体力をつけたい
最終更新日:2023年09月02日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
体力がない、もしくは落ちてきたので体力をつけたいのですがどうしたらいいか、と聞かれることがあります。
先日は70代女性、その前は60代女性でした。人それぞれいろいろあるのでしょうが正直なところを言えば、「それはごく自然なこと」と答えることになります。
またこれを訴えるのは全て女性なのです。訪問で治療していた90代後半の女性に聞かれたこともありました。
もっと体力が付くように食べて元気になりたいのだが食が細くなってきたがどうしたらいいのだろうというのです。
肉体の生命力はかなり衰えてきているのに精神的、意識の上ではそれを受け入れられないのです。
東洋医学では体力≒腎気の多くは先天の気と言って生来持って生まれたものだと考えられています。
男性と女性は体力が違うように女性同士でもまた全然違うものです。ですからあの人はどうだからとか他人と比べるのも意味がありません。
女性は筋力、瞬発力は劣りますがより長く生きるのは女性というように男性より長持ちするのもまた事実です。
ですから、女性は男性よりやや時間をかけてゆっくり衰えていく印象があります。そして男性より相対的に敏感な性質の分、冒頭のような質問が出るのかもしれません。
「先天の気」は致し方ないのでそうなると大切になるのは、「後天の気」、つまり生まれた後にこの自然界から取り入れる酸素(呼吸)や食事などを含む生活習慣によって養われる気力、体力と考えていいでしょう。
具体的に言うと一つはバランスの良い食事でしょう。タンパク質、炭水化物、脂質にビタミン、ミネラルを過不足なく摂取することです。
高齢者の栄養ドリンク、若年者のエナジードリンクは全くお勧めできません。カフェイン、糖分、生薬などが入っていて、昔のファイト一発の崖から落ちそうなCMではありませんがここ一番という状況なら仕方がありませんが日常的に多用するものでもありません。
ましてや高齢者にとってはプラセボでしかないでしょう(まさにそれを求めているのだという考え方もあります)。
二つ目は適度な運動です。これは以前にも書いていますが解り易く言うと日中をはつらつと生活することです。その中にあれこれと体を動かすことが含まれていることが理想です。
ここでやりすぎは禁物です。ジムに行けば体力が付くかとやりすぎて関節を傷めたり、かえってストレスが溜まる、疲れすぎて体力が低下してうつ傾向になってしまった人もいました。
三つめは二つ目と表裏をなす存在なのですが睡眠です。日中の活動が充実していると当然深い睡眠がとれるのです。
結果的にそれは疲れの残らない目覚めのいい朝につながります。一日一生×7×四千(週間)。それの繰り返しです。
ですからこれらの患者さんの言うところの「体力」とは自分が元気なうちは全く意識もしていませんが、生まれてこの方ずっと日々の生活に寄り添っているものなのです。
身も蓋もありませんが急に落ちたり、後から付けたりというものではないということなのです。
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
月、火、水、金、土曜日 9:00~18:00
日曜日 午前のみ
祝祭日 午後のみ(12:00~18:00)
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)
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