歯周病治療における治癒の違いとは?上皮性付着と新付着
最終更新日:2026年07月26日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
歯周病治療における治癒の違いとは?上皮性付着と新付着(結合性付着)をわかりやすく解説
歯周病治療には、歯石や細菌を除去して炎症を改善するスケーリング・ルートプレーニング(SRP)などの基本治療から、失われた歯周組織の回復を目指す歯周組織再生療法まで、さまざまな治療法があります。
治療後の歯ぐきの治り方には、大きく分けて**「上皮性付着」と「新付着(結合性付着)」**という2つの治癒様式があります。どちらも歯周ポケットの改善を目的としますが、組織が回復する仕組みや長期的な安定性には大きな違いがあります。
本記事では、それぞれの特徴や治療後の変化、再生療法の適応について、専門的な内容をできるだけわかりやすく解説します。
上皮性付着とは?従来の歯周治療でみられる治癒様式
従来の歯周治療で得られる「修復(Repair)」
スケーリング・ルートプレーニング(SRP)や歯周外科手術(フラップ手術)を行った後、多くの症例で認められる治癒様式が上皮性付着です。
これらの治療では、歯石や細菌性バイオフィルムを除去して炎症を改善することで歯周ポケットが浅くなります。しかし、この変化は歯周組織そのものが再生したわけではなく、**損傷した組織を修復する「Repair(修復)」**に分類されます。
上皮性付着のメカニズム
治療によって清潔になった歯根面に向かって歯肉上皮が根尖方向へ増殖し、歯面に付着することで歯周ポケットが浅くなります。
この治癒では、歯肉上皮による付着は形成されますが、歯を支える歯根膜線維による結合性付着は再形成されません。
そのため、炎症は改善しても、本来の歯周組織が回復した状態とは異なります。
長期的な安定性
上皮性付着は歯周ポケットの改善に有効ですが、結合組織による新付着と比較すると安定性は低いとされています。
プラークコントロールが不十分になると炎症が再発し、再び歯周ポケットが深くなる可能性があります。
長期維持のために重要なこと
上皮性付着による治癒を長期間維持するためには、治療後のセルフケアと定期管理が欠かせません。
- 適切なブラッシング
- 歯間ブラシやデンタルフロスの使用
- 定期的なメインテナンス(SPT)
- 必要に応じた専門的歯面清掃(PMTC)
これらを継続することで、炎症の再発を防ぎ、良好な状態を維持しやすくなります。
歯周組織そのものは再生しない
上皮性付着では、
- 歯槽骨
- 歯根膜
- セメント質
といった歯を支える歯周組織の再生は起こりません。
そのため、この治癒様式は**「炎症の改善と組織の修復」**を目的とした治療結果と考えられます。
新付着(結合性付着)とは?歯周組織再生療法で目指す治癒
歯周組織の再生(Regeneration)を目指す治療
歯周組織再生療法では、単に歯周ポケットを浅くするだけでなく、失われた歯周組織そのものの再建を目標とします。
代表的な治療法には、
- GTR法(組織再生誘導法)
- エムドゲイン®
- リグロス®
などがあります。
これらの治療で目指すのが**新付着(結合性付着)であり、これは歯周組織の再生(Regeneration)**に分類されます。
新付着とは
新付着では、治療後の歯根面に新たな支持組織が形成されます。
具体的には、
- 新生セメント質
- 歯根膜線維の再形成
- 歯槽骨の再生
が起こり、歯を支える組織が機能的に再構築されます。
その結果、歯周組織の支持機能が改善し、より安定した状態を目指すことができます。
再生療法で回復が期待できる組織
歯周組織再生療法では、失われた歯周組織の一部の回復が期待できます。
再生の対象となる主な組織は、
- 歯槽骨
- 歯根膜
- セメント質
です。
ただし、治療によって失われた組織がすべて元どおりになるわけではなく、部分的な再生を目指す治療であることを理解しておくことが大切です。
適応となる症例
歯周組織再生療法は、すべての歯周病患者さんに適応できるわけではありません。
比較的良好な結果が期待されるのは、
- 垂直性骨欠損(インフラボニー欠損)
- 骨壁が十分に残存している骨欠損
などの症例です。
一方で、歯槽骨が全体的に低くなる水平性骨吸収では、再生療法による効果は限定的とされています。
適応の可否は、歯周組織の状態や骨欠損の形態をCT検査や歯周組織検査などで総合的に評価したうえで判断されます。
再生できる量には限界がある
歯周組織再生療法は非常に有効な治療法ですが、失われた骨や歯周組織が完全に元の状態へ戻るわけではありません。
臨床研究では、症例によって差はあるものの、2〜3mm程度の付着獲得や骨の再生が報告されることが多く、治療前には現実的な治療目標を共有することが重要です。
そのため、再生療法は「失われた組織を完全に元へ戻す治療」ではなく、歯の保存性を高め、長期的な安定を目指す治療として位置付けられています。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
-
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
- 電話番号
- 03-3676-1058
- Webサイト
- https://2525.biz/
- 所在地
- 〒133-0061
江戸川区篠崎町7丁目 27-23-ISIビル千葉銀行3F - アクセス
- 都営新宿線篠崎駅南口徒歩1分です。ローターリー前の千葉銀行が1階にあるビルの3階です。京成バス、都営バスなら都営新宿線篠崎駅南口バス停下車し、徒歩1分です。









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