カリーニングラード
最終更新日:2023年08月15日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
日本は島国なので国境という感覚に乏しいのですが、北海道の納沙布岬からはロシアが実効支配している歯舞群島の貝殻島を間近(3.7km)に見ることが出来ます。
それでも諸外国の様に国境線によってここが国境という感覚はありませんが、それでも北方領土のほかにも竹島、尖閣諸島で他国との主張の相違を抱えています。
島国の日本ですらこうなのですから地続きの諸外国に目を向けるととても興味深い物があります。(詳細は下記参照ください)
ロシアが22年2月にウクライナに侵攻しましたが、それによってたびたび注目されるのがロシアの飛び地であるカリーニングラードです。
北と東をリトアニア、南をポーランド、西はバルチック海と周囲をNATO加盟国で囲まれており、約1万5千平方キロ(岩手県と同じくらい)の面積で人口は約100万人です。
ロシア本土からは最短でも空路で350キロ以上離れているのですがロシアの子分のような同盟国のベラルーシ国境からは100キロ弱の長さしか離れていないのです。
そのため、このカリーニングラードとベラルーシに挟まれた約100キロが「NATOのアキレス腱」ともいわれています。
バルト三国にとってはNATO加盟国ポーランドと唯一陸でつながっている場所でもあるからです。
つまりここを分断された場合NATO諸国とバルト三国が孤立してしまうということです。その地名から「スヴァウキ・ギャップ」、「スヴァウキ回廊」と呼ばれています。
平時はたいして問題にならない飛地だったのですが現在の状況だとロシアとNATO諸国が国境を接しているのはエストニア、ラトビア、そして4月に加盟した1400キロに渡って接しているフィンランド。
そしてこの飛地カリーニングラードで接しているリトアニア、ポーランドということになります。
今から80年以上前の1940年(昭和15年)、杉原千畝の発給するビザを求めてユダヤ系の人々がポーランドからリトアニアへたくさんの人が移動したところでもあります。
国境を接している国は常に紛争、侵略の危険性があり、特にバルト三国は過去の経験からロシアに強い敵対意識があるようです。
第二次世界大戦の戦勝国が永久に(拒否権を行使できる)常任理事国を構成するという、そもそもそこから間違っていた国連も安全保障関連ではその機能を充分に果たせなくなっている現状です。
2008年からのジョージアの南オセチア、2014年からのクリミア半島、南沙諸島の埋め立てなど、それどうなのよという地域もたくさんあります。
しかし、やはり力による国境変更、領土変更を決して許してはいけないと思います。
その反面こういった戦争は、朝鮮戦争、ベトナム戦争と同様に東西代理戦争の様相もあり、破壊とともに不幸な国民や残された家族の悲しみをただただ増やしていくだけの泥沼の結果しか招かないという側面もあります。
今日で終戦から78年が経ちますが、こうして普通に当たり前のように毎日暮らすことが出来るこの日本で平和の大切さと有難さを再確認するとともに、その脆弱さも意識せずにはいられないのです。
参照:「奇妙な国境や境界の世界地図」ゾラン・ニコリッチ 創元社
「百万本のバラ物語」 加藤登紀子 光文社
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
月、火、水、金、土曜日 9:00~18:00
日曜日 午前のみ
祝祭日 午後のみ(12:00~18:00)
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)
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