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しまむらうんゆそうこかぶしきがいしゃ島村運輸倉庫株式会社

Interview No.8

家庭的で温かいおもてなしと一流本格中華料理を江戸川区で守り続ける

取材日:2017年8月23日

会社概要

島村運輸倉庫株式会社 トラック

 先代社長が昭和49年4月に創業。祖父が麻袋の加工業を営んでいたが、事業転換を行い、貸倉庫を中心とする不動産業を始める。その流れの中で運輸のニーズが高まり、現在の島村運輸倉庫株式会社を開業。一般貨物はもちろん、精密機器の搬出入から航空貨物のハンドリング、貨物保管サービス、美術品の輸送、生体動物の移送作業など、自社車両だけでなく数多くの協力会社との連携により全国的な仕事を受注している。
 「日日感謝」を社是とし、安全運転のドライバー育成のほか、社会奉仕活動を通して地域貢献にも取り組み、全てに感謝出来る心を養う人作り経営を目指している。

社長さん紹介

社長さん紹介 代表取締役社長 嶋村 文男

 社会人経験を積んだ後、1990年に島村運輸倉庫(株)に入社。1998年、先代社長急逝により事業を継承。


 「人と関わることが好きで、常に謙虚に、そして新しいことを積極的に取り入れていこうという姿勢を心掛けています。また、生まれたときから少しでもましな人間になろうという思いを常に持ち、『実るほど頭を垂れる稲穂かな』という句のように、偉くなればなるほど謙虚でいなさいという父の教えを守っています。事務所周りの掃除は毎朝の日課です。」と語る社長さん。そのようにまっすぐと語る姿は実直で、また社内全体に目を配って明るく声を掛け合う様子に、温かい人柄を感じました。

ロゴマークの由来はなんですか?
ロゴマーク

 祖父が文次郎という名前でしたので、文という字を使いました。
 平成15年に、新しい展開をするにあたってデザイナーさんにお願いしていくつか候補を出してもらいました。最終的には息子に選んでもらったんですよ。

社員さんの健康を大事にされているとお聞きしていますが、どのような取り組みをしているのでしょうか?
健康優良企業認定証

 2014年に全国健康保険協会(協会けんぽ)の東京支部の評議員に就任してから『健康経営』という言葉を知り、自社でも推進し始めたんです。というのも、会社では毎年12月に健康診断を行っていますが、年々保健指導を受ける社員が多くなっていました。「メタボ」と判定される社員が増え、このままではまずいなと実感していました。そこで、まずはできることからはじめようと思い、毎朝の体重測定を始めました。その成果があってか、最高で8kgも減量した社員もいます。


 また、地域産業保健センターに全員の健康診断結果を持っていき、相談しました。所見ありとされる社員に保健師の意見を伝えて、実際に病院に行く必要があると判断された社員には受診実績まで報告してもらう。そのおかげで今までに大腸がん罹患者が2名見つかりました。
 最近では、社員のひとりがくも膜下出血で倒れてしまったことがきっかけで、血圧の測定も始めました。もともと胃が悪かったので、そちらばかりを気にしてしまっていたようです。彼は今でも働いてくれていますが、もっと早く気がつけたらと今でも悔しい思いをしています。


 かなり早い時期から社員の健康には気を配っていましたね。自身も健康アドバイザーの資格を取得しました。今後も健康経営を推進し、業界全体に広げていきたいと思っています。


 2015年6月には健康経営の一環として、初めてスポーツ大会を行いました。松下電工の健康保険組合が行っていたと聞き、自社でも取り入れてみようと思いました。競技はスポーツ玉入れや綱引き。社員の家族も参加しての大盛り上がり。
 競技だけではなく、産業医に講話もしてもらいました。特に食事や調味料の話は特に社員の奥さんたちに人気だったようです。保健師にも来ていただき、マンツーマンで指導を受ける社員もいました。

荒川の清掃活動に参加された経緯を教えてください
荒川清掃活動 集合写真

 あるチャリティ番組で行っていたごみ拾いの企画に家族で参加したのがきっかけです。楽しかったので会社でも始めました。参加してみると、ペットボトルやビニールごみなど、トラックからのポイ捨てがとても多いことに気がつきました。僕たち運送会社は公道を使って仕事をさせてもらっています。こういう活動に参加することよって、その意識を再確認する意味合いもあります。やはり、企業の社会的な存在価値は、企業自身がPRしていかなければいけません。そしてそれを社員さんにも体感してもらいたい。様々な活動を通して培った倫理観が根付いていけば、自分の地域に戻ったときにも道端にごみなど捨てない、しっかりした人間が出来上がる。それが巡り巡って、日本がよくなる、世界がよくなる、ということになると思います。
 今では他の企業さんにもどんどん活動の輪を広めています。社員研修として実施されている企業さんもいらっしゃるんですよ。

グループ会社の(株)島村商店ではどのような事業をされてらっしゃいますか?
しいたけの菌床栽培
納入するしいたけ

 倉庫の中で何かしたいと思ったので、ブースを作って、しいたけの菌床栽培事業を平成23年2月、東日本大震災の1ヶ月前に開始しました。できあがったしいたけは、江戸川区内の保育園、小・中学校、特別支援学校に学校給食用食材として納入させていただいています。


 しいたけ栽培事業をはじめたのは、ロータリークラブで多くの障がいがある人と関わり、ノーマライゼーションを推進していこうと志したことがきっかけです。ある時、特別支援学校から実習生を受け入れ、手帳の入出庫の作業を手伝ってもらっていたのですが、失敗しても「すみません」とは言わずに、「教えてくれてありがとう」と言いなさいと伝えてみました。そうしたらその子に刺激されて、周りの社員もありがとうとたくさん言うようになりました。そのとき、「笑顔とありがとうの溢れる共同作業所」を作りたいなと思ったんです。そして、2012年に”障がい者と地域を結ぶ”をコンセプトとした、『までいマーケット』をオープンしました。『ベリィソイズ(江戸川区立福祉作業所分室)』で製造されたものや、全国の障がい者施設で作ったものを委託販売しています。ありがたいことに、までいマーケットは心身障害者雇用優良事業所として江戸川区から表彰を受けました。


までいマーケット室内看板 販売されている小松菜 委託されている商品のコーナー
将軍小松菜うどん
将軍小松菜パスタ

 そんな中で江戸川区の特産品である小松菜のビジネスも始めたいなと思いました。小松菜栽培をされている真利子農園さんの存在を知り、2年程前から取引していただいています。火曜日と木曜日の朝に小松菜を仕入れ、新鮮なまま、までいマーケットにて販売しています。売れ残った小松菜も無駄にせず、パウダーに加工して、麺類に混ぜて販売しています。江戸川区と山形県の鶴岡市が友好都市なのですが、ご縁があった鶴岡市のすがわら製麺さんに協力頂き、小松菜パウダーを使った「小松菜うどん」を作って販売しています。とても美味しいんですよ。夏バージョンは、山形のお米であるつや姫を入れた小松菜うどんの細麺を作りました。去年からは将軍小松菜パスタを製造していて、これも人気商品です。北海道留萌市のパスタ専用小麦粉・ルルロッソを使用しています。

までいマーケット
http://shima-bun-madei.com/
所在地
〒132-0032 東京都江戸川区西小松川町22-4
(株)島村商店 西小松川ユナイテッドセンター1階
営業時間
9:00~17:00 (日祝定休)
社内の様子
  • 安全会議風景 安全会議  毎月第一土曜日に全社員で安全会議をしています。
     「安全運転でマナーをしっかり守るのはトラックドライバーさんだと子どもたちに言われたい」という社長の思いをしっかり受けて、事故防止を目指して意識を高めています。
  • 嶋村社長と新入社員の上野さん 新入社員の上野さん  屋久島から上京してきた上野さん。今年の四月に入社した新人さんです。
     サッカー部に所属していたそうで、フットサル大会では大活躍。社長に本日の勤務内容を報告する様子は、親元を離れてすぐとは感じさせないほどしっかりとされています。
  • 第12回しまむら感謝祭集合写真 しまむら感謝祭  毎年、地域貢献の一貫として開催されているしまむら感謝祭。様々な出店を設けたり、小松菜や食べ物を販売するなど、地域の人たちとの交流をはかっています。
     今年のテーマは「小松菜」。「小松菜の花言葉は“小さな幸せ”なんだそうですよ。社員が調べてきてくれて、とてもびっくりしました。感謝祭にぴったりです」と微笑む嶋村社長。普段お客様に「いらっしゃいませ」とは言わない業種のため、社員さんにとってもお客さんと接する良い機会になっています。
今後の展開についてお聞かせください。
島村運輸倉庫株式会社 本社看板前

 これから新しいことに取り組むというよりは、今抱えている一つひとつの事業を確実に進めていきたいですね。2020年には、東京でオリンピック・パラリンピックも開催されます。そのような社会の動きの中で、島村運輸倉庫がどのようなかたちで社会に選ばれていくか、そしてその後の不明瞭な世の中をどのように生き残っていくかを考えていきたいです。


 また、島村商店としては、海外で何か事業をできたらいいなと思っています。所属団体の関係でモンゴルに繋がりがありますが、モンゴルは乾燥地帯で、野菜の栽培がすごく難しい。年間を通じて緑のものを供給できる食品工場をつくれたらいいなと思います。モンゴルの人たちとの交流を通して何か出来ないかなと考えています。

島村運輸倉庫株式会社の皆さま
「えどがわ産業ナビ」インタビューにご協力頂き、本当にありがとうございました。

インフォメーション

島村運輸倉庫株式会社 外観写真
所在地
〒132-0025
東京都江戸川区松江1丁目9番15号(島村ビル) Google MAP
最寄り駅
■JR総武線 新小岩駅より
 都営バス[新小21・22]西葛西駅前行『京葉交差点』徒歩3分
■都営新宿線 一之江駅より
 都営バス [新小22]新小岩駅前行『京葉交差点』徒歩2分
 都営バス [亀26]亀戸駅前行『京葉交差点』徒歩2分
■都営新宿線 船堀駅より
 都営バス [新小21]新小岩駅前行『京葉交差点』徒歩2分
 都営バス [錦25]錦糸町駅前行『京葉交差点』徒歩2分
電話番号
03-3656-2121(代表)
FAX番号
03-3652-5810
ホームページ
http://www.shima-bun.jp/

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