子どもの上唇小帯が切れたら?応急処置と歯科受診の目安
最終更新日:2026年09月17日
医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
(篠崎町7丁目)
上唇小帯が切れたらどうする?応急処置・受診の目安・治るまでの期間
子どもが転んで口をぶつけ、上唇の裏側から出血している場合、「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」が切れていることがあります。
上唇小帯は小さな傷でも出血が多く見えるため、驚くことがありますが、多くは圧迫止血によって出血が止まり、自然に治っていきます。
ただし、転倒時には歯や歯ぐきにも衝撃が加わっている可能性があります。
まずは落ち着いて、**「出血が止まるか」「歯に異常がないか」「頭を強く打っていないか」**を確認しましょう。
上唇小帯とは?
上唇小帯とは、上唇の裏側と上あごの歯ぐきをつないでいる、すじ状の粘膜です。
乳幼児では大人より太く短く、前歯の近くまで付着していることがあります。
そのため、転倒や衝突などのちょっとした衝撃でも切れることがあります。
多くは成長とともに細くなり、付着位置も変化していきます。
上唇小帯が切れる主な原因
子どもでは、転倒して床や家具に口元をぶつけるケースが多くみられます。
そのほかにも、
-
遊具やスポーツで口元をぶつけた
-
フォークやスプーンなどが当たった
-
食事中に転倒した
などが原因になることがあります。
上唇小帯が切れたときの応急処置
1.ガーゼで圧迫して止血する
まずは手を洗い、清潔なガーゼを傷口に当てて、5~10分程度しっかり圧迫します。
途中で何度もガーゼを外して確認すると、再び出血しやすくなります。できるだけそのまま圧迫しましょう。
2.外側から冷やす
出血が落ち着いたら、保冷剤や氷をタオルで包み、唇の外側から5~10分程度冷やします。
氷を直接傷口に当てるのは避けてください。
3.傷口を触らない
気になって何度も唇をめくったり、指や舌で触ったりすると、傷が開いて再出血することがあります。
食後は水で軽く口をすすぐ程度にし、傷口をできるだけ刺激しないようにしましょう。
食事は刺激の少ないものを
傷が落ち着くまでは、おかゆ・豆腐・ヨーグルト・スープ・やわらかいうどんなど、刺激の少ない食事がおすすめです。
熱いもの、辛いもの、酸味の強いもの、硬い食べ物などは、痛みや再出血の原因になるため控えましょう。
自然に治ることが多いケース
次のような状態であれば、多くの場合は自然に治っていきます。
-
5~10分程度の圧迫で出血が止まった
-
傷が浅く小さい
-
歯のぐらつきや欠けがない
-
痛みや腫れが徐々に軽くなっている
-
食事や会話ができる
口の中は比較的傷が治りやすく、軽い裂傷であれば数日で痛みが軽くなり、1~2週間程度で治っていくことが一般的です。
こんな場合は歯科医院を受診してください
次のような症状がある場合は、早めに歯科医院や小児歯科、必要に応じて口腔外科を受診しましょう。
出血が止まらない
10分以上しっかり圧迫しても出血が続く場合や、一度止まっても何度も出血する場合は受診が必要です。
傷が深く、大きく開いている
上唇小帯だけでなく歯ぐきまで大きく裂けている場合などは、縫合が必要になることがあります。
歯がぐらつく・欠けた・位置が変わった
転倒では、上唇小帯と同時に前歯を傷めていることがあります。
特に、
-
歯がぐらつく
-
歯が欠けた・折れた
-
歯の位置がずれている
-
噛み合わせが変わった
-
噛むと痛い
といった症状がある場合は、歯科医院を受診してください。
乳歯の外傷では、その下で育っている永久歯に影響する可能性もあるため注意が必要です。
腫れや痛みが強くなってきた
翌日以降に腫れや痛みが強くなる、膿が出る、発熱するといった症状がある場合も受診しましょう。
頭を強く打った場合は医科を優先してください
転倒した場合は、口の中だけでなく頭部の状態にも注意が必要です。
-
意識がぼんやりしている
-
嘔吐した
-
強い頭痛がある
-
けいれんがある
-
普段と様子が違う
このような症状がある場合は、歯科よりも救急外来などの医科への受診を優先してください。
歯科医院では何を確認する?
歯科医院では上唇小帯の傷だけでなく、歯や歯ぐき、歯を支える骨などに異常がないか確認します。
必要に応じてレントゲン検査などを行い、
-
歯のぐらつきや位置の変化
-
歯の欠け・ひび
-
歯根や周囲の骨の損傷
-
永久歯への影響
などを調べます。
歯を強くぶつけた場合、直後には問題がなくても、時間がたってから歯の神経に変化が現れることがあります。そのため、必要に応じて経過観察を行います。
上唇小帯は縫うことがある?
軽い裂傷で出血が止まっていれば、縫合せず自然治癒を待つことが一般的です。
一方、
-
傷が深く大きい
-
傷口が大きく開いている
-
歯ぐきまで裂けている
-
圧迫しても出血が止まらない
といった場合には、状態に応じて縫合などの処置が必要になることがあります。
治るまでの期間は?
傷の程度によって異なりますが、おおよその目安は次のとおりです。
| 経過 | 目安 |
|---|---|
| 出血が止まる | 5~10分程度 |
| 痛みが軽くなる | 1~3日 |
| 傷口が閉じてくる | 約1週間 |
| ほぼ治る | 1~2週間 |
傷を早く治すためにも、傷口を触らず、口の中を清潔に保つことが大切です。
子どもは「歯の外傷」に注意
乳幼児は転倒しやすいため、上唇小帯の裂傷もよくみられます。
出血が目立つと傷口ばかりに目が向きますが、重要なのは歯も一緒にぶつけていないか確認することです。
特に、歯のぐらつき・欠け・位置の変化がある場合や、数日~数週間たって歯の色が変わってきた場合は歯科医院にご相談ください。
上唇小帯が何度も切れる場合
同じ場所を繰り返し切る場合は、上唇小帯が太い、短い、前歯に近い位置まで付着しているなどの「上唇小帯付着異常」が関係していることがあります。
付着位置によっては、永久歯の前歯のすき間(正中離開)などに関係することもあります。
ただし、子どもの上唇小帯は成長とともに形や付着位置が変化するため、太い・長いというだけで、すぐに切除が必要になるわけではありません。
歯並びや口腔機能への影響を確認しながら、治療が必要か判断します。
上唇小帯切除術とは?
上唇小帯の付着位置や形態によって問題が生じている場合には、上唇小帯切除術(フレネクトミー)を検討することがあります。
例えば、
-
永久歯が生えそろっても前歯のすき間が改善しない
-
矯正治療の妨げになっている
-
歯ぐきが強く引っ張られている
-
同じ場所を繰り返し傷つける
などの場合です。
手術が必要か、またどの時期に行うかは、年齢や歯の生え変わり、歯並びなどを確認したうえで判断します。
まとめ|上唇小帯が切れたら歯の状態も確認しましょう
上唇小帯は、転倒などで比較的切れやすい部分です。出血が多く見えることがありますが、5~10分程度の圧迫で止血できる軽い裂傷であれば、自然に治ることが多くあります。
一方、歯がぐらついている、欠けている、噛み合わせが変わった、傷が深い、出血が止まらないといった場合には、早めに歯科医院を受診してください。
特に子どもの転倒では、上唇小帯の傷だけでなく、乳歯やその下にある永久歯への影響を確認することが大切です。
「このまま様子を見ても大丈夫?」「歯もぶつけているかもしれない」と心配な場合は、歯科医院へご相談ください。
基本情報
- 事業所名
- 医療法人社団スマイル会 ふかさわ歯科クリニック篠崎
- ふりがな
- いりょうほうじんしゃだんすまいるかい ふかさわしかくりにっくしのざき
- 代表者名
- 深沢 一
- ふりがな
- ふかさわ はじめ
- 営業時間
-
(月~金)9:00 〜 13:00 14:30 〜 19:30
(土)8:00 〜 13:00 14:00 〜 18:00
(日)8:00 〜 13:00 14:00 〜 17:30 - 定休日
- 第三金曜日の午前中は院内研修のため休診です。
- 電話番号
- 03-3676-1058
- Webサイト
- https://2525.biz/
- 所在地
- 〒133-0061
江戸川区篠崎町7丁目 27-23-ISIビル千葉銀行3F - アクセス
- 都営新宿線篠崎駅南口徒歩1分です。ローターリー前の千葉銀行が1階にあるビルの3階です。京成バス、都営バスなら都営新宿線篠崎駅南口バス停下車し、徒歩1分です。








SNSでシェアする