歯ぐきの黒いシミは大丈夫?主な原因と注意すべき症状
最終更新日:2026年08月25日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
歯ぐきの黒いシミの主な原因
歯ぐきが黒く見える原因は一つではありません。主なものには次のようなものがあります。
| 原因 | 主な特徴 |
|---|---|
| メラニン色素沈着 | 体質などによる生理的な色素沈着 |
| 喫煙による色素沈着 | 喫煙に関連してメラニン色素が増加 |
| メタルタトゥー | 歯科用金属の微粒子による変色 |
| 色素性母斑 | 口腔内に生じる良性の色素性病変 |
| 薬剤・全身疾患 | 一部の薬剤や疾患に伴う色素沈着 |
| 口腔悪性黒色腫 | 非常にまれだが鑑別が重要 |
メラニン色素沈着
歯ぐきにも皮膚と同じようにメラニン色素が存在します。その量には個人差があり、健康な歯ぐきでも茶褐色〜黒褐色に見えることがあります。
生理的なメラニン色素沈着では、左右に比較的広くみられ、痛みなどの症状がなく、長期間大きな変化がないことが一般的です。
基本的に治療の必要はありませんが、審美的に気になる場合には、状態に応じてレーザーなどによる除去を検討することがあります。
喫煙による歯ぐきの黒ずみ
喫煙に伴って口腔粘膜のメラニン産生が増え、歯ぐきが褐色〜黒褐色に見えることがあります。これは**喫煙者メラノーシス(smoker's melanosis)**と呼ばれます。
前歯部の歯ぐきなどに比較的広く現れることがあり、禁煙後に時間をかけて色調が薄くなる場合があります。
ただし、黒ずみのすべてが喫煙によるものとは限らないため、気になる変化があれば診察を受けましょう。
メタルタトゥーとは?
メタルタトゥーは、歯科治療に使用された金属の微粒子が歯ぐきなどの組織内に入り込み、青灰色〜黒灰色に見える状態です。
銀色の詰め物・被せ物やメタルコアなど、金属を使用した歯の周囲に認められることがあります。
多くの場合、痛みや腫れなどの症状はなく、長期間ほとんど変化しません。健康への影響も通常はありません。
ただし、色素性病変との区別が難しい場合があるため、必要に応じて画像検査や専門医への紹介などを行います。
色素性母斑(口の中のほくろ)
口腔内にも皮膚のほくろに相当する色素性母斑が生じることがあります。
多くは良性ですが、口腔内の色素性病変は外見だけで確定診断できないことがあります。
特に、新しく現れたものや、大きさ・色・形に変化がみられるものについては、口腔外科などで詳しく調べ、必要に応じて病理組織検査を検討します。
まれに注意が必要な口腔悪性黒色腫
**口腔悪性黒色腫(口腔粘膜メラノーマ)**は、メラニンを産生する細胞に由来する悪性腫瘍です。口腔内に発生するものはまれですが、早期の診断が重要です。
次のような変化がある色素斑は、一度専門的な診察を受けることをおすすめします。
-
最近になって現れた
-
徐々に大きくなっている
-
色が濃くなった、または濃淡がある
-
左右非対称で形が不規則
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境界が不明瞭・不整
-
盛り上がりや潰瘍がある
-
出血する
これらの特徴があるからといって悪性黒色腫とは限りません。
また、悪性病変でも典型的な特徴を示すとは限らないため、外見だけで良性・悪性を判断しないことが重要です。
メタルタトゥーと悪性黒色腫は見た目だけでは判断できません
メタルタトゥーは、金属修復物の近くに青灰色の変色として現れ、長期間変化しないことが多い病変です。
一方、悪性黒色腫では、病変の拡大や色調・形状の変化などがみられることがあります。
ただし、こうした特徴だけで両者を確実に区別することはできません。金属治療の既往や病変の経過、診察所見などを総合して判断する必要があります。
歯科医院ではどのような検査を行う?
歯科医院では、まず黒いシミがいつからあるのか、大きさや色に変化がないか、痛み・出血などがないかを確認します。
そのうえで、色、形、境界、表面の状態、周囲の金属修復物との位置関係などを診察します。
メタルタトゥーが疑われる場合には、必要に応じてX線検査などを行うことがあります。ただし、微細な金属粒子はX線画像で確認できない場合もあります。
診断が難しい色素性病変や悪性が否定できない病変については、口腔外科などの専門医療機関へ紹介し、病理組織学的検査を含めた精査を行います。
原因によって治療方法は異なります
メラニン色素沈着
健康上の問題がなければ治療は必要ありません。審美的な希望がある場合には、レーザーなどによる治療を検討することがあります。
メタルタトゥー
良性と診断され、症状がなければ経過観察となることが一般的です。審美的に問題となる場合には、病変の位置や範囲などを確認して治療の適応を判断します。
色素性母斑
良性と判断できる場合は経過観察することがあります。診断が明確でない場合や変化がみられる場合には、専門医による精査や病理組織検査を検討します。
口腔悪性黒色腫
悪性黒色腫が疑われる場合は、専門医療機関で画像検査や病理診断などを行い、病変の広がりや全身状態を評価したうえで治療方針を決定します。
こんな黒いシミは早めに受診を
歯ぐきの黒いシミが以前からあり、長期間ほとんど変化していない場合は、良性の色素沈着であることも少なくありません。
一方、次のような場合は早めに歯科医院や口腔外科を受診してください。
-
最近になって黒いシミが現れた
-
大きさや形が変わってきた
-
色に濃淡がある
-
盛り上がってきた
-
出血や潰瘍がある
-
原因がわからない
特に、「以前と比べて変化している」ことは重要な受診のきっかけになります。
よくある質問
Q. 歯ぐきの黒いシミは自然に消えますか?
原因によります。生理的なメラニン色素沈着やメタルタトゥーは自然に消えにくい一方、喫煙に関連する色素沈着は禁煙後に徐々に薄くなることがあります。
Q. 銀歯を外せばメタルタトゥーは消えますか?
必ずしも消えません。メタルタトゥーでは金属粒子が歯ぐきなどの組織内に存在しているため、原因となった金属修復物を除去しても黒ずみが残ることがあります。
Q. 歯ぐきの黒いシミは歯周病ですか?
一般的な歯周病では、赤み・腫れ・出血などが主な歯肉症状であり、局所的な黒いシミは典型的な症状ではありません。別の原因を確認することが大切です。
Q. レーザーで黒ずみを取れますか?
生理的なメラニン色素沈着では、レーザー治療が選択肢となる場合があります。ただし、原因が明らかでない色素性病変を審美目的ですぐにレーザー治療するのではなく、まず診断を行うことが重要です。
まとめ
歯ぐきの黒いシミや黒ずみには、メラニン色素沈着、喫煙に伴う色素沈着、メタルタトゥーなど、良性の原因が多くあります。
一方、口腔悪性黒色腫など、専門的な診断が必要な病変がまれに含まれるため、見た目だけで自己判断することはできません。
特に、**「新しくできた」「大きくなった」「色や形が変わった」「出血・潰瘍がある」**といった変化がみられる場合は、早めに歯科医院や口腔外科を受診しましょう。
原因を正しく診断したうえで、治療が必要なのか、経過観察でよいのかを判断することが大切です。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
-
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
- 電話番号
- 03-3676-1058
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