:赤血球などの血球成分
中間層に形成されるCGFには、多数の血小板や成長因子が含まれており、組織修復を促進する役割を担います。
④ 人工骨と組み合わせて使用
作製したCGFは、そのまま創部へ使用することもありますが、骨造成が必要な症例では人工骨材(Bio-Ossなど)と混合して使用することが一般的です。
CGFが人工骨の足場となることで安定性が高まり、骨再生を促進する効果が期待されています。
CGFと他の再生療法との違い
自己血を利用した再生療法には複数の種類があります。
| 再生療法 | 特徴 |
|---|---|
| PRP | 血小板を高濃度に含む液状製剤で、比較的早く吸収されます。 |
| PRF | フィブリン膜状で、成長因子を徐々に放出します。 |
| AFG | 接着性に優れ、骨補填材との併用にも適しています。 |
| CGF | 高密度フィブリン構造を持ち、成長因子を長期間放出できることが特徴です。 |
CGFはフィブリンの密度が高く、成長因子が持続的に放出されるため、長期間にわたり組織修復をサポートできる点が特徴とされています。
CGFの作用メカニズム
CGFの中心となるのは、高密度フィブリンマトリックスです。
このフィブリンが細胞の足場となり、その内部に含まれる成長因子が徐々に放出されます。
主な働きは次のとおりです。
-
血管新生の促進
-
線維芽細胞や骨芽細胞の活性化
-
組織修復の促進
-
炎症反応のコントロール
-
創傷治癒の促進
これらの作用により、手術後の治癒環境を整え、組織再生をサポートします。
歯科におけるCGFの主な活用方法
インプラント治療(GBR・骨造成)
顎の骨量が不足している症例では、骨誘導再生法(GBR)とCGFを併用することがあります。
CGFには、
-
骨形成を促す環境づくり
-
人工骨との親和性向上
-
炎症の軽減
-
軟組織の治癒促進
などが期待され、インプラント治療の補助材料として利用されています。
サイナスリフト(上顎洞底挙上術)
上顎奥歯の骨量が不足している場合には、サイナスリフトを行うことがあります。
上顎洞粘膜を慎重に挙上し、できたスペースへCGFと人工骨を填入することで、骨の再生を促し、インプラント治療が可能となる骨量の確保を目指します。
症例によっては、インプラントを同時に埋入できる場合もありますが、骨の状態によっては骨の成熟を待ってから埋入を行います。
抜歯後の創傷治癒促進
抜歯窩へCGFを填入することで、
-
止血の補助
-
創部の保護
-
軟組織の治癒促進
-
ドライソケットのリスク軽減
などが期待されます。
CGFは、抜歯後の創部を保護する「生体由来の創傷被覆材」としても活用されています。
歯周組織再生療法
進行した歯周病では、歯槽骨が大きく失われることがあります。
歯周外科手術と組み合わせてCGFや人工骨を使用することで、
-
骨欠損部の再生促進
-
歯周組織の修復
-
歯の保存可能性の向上
が期待されます。
なお、再生療法の適応は骨欠損の形態や歯周組織の状態によって異なります。
CGF治療のメリット
治癒をサポートする
成長因子が徐々に放出されることで、創傷治癒や組織修復を促進し、術後の回復をサポートします。
高い安全性
患者さん自身の血液のみを使用するため、
-
アレルギー反応
-
拒絶反応
-
感染症伝播
のリスクが極めて低いことが特徴です。
添加物を使用しない
CGFは抗凝固剤などを使用せず作製される自己血由来の再生材料であり、生体適合性に優れています。
CGF治療が適さない場合
以下のような場合には、適応を慎重に判断する必要があります。
-
重度の貧血
-
血小板減少症などの血液疾患
-
抗凝固薬・抗血小板薬を服用している場合
-
全身状態が不安定な場合
-
主治医との連携が必要な基礎疾患がある場合
安全に治療を行うためには、必要に応じて医科との連携や全身状態の評価を行います。
CGF治療を行うために必要な設備
CGF治療を実施するためには、
-
CGF専用遠心分離機
-
採血設備
-
徹底した感染対策
-
適切な品質管理体制
などが必要です。
また、国内で再生医療を提供する場合には、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づき、提供する再生医療の内容に応じた手続きや体制整備が求められます。
CGF治療の費用
CGFを用いた再生療法は、多くの場合、保険適用外の自由診療となります。
費用は医療機関や治療内容によって異なりますが、CGF単独では約3〜5万円程度を目安としている医院が多く、インプラントや骨造成、歯周組織再生療法などと併用する場合は、治療全体の費用に含まれることもあります。
治療内容や費用については、事前に十分な説明を受けたうえで検討することが大切です。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
-
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
- 電話番号
- 03-3676-1058
- Webサイト
- https://2525.biz/
- 所在地
- 〒133-0061
江戸川区篠崎町7丁目 27-23-ISIビル千葉銀行3F - アクセス
- 都営新宿線篠崎駅南口徒歩1分です。ローターリー前の千葉銀行が1階にあるビルの3階です。京成バス、都営バスなら都営新宿線篠崎駅南口バス停下車し、徒歩1分です。









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