水晶と停電の一考察

最近のパワーストーンブームで広く水晶は知られるようになりました。
一時期前は水晶と言えば占いに使用する水晶の球ぐらいのイメージしかなかったものが水晶のブレスレット、ペンダントトップ、インテリアとしてのクラスターなどアクセサリーや置物などでも身近になりました。しかしまだまだ人口に対して考えると身に付けている方は少ないのではないでしょうか。
しかし、実は水晶はほとんどの方が持ち歩いていると言う事実があります。
水晶は環境の変化に左右されず、安定的な周波数を出すと言う特性を利用して、実は時計の中にはほとんど水晶が組み込まれています。水晶が振り子の役割を果たしています。
しかし最近時計は携帯電話で用が足りるとして時計をしない方もいらっしゃいますが、携帯電話にも水晶はなくてはならない物となっており、そのほかにテレビ、最近の自動車の制御を行う部分、車のキーレスキー、軍事に利用されている機器、etc、生活に必要なところには必ずと言っていいほど水晶が使用されています。
高性能の電波機器には必ず水晶が使用されてきております。
逆に言うと水晶がなければ今の生活が成り立たなくなっているのです。
でも、そんなに水晶は需要を賄うだけの物があるのかと聞かれると、天然水晶では疑問です。
世界の天然水晶鉱山からもいままでに大量に産出されており、良質のものも少なくなってきたとも聞いておりますし、日本では水晶鉱山はすべて閉山されています。
ではどうしているのか？
実は工業用の水晶は人工的に作られています。
私も始めて知ったのですが人工水晶の生産国はいくつかあるようですが、日本が最大の生産国であり技術的にも世界をリードしているとのことです。
詳しく知りたい方は堀秀道著「水晶の本」草思社をお読みください。（テレビ東京のお宝探偵団で鉱物鑑定のときに必ず出てくる方です。）
私はこの本を読んで、人工水晶を作る過程で大きな電気釜で数ヶ月間かけて水晶を作ることを知ったのですが、もし計画的停電になったらどうなるのか疑問に思いました。
堀さんの本は２０１０年１月５日に出版されているので大地震の前であり、この時点で日本の電気が不足することなど全くなかったので言及されていませんでした。
そこでこの本で紹介されている人工水晶を生産している企業を元にインターネットで関連記事を探してみましたが、やはり水晶製造中に停電で止まってしまうと人工水晶の品質としてどうなるかわからないと言う内容の記事にヒットしました。（これば紹介されている企業ではない別の企業の話として掲載されていた記事）
原発再稼動の是非をべつにして
世界のハイテク機器でなくてはならない人工水晶の最大の生産国日本の停電が日本にとどまらず、世界まで波及してしまうと言うインパクトを今回水晶を通して知りました。
水晶の奥は深いです。益々水晶に興味を持ちました。