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かぶしきがいしゃすみだぱっけーじ株式会社スミダパッケージ

Interview No.14

時代の変化に敏感に― 環境保全にいち早く取り組む 食品包装資材の総合商社

取材日:2019年6月13日

会社概要

スミダパッケージ 外観

 昭和51年に墨田区で創業。昭和56年に業務拡大により、江戸川区へ本社を移転。
 スーパーマーケットや飲食店で販売されている刺身や惣菜のパッケージをはじめ、調味料入れや食器など『食』に関する製品を幅広く取り揃えている総合商社。取扱製品数は5000アイテムを超える(令和元年6月現在)。
 環境保全運動にいち早く取り組むとともに、共働き世帯や一人暮らしの高齢者の増加など社会構造の変化を敏感にとらえ、顧客のニーズに応えた製品を提供している。

社長さん紹介

社長さん紹介 代表取締役社長 栗田 稔

 秋田県出身で、成功する夢を抱き18歳の時に単身上京。ガソリンスタンドをはじめ様々な業界で数多くの業務を経験。
 上京時から独立を心に決めており、創業する業界を考え抜いた結果、「『食』に関する仕事は廃れることはない」との確信に至り、食品業界へ転職。修行ののち現在の会社を立ち上げ、独立を成し遂げました。
 「実は、今とは別の業種での独立も考えていました。どちらにするかで悩みましたが、現在の業種はおかげさまで多くのお客様からたくさんのお仕事をいただけており、選択しなかった業種は業界自体が縮小しているため、この選択は間違いではなかったと感じています。」と、現在のお仕事に対する誇りと熱意をお話の中で伺うことができました。
※現在は、取材にご対応いただいた栗田稔昭様が代表取締役にご就任されており、栗田稔様は取締役会長にご就任されています。


- インタビュー memo -

従業員の業務の状況にあわせながら、年に1度は一対一で話し合う機会を設けているとのこと。社長の従業員に対する心遣いが垣間見えました。

自社の強みは何ですか?

 『食』に関わる製品を幅広く取り扱っており、大量に必要なお客様はもちろん、小ロットのニーズにも必要な量を必要な時にスピーディに対応できるところが強みです。
 弊社は大手食品容器メーカーと提携しており、少数から提供できるうえ、北海道から九州まで迅速に商品を配送することが可能です。
 このことはお客様にとって『新商品をいち早く試すことができる』、『リスクを最小にとどめることができる』この2点でメリットがあります。
 食品業界は毎年新商品が数多くリリースされますが、一方で昨年まで使用していた商品が廃番になるなど、入れ替えの激しい業界です。
 弊社では、他社が1ケース数千枚入りのところを100枚単位で販売することで、新たな商品の効果を試しやすくしており、お客様からは好評をいただいております。

栗田稔昭さん 今回取材に対応してくださった、常務(現社長)の栗田稔昭さん。
膨大な数の商品を取り扱いしているのですね。

 弊社の主力商品である食品容器にも、春は桃色、夏は水色など、季節による色のバリエーションが数多くあります。また、調味料入れなどの細かな商品も取り扱うなど、お客様から「こういう商品があったらいいな」という要望に応えるようにしています。
 生活様式の変化にあわせて、外れにくく取りやすい容器や電子レンジにそのまま入れても溶けない、すぐ手に持っても火傷しない安全な容器など、誰もが安心して食事ができる容器の取扱いを積極的に進めています。

倉庫内の風景 倉庫内の商品
商品情報
  • 惣菜用容器 写真
    惣菜用容器
  • 鮮魚用容器 写真
    鮮魚用容器
  • 衛生資材 写真
    衛生資材
  • 割り箸、紙皿など 写真
    割り箸、紙皿など
  • ラップフィルム、アルミホイルなど 写真
    ラップフィルム、アルミホイルなど
  • POPシール 写真
    POPシール
 これらはほんの一例です。「こんな商品があれば便利だけど、あるのかな?」といった疑問にもお応えするなど、都内では数少ない食品資材商社としてお客様を全力でサポートいたします。
社内の様子
社内の様子
作業中の様子

 社屋の1階、2階は倉庫となっており、日曜日以外は稼働。繁忙期、年末などは三交代制のシフトで稼働しています。毎週3回朝礼を行っており、取引先の新規店舗情報やお客様からのお問い合わせ内容など、情報共有を積極的に行っています。
 江戸川区の本社以外にも神奈川県に事業所、茨城県に配送センターがあり、全国の取引先から発注に対応するため、各配送センターへの連絡をしています。

- インタビュー memo -

 「周りが住宅地ということもあり、騒音対策としてなるべく夜遅くにならないよう心がけています。そのため、日をまたいで仕事をするというのはほとんどありません。」「逆に遅くまで残業をしている従業員にはなるべく早く帰るよう促しています。」と、周囲の人々への配慮と同時に働きやすい職場づくりに取り組んでいました。


環境問題にもいち早く取り組んでいらっしゃると伺いました。
トレイサンプル

 環境保全活動は、弊社が最も力を入れている活動のひとつです。現在、海洋プラごみが世界的に大きな問題となっていますが、かつてファストフード店の食品包装は、スチロール製のプラトレーが使われていました。海外では、このトレーのゴミ問題で運動が起き、日本でも同様の運動が起きることを予見し、弊社は環境問題に取り組み始めました。
 弊社では、トレーを回収してもう一度トレーに作り替える『トレーtoトレー』の取り組みを長年行っており、お客様に環境に良い製品を導入していただくため『トレーtoトレー』製品の販売に力を入れてまいりました。提携している企業とも定期的に連絡を取り、より環境に良い製品開発について情報交換を行っております。

 また、社内では、印刷時は必ず裏紙を使い、資源節約を徹底しております。
 その他、名刺にCO2の年間削減量追加や、提案書・企画書など書類のペーパーレス化に向けてタブレット端末の導入を検討するなど、環境保全活動のさらなる推進を図っております。

裏紙トレイ 名刺デザインリニューアル案
OJT教育をはじめ社員の研修・教育について注力されていますね。

 弊社が取り扱う商品は、前述の通り多種多様なうえ毎年入れ替えがあります。加えて、価格設定やお客様の状況など、営業には現場での瞬時の判断が必須となります。そのため、営業部門には業務について裁量権を与えることや、各々が必要とする研修を自身で選択し参加することで『自分で考える力』を育んでいます。
 本来の業務以外にもスキルアップや業務効率化をはじめ様々な分野に対する受講希望にも本人の意思を尊重し積極的に参加を促しています。

 競争の激しい業界の中で勝ち残るため、現状に甘んじることなく新しい取り組みを考え実行することが必要です。そのために、現場で働いている社員の声を真摯に受け取る体制を作り、ボトムアップによる業務の改善と高効率化を常に心がけています。

オフィスの様子 壁に貼られたスローガンなど
印象的なエピソードを教えてください。

 主たる取引先企業が倒産することを知ったときです。一般的には『1社依存率は30%以下が理想』と言いますが、当時はその企業への依存率が30%を超えていました。弊社の社長も「あの時は覚悟を決めた」というほど、衝撃的な出来事でした。
 その企業は倒産後買収されましたが、買収先企業の本部へはもちろん全国の支社へも何度も足を運び信頼を得ることによって、取引を継続することが実現し、現在でも深いお付き合いをさせていただいております。この経験から、特定の取引先に依存しないよう、販路拡大を行い取引先を増やしています。


今後の展開についてお聞かせください。
栗田稔昭さん

 まず、年商を現在の2倍に出来るよう目標を立てています。今のところ順調に売り上げも上がっており、達成の現実味を帯びてきております。
 我々の業界は規模の大小を問わず多くの同業者がおり、競合相手も多く存在しています。その中で、他社に圧倒されず、弊社商品でお客様が利益を出していただくことを念頭に、既存顧客のフォローだけでなく新たなお客様の開拓を積極的に行っております。
 東京エリアでナンバーワンの食品包装資材の商社を目指して、これからも食品業界に環境に優しい製品の導入に努めていきます。

株式会社スミダパッケージの皆さま
「えどがわ産業ナビ」インタビューにご協力頂き、本当にありがとうございました。

インフォメーション

スミダパッケージ 社屋外観
所在地
〒134-0085
東京都江戸川区南葛西4-18-2
Google MAP
最寄り駅
■都営バス[臨海28甲、乙]
「総合レクリエーション公園前」下車 徒歩8分
■京成バス[シャトル☆セブン]
「総合レクリエーション公園前」下車 徒歩8分
電話番号
03-3686-5101
FAX
03-3675-3611
ホームページ
http://www.sumida-p.co.jp/

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