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口角炎・口唇炎とは?|治らない原因・治し方

最終更新日:2026年08月14日

医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)

口角炎・口唇炎とは?|治らない原因・治し方 ニュース画像1

 

 

口角炎と口唇炎の違い

口角炎と口唇炎は、どちらも口の周囲に起こる炎症ですが、主に炎症が生じる場所が異なります。

口角炎とは

口角炎は、左右の唇が合わさる「口角」に炎症が起こる状態です。

主な症状には、

  • 口角の赤み

  • 亀裂・ひび割れ

  • びらん

  • かさぶた

  • 出血

  • ヒリヒリとした痛み

などがあります。

 

口を大きく開けると亀裂が広がりやすいため、食事や会話、あくびなどの際に痛みを感じることがあります。

 

特に口角に唾液がたまりやすい状態では、皮膚がふやけてバリア機能が低下し、炎症や感染が起こりやすくなることがあります。

口唇炎とは

口唇炎は、主に唇そのものに炎症が起こっている状態の総称です。

症状としては、

  • 唇の乾燥

  • 赤み

  • 腫れ

  • ひび割れ

  • 皮むけ

  • ヒリヒリ・ピリピリする感じ

  • かゆみ

などがみられます。

 

乾燥や刺激によるものだけでなく、化粧品・リップクリーム・歯磨き剤などに対する接触性口唇炎、唇を繰り返しなめることによる口唇炎など、原因はさまざまです。

口角炎と口唇炎が同時にみられることもあります。

 

口角炎・口唇炎の主な症状

口角炎・口唇炎では、次のような症状がみられます。

  • 唇や口角が赤くなる

  • 口角が切れる

  • 唇が乾燥して皮がむける

  • ヒリヒリ・ピリピリする

  • 口角から出血する

  • かさぶたやただれができる

  • 食事や会話の際に痛む

  • 唇につっぱる感じがある

  • 症状が治っても繰り返す

口角の亀裂が深くなると、口を開けるたびに傷が広がり、なかなか治らなくなることがあります。

 

口角炎・口唇炎が起こりやすい人

唇をなめる癖がある人

唇が乾燥すると、無意識になめてしまう方も少なくありません。

一時的には潤ったように感じますが、唾液が蒸発するときに唇の水分も失われるため、なめる→乾燥する→さらに気になってなめるという悪循環につながることがあります。

 

また、唾液に含まれる成分そのものが皮膚への刺激となることもあります。

子ども

子どもでは、唇をなめる癖や指しゃぶり、口呼吸などが口周囲への刺激となることがあります。

特に唇の周囲まで赤くなる場合には、舐める習慣が関係した「舐めずり皮膚炎」がみられることもあります。

高齢者

高齢になると皮膚や粘膜の変化に加え、義歯、口腔乾燥、栄養状態など複数の要因が重なりやすくなります。

 

また、噛み合わせの高さが低くなり、口角に深いしわができると、そこに唾液がたまり、口角炎を起こしやすくなる場合があります。

アレルギーや皮膚炎を起こしやすい人

リップクリーム、口紅、化粧品、歯磨き剤、洗口液、食品などが刺激やアレルギーの原因となり、口唇炎を起こす場合があります。

症状が長引く場合には、普段唇や口の周囲に触れているものを確認することも重要です。

栄養状態に問題がある人

鉄、亜鉛、ビタミンB群などの不足が、口角炎や口腔粘膜の異常と関連することがあります。

 

ただし、口角炎があるからといって必ずビタミン不足とは限りません。

繰り返す場合には、自己判断でサプリメントを大量に摂取するのではなく、必要に応じて医療機関で全身状態を確認することが大切です。

 

口角炎・口唇炎の主な原因

乾燥

唇は皮膚に比べてバリア機能が弱く、乾燥の影響を受けやすい部位です。

冬の乾燥した空気やエアコン、紫外線などによって唇の水分が失われると、ひび割れや炎症が起こりやすくなります。

唾液や慢性的な刺激

唇をなめる癖や、口角に唾液がたまりやすい状態では、唾液による刺激が繰り返されます。

また、

  • マスクによる摩擦

  • ティッシュで何度もこする

  • 唇を噛む

  • 刺激の強い化粧品やリップ製品

  • 歯磨き剤や洗口液

なども炎症を悪化させることがあります。

カンジダなどの感染

口角炎では、カンジダ属菌や細菌が関与することがあります。

 

カンジダは健康な人の口腔内にも存在することがある真菌の一種ですが、口腔乾燥、義歯の使用、抗菌薬の使用、全身状態の変化などを背景として増殖することがあります。

 

特に、

  • 口角炎を繰り返している

  • 口の中に白い付着物がある

  • 舌や口腔粘膜にヒリヒリ感がある

  • 義歯を使用している

 

といった場合には、口腔カンジダ症を含めた確認が必要になることがあります。

ただし、見た目だけでカンジダ感染かどうかを判断することは難しいため、自己判断で抗真菌薬を使用するのではなく、医療機関で診断を受けることが大切です。

鉄・ビタミンなどの不足

鉄欠乏や一部のビタミン・微量元素の不足が、口角炎や舌炎などと関連することがあります。

特に鉄欠乏性貧血では、口角炎だけでなく、

  • 疲れやすい

  • 息切れ

  • 顔色が悪い

  • 舌が赤くなる

  • 舌表面が滑らかになる

 

などの症状を伴うことがあります。

症状を繰り返す場合には、必要に応じて血液検査などによる確認が行われます。

接触性口唇炎

唇に触れる物質が刺激やアレルギーの原因となって炎症を起こすことがあります。

原因となり得るものには、

  • 口紅

  • リップクリーム

  • 化粧品

  • 歯磨き剤

  • 洗口液

  • 食品

  • 医薬品

などがあります。

 

新しい製品を使い始めてから症状が出た場合には、使用している製品との関連も確認しましょう。

義歯や噛み合わせの問題

歯科的な要因が口角炎に関係することもあります。

例えば、歯の喪失や義歯の摩耗などによって噛み合わせの高さが低くなると、口角部にしわができて唾液がたまりやすくなります。

 

また、合わない義歯や不十分な義歯清掃が口腔内環境に影響していることもあります。

このような場合には、薬による治療だけでなく、義歯や噛み合わせ、口腔内の状態を確認することが重要です。

 

ビタミン不足だけが口角炎の原因ではありません

「口角が切れる=ビタミンB不足」と考えられることがありますが、口角炎の原因は一つではありません。

 

ビタミンB2やB6などは皮膚や粘膜の健康維持に関係していますが、口角炎には乾燥、唾液、感染、義歯、噛み合わせ、鉄欠乏など、さまざまな要因が関係します。

そのため、まずはバランスのよい食事を心がけることが基本です。

 

ビタミンB2は、レバー、卵、乳製品、納豆など、ビタミンB6は魚類、肉類などさまざまな食品に含まれています。

特定の栄養素だけを大量に摂取するのではなく、症状が長引く場合には原因を確認することが大切です。

 

治らない場合に考えられる病気

口角や唇の症状が長期間続く場合、一般的な口角炎・口唇炎以外の病気との鑑別が必要になることがあります。

口唇ヘルペス

単純ヘルペスウイルスによる感染症です。

唇やその周囲に小さな水疱が集まって現れることが特徴で、発症前にピリピリ・チクチクした違和感を感じることがあります。

 

口角炎とは治療方法が異なるため、水疱がある場合には早めに医療機関を受診しましょう。

アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎

唇だけでなく口の周囲にも乾燥、赤み、かゆみなどが続く場合には、皮膚疾患が関係している可能性があります。

貧血・栄養障害

鉄欠乏などによって、口角炎や舌炎が現れることがあります。

繰り返す口角炎に全身症状を伴う場合には、内科などでの検査が必要になることがあります。

その他の口腔粘膜疾患

長期間治らないただれ、しこり、潰瘍などは、一般的な口角炎・口唇炎とは異なる病変の可能性があります。

特に2週間以上改善しない病変は、自己判断で放置せず、歯科口腔外科や皮膚科などで確認してもらいましょう。

 

口角炎・口唇炎の治療方法

治療は原因によって異なります。

「口角炎だからこの薬」「口唇炎だからこの薬」と一律に決まるわけではなく、原因を確認して適切な治療を選択することが重要です。

保湿・患部の保護

乾燥や軽度の刺激が原因の場合には、白色ワセリンなどで患部を保護し、外部刺激を減らします。

 

香料やメントールなどを含む製品が刺激になることもあるため、症状がある間はできるだけ低刺激のものを選びましょう。

原因となる刺激を避ける

唇をなめたり、皮をむいたりする癖がある場合には、できるだけ控えます。

新しいリップクリームや口紅、歯磨き剤などを使用してから症状が現れた場合には、その製品が関係していないか確認します。

感染症に対する治療

カンジダなどの真菌感染が確認された場合には、症状や状態に応じて抗真菌薬が使用されることがあります。

 

細菌感染が関与している場合には、必要に応じて抗菌薬などが検討されます。

感染の種類によって治療薬が異なるため、自己判断で薬を使用しないことが大切です。

炎症に対する治療

炎症の種類や程度によっては、医師・歯科医師の判断で外用薬が処方されることがあります。

ステロイド外用薬が使用される場合もありますが、感染症が関係している病変では適切な診断が重要です。

義歯・噛み合わせの改善

義歯が合っていない、噛み合わせの高さが低下している、義歯の清掃状態に問題があるといった場合には、歯科で義歯や口腔内の状態を確認します。

必要に応じて、

  • 義歯の調整

  • 義歯の清掃方法の指導

  • 噛み合わせの確認

  • 口腔衛生管理

  • 口腔乾燥への対応

などを行います。

 

自宅でできるセルフケア

症状が軽い場合には、次のようなケアを行いましょう。

唇を保湿する

低刺激の保湿剤や白色ワセリンなどを使用し、乾燥と摩擦から唇を保護します。

特に洗顔後、入浴後、就寝前などは保湿を行いやすいタイミングです。

唇をなめない

唇が乾くとなめたくなりますが、繰り返すほど炎症が悪化する場合があります。

なめる代わりに保湿剤を使用しましょう。

刺激の強い食べ物を控える

症状が強い間は、

  • 辛いもの

  • 酸味の強いもの

  • 熱すぎる飲食物

などが患部を刺激することがあります。

バランスのよい食事をとる

特定のビタミンだけに偏らず、たんぱく質、鉄、亜鉛、ビタミン類などを含むバランスのよい食事を心がけましょう。

 

口角炎・口唇炎を予防するには

乾燥を防ぐ

乾燥しやすい季節には、症状が出る前から唇を保湿しておくことが予防につながります。

唇への刺激を減らす

唇をなめる、噛む、皮をむくといった習慣をできるだけ避けましょう。

義歯を清潔に保つ

義歯を使用している方は、毎日の清掃を行い、定期的に歯科医院で適合状態を確認することが大切です。

口腔内を清潔に保つ

歯や舌、義歯などを適切に清掃し、口腔内を清潔に保ちます。

ただし、強く磨きすぎたり刺激の強い洗口液を頻繁に使用したりすると、かえって粘膜への刺激となる場合があります。

全身の健康状態にも注意する

口角炎を繰り返す場合には、口元だけの問題ではなく、栄養状態や基礎疾患などが関係していることがあります。

原因不明の症状を繰り返す場合には、医療機関に相談しましょう。

 

口角炎・口唇炎は何科を受診する?

症状や原因によって適した診療科が異なります。

唇やその周囲の皮膚症状が中心の場合は皮膚科、口腔内の白い付着物や舌の異常、義歯・噛み合わせなどが関係している場合は歯科・歯科口腔外科が受診先の候補になります。

 

貧血や栄養障害など全身疾患が疑われる場合には、内科での検査が必要になることもあります。

どこを受診すればよいか迷う場合でも、まず身近な医療機関で相談し、必要に応じて適切な診療科を紹介してもらうとよいでしょう。

 

早めに受診したほうがよい症状

次のような場合には、医療機関で原因を確認することをおすすめします。

  • 2週間以上症状が改善しない

  • 何度も同じ症状を繰り返す

  • 強い痛みや出血がある

  • 水疱ができている

  • ただれや潰瘍が治らない

  • 口の中に白い付着物がある

  • 舌にも痛みや違和感がある

  • 唇や口角にしこりがある

  • 市販の保湿剤などを使用しても改善しない

  • 発熱や全身症状を伴う

 

長引く症状を「いつもの唇荒れ」と決めつけず、原因を確認することが大切です。

 

よくある質問

口角炎は自然に治りますか?

乾燥や一時的な刺激による軽い口角炎であれば、刺激を避けて保湿することで改善することがあります。

 

ただし、感染、義歯や噛み合わせ、栄養状態などの原因が残っていると、長引いたり再発したりすることがあります。

市販薬を使っても大丈夫ですか?

軽い乾燥であれば、白色ワセリンなどで患部を保護する方法があります。

一方、口角炎にはカンジダや細菌感染、接触性皮膚炎などさまざまな原因があり、原因によって使用する薬が異なります。

 

症状が強い場合や繰り返す場合には、自己判断で薬を使い続けず、医療機関を受診しましょう。

口角炎はビタミン不足が原因ですか?

ビタミンや鉄などの不足が関係する場合はありますが、口角炎=ビタミン不足とは限りません。

 

乾燥、唾液、感染、義歯、噛み合わせなども原因となるため、繰り返す場合には原因を調べることが重要です。

口角炎はカンジダが原因ですか?

カンジダが関与する口角炎はありますが、すべての口角炎がカンジダによるものではありません。

 

見た目だけでは判断できない場合もあるため、口腔内の白い付着物や舌の症状を伴う場合、治療しても繰り返す場合などは歯科・歯科口腔外科などで相談しましょう。

子どもや高齢者では何に注意すればよいですか?

子どもでは唇をなめる癖などによる慢性的な刺激、高齢者では義歯、噛み合わせ、口腔乾燥、栄養状態などが関係することがあります。

単に保湿するだけでなく、症状を繰り返す場合には背景にある原因を確認することが大切です。

 

まとめ

口角炎・口唇炎は身近な症状ですが、その原因は乾燥だけではありません。

唾液による刺激、唇をなめる癖、接触刺激、カンジダなどの感染、鉄やビタミンなどの栄養状態、義歯や噛み合わせの問題など、さまざまな要因が関係します。

 

軽い症状であれば保湿や刺激を避けることで改善することもありますが、2週間以上治らない、何度も繰り返す、口腔内にも症状がある場合には、原因を確認することが重要です。

 

特に義歯や噛み合わせ、口腔乾燥、口腔カンジダ症などが疑われる場合には、歯科・歯科口腔外科で確認できることがあります。

「ただの唇荒れ」と自己判断せず、長引く症状や繰り返す症状がある場合には、適切な診療科へ相談しましょう。

基本情報

事業所名
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
ふりがな
いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
代表者名
深沢 一
ふりがな
ふかさわ はじめ
営業時間
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30
定休日
第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
電話番号
03-3676-1058
Webサイト
所在地
〒133-0061
江戸川区篠崎町7丁目 27-23-ISIビル千葉銀行3F
アクセス
都営新宿線篠崎駅南口徒歩1分です。ローターリー前の千葉銀行が1階にあるビルの3階です。京成バス、都営バスなら都営新宿線篠崎駅南口バス停下車し、徒歩1分です。

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