転倒予防も生活習慣に
最終更新日:2023年01月29日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
80歳代の患者さんが先週、その二週間前と二回に分けて片目ずつ白内障の手術をされました。術後の調子もいいようで何よりです。
この女性は腰下肢痛があり最近はふらふらするということで、一人暮らしなのでどうしたものかと平井、小松川地区の地域包括センターに相談に訪れたのです。
そこのケアマネジャーからの紹介で来院されました(包括センターと当院は30m程度)。
70歳まで仕事をしていたということで無理をしてきた分仕事を辞めた途端に病気が見つかったり、ここ10年でいろいろ不具合が出てきたようです。
前年にも転倒して手指を骨折しているとのこと。
使っているシルバーカーを見ると小さくて古くて操作性がいいように見えなかったので、軽くて操作性がいいものに替えてもらうよう提案しました。
近所付き合いもほとんど無かったため介護サービスなど全く考えなかった(自分は当てはまらないと思っていた)そうです。
そうこうしているうちにコロナもあり家にこもりがちになり足腰が衰えるという悪循環になってしまったようです。
前回の認知症の時も書きましたが、生き物ですから例外なくいずれ必ず終わりがあります。
必ず終わるのですが、しかしその認知機能の下り坂、筋力低下の下り坂、つまり日常生活動作(ADL)の下り坂、ひいては生活の質(QOL)の下り坂を少しでも緩やかな傾きにすること。
それがちょっとした心がけで可能であるとすれば、ひと工夫やってみようかと思わないでしょうか。
それが日々の充実につながり、動けば食事も睡眠も入浴も、生活すべてに連動して少しずつですが違ってくると思います。
この患者さんもお薬手帳を見せてもらうと精神科のクリニックに長く通っていてベンゾジアゼピンが処方されていました。
眠れない、不安だと訴えると当然お医者さんは薬を処方します。
よく眠れるので継続し、依存性が出現し、日中のふらつきなどもよくある副作用です。
この患者さんの訴えるふらふらは多数主治医で多数薬剤投与(ポリファーマシー)の影響もあるのではないかという事です。
4、5種類以上の薬を出すと安定剤の有無にかかわらず転倒リスクになります。
転倒予防という意味においても今回の白内障の手術は視力回復という転倒リスク(視力障害<0.25)の軽減にも大きなメリットがあるのです。
しかし最終的には体を動かすこと、雨の日以外は毎日買い物に行ってくださいと。
雨の日、寒い日は筋トレ、バランス訓練をいくつか提案し、テレビを見ながらでもできるストレッチも指導しました。
週一回の治療を開始して一か月経過すると「3回ずつ休んで買い物行ってたのが2回ずつになった」と言われ(微妙)。
二か月目には「鍼やってから肩が凝らなくなった」と言われました(微妙)。
腰をメインで治療しているのだが・・とは思いましたが、シルバーカーの操作性がよくなったことと下肢に力が入るようになってシルバーカーにつかまっていたのが肩の力が抜けたからではないですかと誤魔化しました。
女性高齢者の健康において、骨粗鬆対策は重要でありその大元には転倒予防があるのです。
この女性は腰下肢痛があり最近はふらふらするということで、一人暮らしなのでどうしたものかと平井、小松川地区の地域包括センターに相談に訪れたのです。
そこのケアマネジャーからの紹介で来院されました(包括センターと当院は30m程度)。
70歳まで仕事をしていたということで無理をしてきた分仕事を辞めた途端に病気が見つかったり、ここ10年でいろいろ不具合が出てきたようです。
前年にも転倒して手指を骨折しているとのこと。
使っているシルバーカーを見ると小さくて古くて操作性がいいように見えなかったので、軽くて操作性がいいものに替えてもらうよう提案しました。
近所付き合いもほとんど無かったため介護サービスなど全く考えなかった(自分は当てはまらないと思っていた)そうです。
そうこうしているうちにコロナもあり家にこもりがちになり足腰が衰えるという悪循環になってしまったようです。
前回の認知症の時も書きましたが、生き物ですから例外なくいずれ必ず終わりがあります。
必ず終わるのですが、しかしその認知機能の下り坂、筋力低下の下り坂、つまり日常生活動作(ADL)の下り坂、ひいては生活の質(QOL)の下り坂を少しでも緩やかな傾きにすること。
それがちょっとした心がけで可能であるとすれば、ひと工夫やってみようかと思わないでしょうか。
それが日々の充実につながり、動けば食事も睡眠も入浴も、生活すべてに連動して少しずつですが違ってくると思います。
この患者さんもお薬手帳を見せてもらうと精神科のクリニックに長く通っていてベンゾジアゼピンが処方されていました。
眠れない、不安だと訴えると当然お医者さんは薬を処方します。
よく眠れるので継続し、依存性が出現し、日中のふらつきなどもよくある副作用です。
この患者さんの訴えるふらふらは多数主治医で多数薬剤投与(ポリファーマシー)の影響もあるのではないかという事です。
4、5種類以上の薬を出すと安定剤の有無にかかわらず転倒リスクになります。
転倒予防という意味においても今回の白内障の手術は視力回復という転倒リスク(視力障害<0.25)の軽減にも大きなメリットがあるのです。
しかし最終的には体を動かすこと、雨の日以外は毎日買い物に行ってくださいと。
雨の日、寒い日は筋トレ、バランス訓練をいくつか提案し、テレビを見ながらでもできるストレッチも指導しました。
週一回の治療を開始して一か月経過すると「3回ずつ休んで買い物行ってたのが2回ずつになった」と言われ(微妙)。
二か月目には「鍼やってから肩が凝らなくなった」と言われました(微妙)。
腰をメインで治療しているのだが・・とは思いましたが、シルバーカーの操作性がよくなったことと下肢に力が入るようになってシルバーカーにつかまっていたのが肩の力が抜けたからではないですかと誤魔化しました。
女性高齢者の健康において、骨粗鬆対策は重要でありその大元には転倒予防があるのです。
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
月、火、水、金、土曜日 9:00~18:00
日曜日 午前のみ
祝祭日 午後のみ(12:00~18:00)
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)
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