歯周病治療で歯ぐきは元に戻る?歯周再生療法との違い
最終更新日:2026年09月07日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
歯周病治療には2つの「治り方」がある|修復と歯周組織再生の違い
歯周病治療では、歯石や細菌を取り除いて炎症を改善することが基本です。
しかし、治療後の組織の治り方には、大きく分けて**「修復」と「再生」**という違いがあります。
| 一般的な歯周病治療 | 歯周再生療法 | |
|---|---|---|
| 主な目的 | 炎症を改善し、病気の進行を抑える | 失われた歯周組織の再生を目指す |
| 主な治癒 | 長い上皮性付着などによる修復 | 新付着を伴う歯周組織の再生 |
| 主な治療 | SRP・歯周外科など | リグロス・GTR法・エムドゲインなど |
どちらか一方が優れているわけではありません。歯周病の進行度や骨欠損の状態などを診断し、適切な治療を選択することが重要です。
一般的な歯周病治療で起こる「上皮性付着」
歯周基本治療では、スケーリング・ルートプレーニング(SRP)などによって、歯周ポケット内の歯石や細菌を取り除きます。
炎症が改善すると、腫れていた歯ぐきが引き締まり、歯周ポケットが浅くなります。その治癒過程で多くみられるのが、長い上皮性付着です。
歯ぐきの上皮が歯根表面に沿って伸びて付着することで、歯周組織が治癒します。
これにより、
-
歯ぐきの腫れや出血が改善する
-
歯周ポケットが浅くなる
-
歯周病の進行を抑えやすくなる
といった効果が期待できます。
ただし、これは主に**「修復(Repair)」**による治癒であり、失われた歯槽骨・歯根膜・セメント質が元の構造に再生したことを意味するわけではありません。
それでも、歯周基本治療は歯周病治療の中心となる重要な治療です。軽度から中等度の歯周病では、基本治療と継続的なメインテナンスによって安定した状態を維持できるケースも少なくありません。
歯周再生療法で目指す「新付着」とは?
歯周病によって歯を支える骨が失われている場合、骨欠損の状態によっては歯周再生療法を検討します。
代表的な方法には、
などがあります。
歯周再生療法では、新生セメント質・歯根膜・歯槽骨からなる歯周組織の再生を目指します。 このような治癒は「新付着」を伴う再生(Regeneration)と考えられます。
ただし、再生療法を行えば失った骨が完全に元どおりになるわけではありません。
得られる改善の程度は、骨欠損の形や深さ、炎症の状態、プラークコントロール、喫煙など、さまざまな条件によって異なります。
歯周再生療法は誰でも受けられる?
歯周再生療法には適応があります。
一般的には、垂直性(骨内)欠損など、再生に適した形態の骨欠損で効果が期待しやすくなります。
一方、広範囲に水平的な骨吸収が進んでいる場合など、骨欠損の形態によっては十分な再生が期待できないことがあります。
また、口腔内の清掃状態が良好で、歯周組織の炎症が十分にコントロールされていることも重要です。
そのため、レントゲン検査や歯周組織検査などを行い、必要に応じてCTなども活用して適応を慎重に判断します。
まずは歯周基本治療から
歯周再生療法が必要と思われる場合でも、通常は最初から再生療法を行うわけではありません。
まず、
歯磨き指導 → 歯石除去・SRP → 再評価
という歯周基本治療を行います。
炎症をできるだけ改善したうえで、深い歯周ポケットや骨欠損が残っている場合に、歯周外科治療や歯周再生療法の必要性を検討します。
つまり、再生療法は歯周基本治療の代わりではなく、基本治療を行ったうえで必要な場合に追加する治療です。
治療後はメインテナンスが重要
歯周病は、治療後もプラークが蓄積すると再び進行する可能性があります。
これは歯周再生療法を受けた場合も同じです。
治療によって改善した状態を長く維持するには、毎日の適切なセルフケアと、歯科医院で行うSPT(歯周病安定期治療・サポーティブペリオドンタルセラピー)などの継続的な管理が重要です。
よくある質問
歯周病治療をすれば、歯ぐきや骨は元どおりになりますか?
炎症による歯ぐきの腫れや出血は、歯周基本治療によって改善が期待できます。ただし、歯周病によって失われた歯槽骨や歯根膜が自然に元の状態まで回復するとは限りません。
骨欠損の状態によっては、歯周再生療法によって失われた歯周組織の再生を目指せる場合があります。
歯周再生療法をすれば骨は必ず再生しますか?
必ず再生するわけではありません。
骨欠損の形態や深さ、歯の状態、プラークコントロールなどによって治療結果は異なります。適応を正確に診断することが重要です。
一度治療すれば歯周病は再発しませんか?
歯周病は治療後も再発する可能性があります。
治療が終わった後もセルフケアと定期的なメインテナンスを継続し、歯周病を安定した状態に保つことが大切です。
まとめ|「修復」と「再生」の違いを理解して適切な治療を
一般的な歯周病治療では、炎症を取り除き、**上皮性付着などによる「修復」**によって歯周組織の安定を目指します。
一方、歯周再生療法は、適応となる骨欠損に対して**歯槽骨・歯根膜・セメント質を含む歯周組織の「再生」**を目指す治療です。
重要なのは、すべての歯周病に再生療法を行うことではありません。
まず歯周基本治療で炎症を改善し、その結果と骨欠損の状態を評価したうえで、必要な場合に歯周再生療法を検討します。
そして、どの治療を選択した場合でも、治療後のセルフケアと継続的なメインテナンスが、歯を長く守るための重要なポイントです。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
-
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
- 電話番号
- 03-3676-1058
- Webサイト
- https://2525.biz/
- 所在地
- 〒133-0061
江戸川区篠崎町7丁目 27-23-ISIビル千葉銀行3F - アクセス
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