デジタルデトックスを考える その2
最終更新日:2024年10月02日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
以前にもスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンの『スマホ脳』を取り上げた時にも書きましたが、スマホが近くにあると集中力が低下しパフォーマンスが落ちることが明らかになっています。
知らず知らずのうちにスマホが気になってしまい、時間があれば常にスマホを確認しなければ落ち着かないのです。
30代、40代の患者さんでも結構な割合の人が治療室を出る前にスマホの履歴を確認するのです。
対面の治療室内で私には無い感覚ですが、今の人は違う感覚なのかもしれません。
ハンセンはこのような新しい情報、次の更なる刺激によって報酬系神経伝達物質のドーパミンが放出されるために、それを求めてついつい気になって見てしまうのだと解説していました。
何か刺激になる情報(SNS、動画など)を求め、その度にご褒美(ドーパミン)をもらえるので手を伸ばさずにはいられなくなってしまうのです。
しかし、興奮物質に当たるドーパミンもずっと放出され続けるわけでもずっと同じ効果が続くわけではありません。若年層では特にスマホを使う時間が長くなるほどそれ以外の事をすることに対してしんどくなったり、気分が落ち込む割合が増してゆく傾向が指摘されています。
ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズが自分の子供にはスマホを規制したのもよく知られている事実ですが、その中毒性、危険さを経験上知っていたからでしょう。
『脳と身体を最適化せよ!~「明晰な頭脳」「疲れない肉体」「不老長寿」を実現する科学的健康法』(モリー・マルーフ著 ダイヤモンド社)でも最終章を 人間関係~スマホ中毒と孤独からの脱出 としてスマホを使わない人ほど幸福感が高いことを挙げています。
現実世界で生身の人とつながっていることが重要でそれが幸せホルモンであるオキシトシンを増やすのだと述べています(ドーパミンも幸せホルモンと言われていますがいわゆる報酬系、興奮系の幸せホルモンです)。
現代人は意識しないうちにスマホ一つで何でもできるとても便利な世の中に生きていると感じつつもその圧倒的高機能ゆえに情報過多に曝され、同時にその過剰刺激を自ら選択して却って生き辛くもなって苦しんでいるともいえるのです。
デジタルデトックスというと数日間程度のデジタル機器、情報のない生活をしてみようという感じで認識している方も多いかもしれませんが、それもまた非日常を味わう旅行とセットのような感覚で新鮮かもしれません。
しかしここまでデジタルツールで便利になった現代社会でスマホなしというのもあまりに非現実的だと思います。
私が思うのは必要最低限の道具としてのスマホを使うということです。寝室に持ち込まない、寝床で見ないは基本だと思います。
細かいニュースもいちいち取りに行かない、自分の周りの生活に逐一流れてくるニュース、誰かの動静なんてどうでもいいことなのです。
最近の言葉で言うとミニマリストと言うのかも知れませんが、持ちもの、着るもの、情報も今の半分、三分の一、十分の一でいいのかもしれません。
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
月、火、水、金、土曜日 9:00~18:00
日曜日 午前のみ
祝祭日 午後のみ(12:00~18:00)
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)
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