銀歯の下に虫歯ができる原因は?二次カリエスの症状・治療
最終更新日:2026年08月18日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
銀歯の下に虫歯ができる主な原因
銀歯を入れた歯でも、周囲や内部に再び虫歯ができることがあります。これを「二次カリエス(二次う蝕)」と呼びます。
原因は一つではなく、銀歯と歯の境目の状態、プラークの蓄積、修復物の劣化、噛み合わせなどが関係します。
銀歯と歯の境目にできる隙間
銀歯と天然歯の境目に段差や隙間が生じると、プラークが停滞しやすくなり、虫歯のリスクが高まります。
長期間使用している銀歯では、摩耗や変形、歯質の変化などによって装着時とは状態が変わることがあります。
ただし、古い銀歯だから必ず虫歯になるわけではありません。使用年数だけでなく、現在の適合状態を確認することが重要です。
合着材・接着材の劣化
銀歯は歯科用の合着材や接着材を介して装着されています。長期間の使用によって材料や辺縁部に変化が生じると、歯との境界に問題が起こることがあります。
一方、「10年以上経過したら交換」といった明確な基準はありません。口腔内の状態や噛み合わせなどによって修復物の状態は異なります。
歯ぎしり・食いしばり
強い歯ぎしりや食いしばりが続くと、銀歯の破損や変形、歯の亀裂などにつながることがあります。
こうした変化によって清掃しにくい部分ができると、二次カリエスのリスクを高める可能性があります。
プラークの蓄積
銀歯の境目や歯と歯の間は、磨き残しが起こりやすい場所です。
プラーク中の細菌が糖を利用して酸を作り、その状態が続くことで歯質の脱灰が進み、虫歯が発生します。
銀歯の下に虫歯ができる代表的なケース
被せ物の周囲にできる根面う蝕
歯ぐきが下がると歯根面が露出し、被せ物の境目付近に虫歯ができることがあります。
歯根面はエナメル質に覆われた歯冠部より酸に弱いため、根面う蝕には注意が必要です。
インレーの周囲・下にできる虫歯
金属インレーの周囲にも二次カリエスが発生することがあります。
必要に応じてX線検査を行いますが、金属はX線を通しにくいため、銀歯の真下をX線だけで完全に確認できるわけではありません。
口腔内の状態や症状、X線所見などを総合して診断します。
ブリッジの支台歯にできる虫歯
ブリッジを支える歯にも虫歯ができることがあります。
ブリッジ周囲は構造が複雑で、プラークがたまりやすい部分もあります。被せ物の内部で虫歯が進むと、外からは気付きにくいことがあります。
銀歯の下が虫歯になったときの症状
二次カリエスは、初期にはほとんど症状がないことがあります。
冷たいものや甘いものがしみる
虫歯が象牙質まで進むと、冷たいものや甘いものがしみる場合があります。
何もしなくてもズキズキ痛む、夜間に痛むといった場合には、歯髄まで炎症が及んでいる可能性があります。
ただし、知覚過敏や歯の亀裂でも似た症状が起こります。
噛むと痛い
噛んだときの痛みは、虫歯のほか、歯根周囲の炎症、歯の亀裂、歯周病、噛み合わせなどでも起こります。
痛みが続く場合は歯科医院で原因を確認しましょう。
歯ぐきが腫れる
虫歯が歯髄から歯根の先まで進行すると、歯ぐきが腫れたり、膿が出たりすることがあります。
ただし、歯肉炎や歯周病でも同様の症状が起こります。
見た目では分からないこともある
銀歯によって歯が覆われているため、内部の虫歯を外から確認できない場合があります。
痛みがなくても進行することがあるため、定期検診が重要です。
銀歯の下の虫歯を放置するとどうなる?
虫歯を放置すると、歯質の破壊が進み、歯髄まで炎症や感染が及ぶことがあります。
歯髄を保存できない状態になれば根管治療が必要となり、さらに歯質が大きく失われると、状態によっては抜歯が必要になることもあります。
早期に発見できれば、治療範囲を小さくできる可能性があります。
銀歯の下の虫歯はどうやって調べる?
まず銀歯と歯の境目や破損、歯肉の状態などを確認します。
必要に応じてX線検査を行い、虫歯の位置や深さ、歯髄や歯根周囲の状態を調べます。
治療が必要と判断した場合には、銀歯を除去して内部の状態を確認することがあります。
銀歯の下の虫歯の治療法
銀歯を外して虫歯を除去する
必要に応じて銀歯を外し、虫歯の範囲を確認します。
感染した歯質を適切に除去しながら、できるだけ健全な歯質を残し、詰め物や被せ物で修復します。
歯髄を保存する治療
深い虫歯でも、歯髄の状態によっては神経を残せる場合があります。
虫歯の深さや症状などを確認し、適応があれば歯髄保存を検討します。
根管治療
歯髄に回復が期待できない炎症や感染が生じている場合には、根管治療が必要になることがあります。
根管内の感染源を取り除き、洗浄・消毒した後に歯を修復します。
セラミックなどで再修復する
再治療では、金属やCAD/CAM材料、セラミックなど複数の選択肢があります。
セラミックは見た目が自然で表面が滑沢ですが、セラミックにすれば二次カリエスを完全に防げるわけではありません。
修復物の適合状態やセルフケア、食生活なども虫歯の発生に関係します。
銀歯の下の虫歯を予防する方法
定期検診を受ける
二次カリエスは目視だけでは分かりにくい場合があります。
定期検診で銀歯の境目や破損の有無を確認し、必要に応じてX線検査を行います。
フロス・歯間ブラシを使う
銀歯の周囲や歯と歯の間は、歯ブラシだけでは汚れを十分に取り除けないことがあります。
フロスや歯間ブラシを併用しましょう。
フッ化物配合歯磨剤を使用する
フッ化物には歯質の再石灰化を促し、脱灰を抑える働きがあります。
特に歯根面が露出している場合は、根面う蝕の予防にも重要です。
糖分を取る回数に注意する
虫歯予防では、糖分の量だけでなく摂取する回数にも注意が必要です。
間食や甘い飲み物を頻繁に取ると、口腔内が酸性になる時間が長くなります。
歯ぎしり・食いしばりへの対応
歯や修復物の破損を繰り返す場合には、歯ぎしりや食いしばりが関係していないか確認します。
必要に応じてナイトガードなどを検討します。
銀歯は古くなったら交換したほうがいい?
銀歯は「何年経過したら交換する」という明確な基準があるわけではありません。
長期間問題なく使用できる銀歯もあれば、比較的新しくても虫歯や破損が起こる場合があります。
交換を検討するのは、虫歯や破損、適合不良、歯の亀裂などが認められた場合です。
問題のない銀歯を年数だけを理由に外すと、再治療によって健全な歯質を削る可能性もあります。
そのため、交換の必要性は現在の歯と銀歯の状態を確認して判断します。
まとめ
銀歯の周囲や内部に再びできる虫歯を「二次カリエス」と呼びます。
銀歯と歯の境目へのプラークの蓄積や修復物の変化などが関係し、外から見ただけでは気付きにくいことがあります。
冷たいものがしみる、噛むと痛い、歯ぐきが腫れるなどの症状がある場合は、早めに歯科医院で確認しましょう。
また、症状がなくても虫歯が進行することがあります。定期検診に加え、フロスや歯間ブラシ、フッ化物配合歯磨剤を活用することが、治療した歯を長く維持するために大切です。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
-
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
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