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伴侶を亡くすということ

最終更新日:2022年03月20日

こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)

70代後半女性。脳血管障害による軽度の右下半身麻痺でリハビリ病院を経てからの退院でした。


几帳面な性格もあって復帰後の頑張りすぎなどで麻痺側のぎっくり腰になってしまいました。


訪問看護師からの依頼で治療することになり通っていました。


年下のご主人が代りに病院に行ったり、文字通り手足となって動いてくれていたのですが突然亡くなってしまいました。


工事現場の警備の仕事をしていて、その日僕は夕方に治療に行っていました。


「帰りが遅いですねえ」と話していたのですが、後になってみるとその時にはもう亡くなっていたのです。


身体の調子もよくない上に支えとなってくれた御主人を突然亡くし心細く心労も重なり治りかけた腰どころか背中や反対側の腰にも強い痛みが出て全身の治療になってしまいました。


その患者さんを訪ねる度、玄関先にはご主人の大きな靴が置いてあるのが目に入ります。


表札に名前はそのままの人は多いですが靴があると御主人がまだいるような気がします。


伴侶を亡くす悲しみはその夫婦それぞれ違うと思いますが、朝仕事に出て行って警察から電話が来るという別れもあまりに突然すぎます。


あまり仲は良さそうに感じませんでしたが50年も一緒にいれば仲がいいとか悪いとかそんな次元でもないのかもしれません。


でも、亡くなってしばらくは何度か言っていた御主人への恨み言もだんだん少なくなって先日、四十九日法要が終わったとのことでした。


四十九日は「大練忌(だいれんき)」ともいわれ亡くなった人がいない日々を大いに練習しました、これでもう一人でも大丈夫、という意味でもあると僧侶に聞いたことがあります。


しかし、ふとした時々に長年当たり前のように連れ添った相棒がいないことを意識させられる瞬間。


治療中に本人も誰に言うでもない感じで漏らす一言の詮無い感じにこちらもなんとも答えようのないやるせなさが漂います。


ふとした疑問に何でも答えてくれた人がいない、共通の思い出を話す相手がもういないという現実。


些細な事を思い出す度にそれこそ、その辺にある一つ一つのもの全てが思いのあるものだったりするのです。


時間が解決してくれるとはよく言いますが仲が良かった夫婦ほど、また体力的にもそこから一人の生活を受け入れやっていくのも容易ではありません。


そんな折に読んだ小池真理子の伴侶(小説家の藤田宜永)を亡くしてからの日々を綴ったエッセイは、失った悲しみ寂しさを数々の思い出とそれと対照的に少しも変わらない軽井沢の季節とともに描かれていて切ない追悼エッセイでした。


参照:『月夜の森の梟』 小池真理子著 朝日新聞出版

基本情報

事業所名
こんや鍼灸治療室
ふりがな
こんや はりきゅう いん
代表者名
鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
ふりがな
こんや りょうへい
営業時間
月、火、水、金、土曜日   9:00~18:00       

日曜日  午前のみ  

祝祭日  午後のみ(12:00~18:00)


予約は1時間前までにお願いいたします
定休日
 木曜日 

 

 






 
電話番号
03-3636-0050
Webサイト
問い合わせ
所在地
〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19
アクセス
 平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分 

 小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば

 ☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)

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