長時間の座位がダメ~乳がんリスク
最終更新日:2023年12月19日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
「1日7時間以上の座位で乳がんリスク増~運動しても予防効果認めず」という記事が12月7日のメディカルトリビューンに出ていました。
京都府立医大大学院内分泌乳腺外科学の富田仁美医師らのグループの報告です。そもそも日本人の1日の座位時間は中央値で7時間で世界で最も長いとされています。(2011年の国際標準化身体活動質問票)
座位とがんの関連は以前から指摘はされていましたが、長時間座位と乳がんとの関連は無かったそうです。
日本人女性3万6千人35~69歳(平均54.5歳)のデータを用いて1日の座位時間と余暇時間の運動量と乳がん罹患の関連についてのコホート研究(ある条件でグループ分けをして結果を調査すること)で追跡期間は中央値9.4年で554例(1.5%)が乳がんに罹患しています。
分析の結果は1日の座位時間が7時間以上の群は7時間未満の群に比べて乳がん罹患リスクが有意に高かったということです。
具体的に割合で説明すると、1日の座位が7時間未満で1時間以上運動する人の罹患リスクを1とした場合、7時間以上座っている人は運動をするしないにかかわらず1.47~1.59です。
1日の座位が7時間未満で週3回以上の運動をする人の罹患リスクを1とした場合、7時間以上座っている人は週3回以上、週1~2回、月1回以下(全く運動していない人を含む)のどの場合でも1.72~1.86です。
1日の座位が7時間未満で1時間以上歩く人の罹患リスクを1とした場合、7時間以上座っている人は1日1時間未満もしくは1時間以上歩く人でも1.38~1.42です。
このように軒並み7時間以上の座位が乳がん発症に大きくかかわっているのではないかという結果になっています。
運動の方に単位を合わせると、同じ1日1時間以上の余暇時間の運動でも座位が7時間以上になるだけで1.58倍。
同じ週3回以上の運動をしていても座位時間が7時間以上になるだけで1.77倍。
同じ1日1時間以上の歩行でも座位が7時間を超えると1.42倍という結果です。
つまり運動よりも座位時間が長いのが良くないことが考えらえます。余暇にまとめて運動をしても何しろ長い時間の座位が良くないということも判ります。
前回は座位と心臓、血管の関連性の研究結果を示しましたが 、それと比較しても強い関連のなさそうな乳がんに関しても長時間の座位習慣の悪影響が示唆されたと言えます。
余談ですが『くもをさがす』西加奈子著 河出書房新社 が乳がんの最近の治療も(バンクーバーですが)わかり易く、生きることを改めて考えるいい読み物でした。
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
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-
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日曜日 午前のみ
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