片目だけ多焦点レンズ
最終更新日:2023年09月11日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
以前、外出時は片目だけハードコンタクトレンズで近視を矯正して生活している患者さんのことを書きました。【元祖モノビジョン法】(2021.4.21UP)
トライアスロンのレース中にとても痛い思いをしてから、レース中や運動中のリスクを半分に減らすため片目だけ装着して練習していたらそのまま日常でも問題なく過ごせるようになったということでした。
脳は左右の目からの画像を合わせて見えていると認識しているのですが、片方の眼の画像がピンボケの場合は脳では自動的にしっかり見えている画像のみを見えている画像として採用しているのです。
この患者さんは誰に聞いた訳でもなくこの技を苦肉の策で編み出したのですが、いつもそうしているのではなく、自宅やデスクワ-クの時は眼鏡を使用したり、適宜両眼コンタクトレンズを使用しているようでした。
このようにいろいろ選択肢もある中でのやり直しの可能なモノヴィジョン(≒ガチャ目)なら良いのですが。
先日、腰痛と膝関節痛の治療をしている80代男性が久々に来院しました。治療は腰痛なのですが、治療中に「それよりも」と最近の不満を訴えます。
白内障の手術したのですが調子が悪くて困っているのだということで聞いてみると何と、左目だけ多焦点レンズらしいのです。
白内障治療でも健康保険の効く単焦点レンズを片目ずつ(左は遠く用、右は近く用など)焦点距離をずらして眼鏡なしに遠近をカバーするモノヴィジョン法という選択肢は以前からありました。
しかし片方だけ保険の効かない多焦点レンズにするという選択肢はどうして出てきたのでしょう。新型モノヴィジョン法なのか。
実は先に奥様が白内障の手術をしていて、多焦点レンズを選択した結果がとても良いというあまりにも身近なプロモーションがあったのです。少し金額は張りますが遠近両方見えるのならと御主人も多焦点レンズを選択して手術をしました。
ところが全然ダメなのだそうです。実際、細かい作業には向かないとか光や色がぼやけるなど多焦点レンズ特有の欠点もあります。
またそもそも多焦点レンズの特性を頭では理解していたとしても実際に慣れるまでには個人差もありしばらく時間がかかるとされています。
しかしこの患者さんの場合は残りの右目の手術までどれだけの間隔があったのかは聞きませんでしたが、結果的に多焦点レンズは左目だけにして右目は単焦点レンズという選択をします。
調べてみると単焦点レンズだけではなく多焦点レンズを使用したモノヴィジョン法もあるようです。やはり目的は同じで遠近度合いを左右で少しずらすことで見える範囲をお互いにカバーしようということです。
しかし単焦点レンズと多焦点レンズの組み合わせは探しても出てきません。しかし医師がこのレンズ選択で手術をやるのですからあり得ない話ではないのかもしれません。
それともあまりの多焦点レンズの予想外の見え方に両眼は冗談じゃないと頑なに主張して同意書にサインしたのかもしれません。
という訳で腰痛より見え方の不具合の方が気になっているようでした。医師からも脳が慣れるので大丈夫と言われているらしいのですがこういう適応力ばかりは人によっても全然違ってきます。
しかし、前述の患者さんと違ってこちらは不可逆的な処置ですからもう受け入れて慣れるしかありません。再手術もあるにはあるようなのですが超音波で砕いて吸引できる元々の水晶体とは違いリスクが高くなります。
次回来院した時にはだいぶ慣れている(慣れるしかない)とは思いますが、ちょっと頑固な人だけに心穏やかに過ごしていただきたいと思わずにいられませんでした。
もし僕が白内障手術をするとなったら仕事が手元の細かい作業なので健康保険の利く単焦点レンズで手元重視(近視)一択だと思っています。
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
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日曜日 午前のみ
祝祭日 午後のみ(12:00~18:00)
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
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木曜日
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