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紫雲膏は指先、皮膚に便利2020年01月27日

80歳代後半女性。肩関節痛ということで在宅診療所の訪問看護師から依頼があり週一回のペースで治療に通い始めてすぐ膝の変形性関節症の方が重症だということに気付きました。認知症もあるので手術適応外ですが湿布(エスフルルビプロフェン、販売名ロコアテープ)にかぶれるということで、お灸をして対応をしていました。


先日訪問すると、足の親指の爪が欠けてしまって痛がっているので何とかならないか、と家族に相談されました。見ると母趾の爪の内側四分の一が、上から三分の二程度欠けて爪の下の皮膚が赤く痛々しく見えています。


こんな時には紫雲膏という漢方の塗り薬を使っています。ドラッグストアでも売っていて、ひび、あかぎれ、しもやけ、痔など皮膚の炎症に使われるのが華岡青洲が改良考案したといわれる紫雲膏なのです。


元々僕は鍼灸学校の頃からお灸をする時にツボの目印代わりと皮膚に艾(もぐさ)を立てる時の接着剤代わりにずっと使っていたのですが治療にはほとんど使っていませんでした。


しかし必ず商売道具として持っているのでこういう時に便利なのです。毎日使いますがほんの少ししか使わないので500gの容器で買うと20年位持つのです。


患部に紫雲膏を塗って絆創膏でOKです。肉芽形成を促進するので傷の治りも早いですし、皮膚も滑らかになります。


歩行困難の在宅患者さんに多い巻き爪、嵌入爪も同じ対処です。痛みが軽減されるので喜ばれたりします。爪白癬(爪水虫)の患者さんも多く、また爪白癬用の塗り薬エフィナコナゾール(販売名クレナフィン)だと皮膚がただれてしまうと訴える患者さんにも勧めています。蜂窩織炎にもイケるとワイズクリニック(南麻布)の米田先生は言っていました。


傷以外でも手汗が多く、手の皮膚が不定期的に全部むけて熱くてお茶碗が持てないという10歳児にも早く皮膚が戻るように紫雲膏を寝る前に塗って手袋をして寝るように指示したところ、治りが早いようだとの事でした。あかぎれと同様の効果があると思います。


この様に紫雲膏(紫根、当帰、胡麻油、蜜蝋、豚脂)は指先、皮膚のトラブルにいろいろ使える優れモノなのです。
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