酒は百薬の長ではない その2
最終更新日:2024年02月29日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
前回『酒は百薬の長ではない その1』を20日にUPしたのですが、その前日のニュースに厚労省がその少し前の「サッポロのストロング系チューハイ撤退」のニュースに呼応するかのような「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表したので驚きました。
何を今更という感じなのですが、国もさすがにこれはまずいと適正量のアルコールの周知に腰を上げたという感じなのではと考えます。
国としては間接税だけに納税者(飲酒する人)は何の文句も言わずに酒税を払い収入は多くなりますが放置すれば最終的にはたばこ同様、医療費に反映されてしまいます。
日経メディカルなど医療系サイトではかなり前から現場の意見として多くの医師が再三「ストロング系チューハイは危険だ」と声を上げていました。
厚労省が低価格、高アルコール飲料をターゲットにしたかのような注意喚起をしたのに対してホリエモンは自身のYouTubeチャンネルでこの報道に関し「肝臓の数値を見ればいいし食道がんや大腸がんに対しても内視鏡で早期発見できるから大きなお世話だ」という趣旨の発言をしていました。
確かに彼のような健康、予防医学への意識が高い人はそれで大丈夫なのですが厚労省のターゲットとしているのは、飲酒ガイドライン作成委員会で医師が指摘しているいわゆる「依存症の患者の多くがストロング系を飲んでいる」という事実なのです。
彼らは自分で飲酒量をコントロールできず、その意識もないままに依存症へと引き込まれて行きます。
若者の飲酒離れなどからストロング系の市場が徐々に縮小しているというのは、結局若年層的には「アルコールの力を借りてコミュニケーションをとるのは如何なものか」と感じたり、アルコールの薬物効果そのものに嫌悪感を感じている結果であるということだと思います。
精神的な苦しさからそのはけ口としてストロング系に逃避してしまう、そして気軽な飲酒でも知らず知らずに依存してしまうかもしれない層に対して厚労省は注意喚起したのだと思います。
去年亡くなった作家の伊集院静は夏目雅子が亡くなった後アルコール依存症になっています。
様々な優れた作品を生み出す作家の多くがアルコールとの関係を切り離せないのも、その仕事において多くの心の苦しみをいかに抱えていたかを考えさせられます。
そしてそこから生まれた作品から数えきれない読者を救ってきたのも事実です。
そういう意味でもアルコールのすべてを否定するわけではありません。気持ちよく夕飯を食べる時のビール、仕事の疲れを癒すチーズとワインの夜を否定する訳ではありません。コントロール可能なら全く問題ないのです。
しかし、やはり長期的には身体の事を考えるとアルコールの摂取は控えた方がいいのだと疫学調査は教えてくれているのです。
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
月、火、水、金、土曜日 9:00~18:00
日曜日 午前のみ
祝祭日 午後のみ(12:00~18:00)
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)
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