親知らず抜歯後のしびれ|下歯槽神経への影響と回復・治療
最終更新日:2026年09月01日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
親知らずを抜いた後のしびれ|下歯槽神経との関係と対処法
「親知らずを抜いた後、下唇のしびれが続いている」
「麻酔が切れたはずなのに、あごの感覚が戻らない」
このような症状には、**下歯槽神経(かしそうしんけい)**が関係していることがあります。
下歯槽神経は下あごの骨の中を通り、下の歯や下唇、あご先などの感覚に関わる神経です。特に下の親知らずはこの神経に近いことがあり、抜歯前には位置関係を確認することが重要です。
下歯槽神経とは?
下歯槽神経は、三叉神経から分かれる下顎神経の枝の一つです。
下あごの「下顎孔」から骨の中に入り、下歯槽管というトンネルを通りながら下の歯などに枝を出します。その後、一部はオトガイ神経となり、主に下唇やあご先の感覚を伝えます。
そのため、この神経が刺激されたり損傷したりすると、下唇やあご先にしびれや感覚の低下などが現れることがあります。
下歯槽神経に問題が起こるとどんな症状が出る?
代表的な症状は次のとおりです。
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下唇やあご先がしびれる
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触った感覚が鈍い
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ピリピリ・チクチクする
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麻酔が残っているように感じる
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熱さや冷たさを感じにくい
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電気が走るような違和感や痛みがある
症状の範囲や程度は、神経への影響の大きさによって異なります。
なぜ親知らずの抜歯でしびれが起こるの?
下の親知らず、とくに横向きや深い位置に埋まっている親知らずでは、歯根の近くを下歯槽神経が通っていることがあります。
抜歯の際に神経へ圧迫や牽引などの刺激が加わると、一時的な感覚異常が生じることがあります。神経との位置関係によっては、長期間症状が続く可能性もあります。
リスクはすべての親知らずで同じではありません。歯根と下歯槽管との位置関係や埋伏の状態などによって大きく異なります。
親知らず以外でも下歯槽神経に影響することがある
下歯槽神経のしびれは、親知らずの抜歯だけで起こるわけではありません。
インプラントが神経に近接した場合や、下顎の外傷・骨折、のう胞・腫瘍などによって神経が圧迫された場合にも感覚異常が起こることがあります。
また、下顎孔伝達麻酔の後に感覚異常が生じることもありますが、頻度は高くありません。
親知らずと神経が近い場合はCTで確認
通常のパノラマレントゲンは、親知らずと下歯槽管の位置関係を確認するために有用です。
ただし、画像上で両者が近接していると考えられる場合などには、歯科用CT(CBCT)による詳しい検査を検討します。
CTでは、
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歯根と下歯槽管の位置関係
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神経の通る方向
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親知らずの形や埋まり方
などを三次元的に確認できます。
CTを撮影すれば神経障害を完全に防げるわけではありませんが、リスクを評価し、より適切な治療方法を検討するための重要な情報になります。
抜歯後のしびれは治る?
抜歯後に感覚異常が生じても、神経への影響が軽度であれば、時間の経過とともに改善していくことがあります。
ただし、回復の程度や期間には大きな個人差があり、すべてのケースで完全に回復するとは限りません。
大切なのは、しびれが続いている場合にそのまま放置しないことです。
麻酔の効果が切れると考えられる時間を過ぎても明らかな感覚異常が続く場合は、抜歯を受けた歯科医院へ連絡してください。
しびれが続く場合の検査
まず、しびれが始まった時期や範囲、症状の変化などを確認します。
さらに、触覚などの感覚検査や画像検査を行い、神経への影響を評価します。
特に重要なのは、しびれている範囲や感覚の程度を記録し、その後どのように変化しているかを継続的に確認することです。
必要に応じて、口腔外科などの専門医療機関への紹介が検討されます。
下歯槽神経のしびれに対する治療
治療は、原因や症状、発症からの期間などによって異なります。
経過観察を行うこともあれば、症状に応じた薬物療法などが検討される場合もあります。
神経障害性疼痛がある場合には、それに対応した治療が必要になることがあります。また、重度の神経損傷が疑われる場合には、専門医療機関で神経修復術などの適応が検討されることもあります。
自己判断で長期間様子を見るのではなく、症状が続く場合は早めに担当医へ相談することが重要です。
神経障害のリスクを減らすために
下歯槽神経障害を完全に防ぐことはできませんが、術前に親知らずと神経の位置関係を十分に評価することで、適切な治療方法を検討できます。
神経と歯根が非常に近い難しい症例では、必要に応じてCT検査や口腔外科への紹介などを検討します。
治療前にリスクや治療方法について十分な説明を受け、納得したうえで抜歯を受けることも大切です。
よくある質問
Q. 親知らずを抜いた翌日もしびれています。どうすればいいですか?
麻酔の影響だけでは説明できないしびれが続いている場合は、抜歯を行った歯科医院へ連絡してください。早めに症状を確認してもらうことが大切です。
Q. しびれは必ず治りますか?
一時的な感覚異常は改善することがありますが、回復の程度や期間は神経への影響によって異なります。完全に回復しないケースもあるため、経過観察が必要です。
Q. CTを撮れば神経障害を防げますか?
完全に防げるわけではありません。CTは歯根と神経の位置関係を詳しく把握し、リスク評価や治療計画に役立てるための検査です。
Q. インプラントでもしびれは起こりますか?
下あごのインプラント治療では、埋入位置と下歯槽神経との距離が重要です。そのため、術前に画像検査を行い、安全性を考慮した治療計画を立てます。
まとめ
下歯槽神経は、下の歯や下唇、あご先などの感覚に関わる重要な神経です。
下の親知らず、とくに横向きや深く埋まった親知らずでは、歯根と神経が近接していることがあり、抜歯後にしびれや感覚の低下が生じる場合があります。
リスクが高いと考えられる場合には、必要に応じてCTで位置関係を詳しく確認し、慎重に治療計画を立てます。
抜歯後、麻酔が切れた後もしびれが続く場合は、自己判断で様子を見続けず、早めに治療を受けた歯科医院へ相談しましょう。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
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(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
- 電話番号
- 03-3676-1058
- Webサイト
- https://2525.biz/
- 所在地
- 〒133-0061
江戸川区篠崎町7丁目 27-23-ISIビル千葉銀行3F - アクセス
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