続けられることが才能だ
最終更新日:2023年04月20日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
先日、3月に93歳で亡くなった劇団民芸の俳優、奈良岡朋子の「ある女優・奈良岡朋子」という2022年製作の10分間の映像が1週間限定で公開されていたのでYouTubeで見ました。
同期生で共同代表だった大滝秀治と「私たちは何の才能もないけれど続けられることが才能だと思ってやろう」と二人で約束していたと語っていました。
その言葉どおり二人とも(大滝は87歳で2012年没)亡くなるまで俳優、朗読を続けたわけですが、この二人の生涯を通して貫いた仕事に対するおごることのない謙虚な姿勢に心を打たれます。
彼女を始めて見たのはNHKの『ゼロの焦点』だと記憶していたのでたくさんの出演作リストから調べたら1971年でした。
確か若妻役が十朱幸代で、奈良岡のあの演技が子供心にとても怖かった印象が残っています。
続けられることが才能だと思って続ける~この二人の約束の言葉が開業からベッド一台で繁盛することもなく、さりとてつぶれることもなく22年間同じ場所でこの仕事をやってきた自分にとって最大の賛辞、激励だと勝手に思えて心に響いたのです(自己肯定感を持てるというのは生きる上でとても大切なことです)。
私の師匠はよく治療を諦めかけている患者さんに「古い道具だけど」とか「少しこじれちゃったけど磨けば光るからね」と声をかけていました。
当時の鍼灸治療は灸点をつけてあげて自宅でお灸をするというのが標準治療のようなものだったので、いかに家族と協力してお灸を続けられるかというのが予後に大きく関わっていました。
その言葉を信じて患者さんたちは家族にお灸をしてもらいまた何か月かしたら来院してずれた灸点を訂正したり新しく灸点をつけてもらって、もぐさを買って帰っていくのです。
治るかどうか、症状が楽になるかどうか保証はできないけれど続けていれば「先に楽しみがあるからね」と言っていました。
「痛み止めの薬ばかり飲んでいても先に楽しみがないからね」とも。
ですから私もこの「磨けば光りますよ」という言葉を患者さんには使わせてもらっています。
「光るのかねえ…」と患者さんには言われますが手をかけず放っておくより少しでも手をかけ、本人も少しでも生活を気に掛けることで多少なりとも「光る」のです。
もちろんこれは厳しいなという症例もありますが、その時はおおよその予測をお伝えしています。
戦争(東京の空襲)で生き残ったのも70年間続けてこられたのも「ただ運が良かっただけ」「運をくださっている何か」
「何かひとつのことを続けられるなら続けられるだけ続けなきゃ」「続けられることが才能だ」
そんな奈良岡朋子の言葉だからこそ心にしみるのだと思います。
同期生で共同代表だった大滝秀治と「私たちは何の才能もないけれど続けられることが才能だと思ってやろう」と二人で約束していたと語っていました。
その言葉どおり二人とも(大滝は87歳で2012年没)亡くなるまで俳優、朗読を続けたわけですが、この二人の生涯を通して貫いた仕事に対するおごることのない謙虚な姿勢に心を打たれます。
彼女を始めて見たのはNHKの『ゼロの焦点』だと記憶していたのでたくさんの出演作リストから調べたら1971年でした。
確か若妻役が十朱幸代で、奈良岡のあの演技が子供心にとても怖かった印象が残っています。
続けられることが才能だと思って続ける~この二人の約束の言葉が開業からベッド一台で繁盛することもなく、さりとてつぶれることもなく22年間同じ場所でこの仕事をやってきた自分にとって最大の賛辞、激励だと勝手に思えて心に響いたのです(自己肯定感を持てるというのは生きる上でとても大切なことです)。
私の師匠はよく治療を諦めかけている患者さんに「古い道具だけど」とか「少しこじれちゃったけど磨けば光るからね」と声をかけていました。
当時の鍼灸治療は灸点をつけてあげて自宅でお灸をするというのが標準治療のようなものだったので、いかに家族と協力してお灸を続けられるかというのが予後に大きく関わっていました。
その言葉を信じて患者さんたちは家族にお灸をしてもらいまた何か月かしたら来院してずれた灸点を訂正したり新しく灸点をつけてもらって、もぐさを買って帰っていくのです。
治るかどうか、症状が楽になるかどうか保証はできないけれど続けていれば「先に楽しみがあるからね」と言っていました。
「痛み止めの薬ばかり飲んでいても先に楽しみがないからね」とも。
ですから私もこの「磨けば光りますよ」という言葉を患者さんには使わせてもらっています。
「光るのかねえ…」と患者さんには言われますが手をかけず放っておくより少しでも手をかけ、本人も少しでも生活を気に掛けることで多少なりとも「光る」のです。
もちろんこれは厳しいなという症例もありますが、その時はおおよその予測をお伝えしています。
戦争(東京の空襲)で生き残ったのも70年間続けてこられたのも「ただ運が良かっただけ」「運をくださっている何か」
「何かひとつのことを続けられるなら続けられるだけ続けなきゃ」「続けられることが才能だ」
そんな奈良岡朋子の言葉だからこそ心にしみるのだと思います。
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
月、火、水、金、土曜日 9:00~18:00
日曜日 午前のみ
祝祭日 午後のみ(12:00~18:00)
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)
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