そこに愛はあるんか
最終更新日:2023年11月22日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
〈前回“評価の高い整骨院”の続き〉
なかなか改善しない50歳代男性の肩から腕、指先の痺れの治療で苦労していましたが、「肘をついた時に痺れが強くなる」という訴えにやはり胸郭出口症候群だという思いを強くしました。
以前にも胸郭出口症候群も含めて理学検査はやってはいたのですが、患者さんの訴える症状の出現も微妙なだけに陽性兆候も出ないのです。
こういうはっきりしないパタンは日々の臨床でも割とよくある事で、逆に病院では診断や対応できないようなこういった微妙な訴えを「未病を治す」東洋医学が得意とするところでもあるのでそういった患者さんも多いのです。
ところが、再びやってみた理学検査でも症状は増幅されませんでした。つまり神経を圧迫し滞らせている場所は胸郭出口(首の根元や鎖骨の下あたり)ではないかもしれないし、そうかもしれない、という状態のまま微妙に反応のある頸椎から鎖骨近辺、肩甲骨廻りを治療しました。
その何回かの治療の間にも患者さんは原因を突き止めるべく総合病院を受診していましたが、やはり原因は判らず、薬も「クリニックで出ているので出せない」と。
その整形の医師が言うには「枕を変えてみたらどうか」と。やはり原因としては頸椎(の微妙な塩梅)しかないのではと考えたようです。
そこで2万円かけて高級枕を購入したそうです。医師の忠告ですし、状態が改善する可能性があるなら安い投資です。
では結果としてどうなったかというと、発症から5カ月経過した時点で「相変わらず」ということでした。
しかし痛み止め(ロキソニン®)を飲む頻度は減っていますし、タリージェ®は飲んでいないそうです。夜勤もある、身体を使う仕事を35年も続けてきただけに金属(=勤続)疲労の様な感じで出てきた症状なのかも知れません。
この患者さんへの鍼灸治療も結局はっきり震源地が特定できない時点から、全身治療で身体の反応の出ている部分を緩めようという方向に重心を置いて治療をしていました。そちらの方が結果的に近道だったりもするのです。
で、半年経過した先日の来院では無理をしなければ痛みは許容範囲であるということでした。やはり夜勤や狭い場所の作業など無理をすることが何より身体にダメージを与えるようです。
本人も作業姿勢や長時間の作業に気を使うようになり自分の身体を自己責任で管理する意識が高くなったようでした。
出来るだけ長く働かなければならない時代になってきましたが健康でさらに彼のような技術があれば問題ありません。私も微力ながら出来る限り力になりたいと考えています。
高評価に騙されたサブスク整骨院ですが忘れないようにして3か月経過後、解約に行ったそうです。
治療家、治療院に限らないかもしれません、お金を払って対価をもらう全てに言えることだと思いますが、そこに愛があるのかどうか、それを見極められるようになっていただきたいです。
知識、技術、経験などの差、そして個人の資質の差はありますが、治療家に関して言えば患者さんのために少しでも役に立ちたいという愛さえあれば酷いことにはならないと思うのです。
歌舞伎町のホストクラブに行ってしまう女性を笑っている人でも実は解っていない人は多いのではなのいでしょうか。生命保険とか、医療保険とか・・・。
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
月、火、水、金、土曜日 9:00~18:00
日曜日 午前のみ
祝祭日 午後のみ(12:00~18:00)
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)
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