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エビデンスが全てではない

最終更新日:2025年08月31日

こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)

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前回は『健康になるための小さな習慣』という本をとりあげて健康に近づく、健康を維持するのは特別なことではなく日常の些細な習慣の積み重ねであるということを解説しました。

 

 

そこで問題になるのは患者さんにも質問をされるのですが、できる限りのことはやっているのだがそれでも体に不調がある、痛みが出現する場合はどう対応、対策をしたらいいのかという問題です。

 

 

しかし基本的なこととして人間も動物ですから「誕生(発生)ー成熟(生殖)ー老化ー死」という生物の営みの生理的なメカニズムを変えることも止めることもできません。

 

 

だとすればある程度の年齢まで何とかやってこれたということはいわば生き残って現在に至っている訳ですからそこを評価してもいいのではないかとも考えるのです。

 

 

そこまで行ったらすでに超優秀、もうあれはイイ、これはダメということにそんなに違いは無いですよと言いたいのです。

 

 

平均年齢の高い地域の食事や暮らし方など生活習慣の統計を取ってみると確かにだいたいの最適解というものが見えてきます。

 

 

それが前回のブログの内容なのですが、だがしかしそれでいいのだろうかという疑問を感じてしまったのも事実なのです。

 

 

現代医学はEBM(Evidenced-based Medicine=根拠に基づいた医療)によって成り立っています。

 

 

治療手順から手術そして選択する薬剤、その量まで全ては治験を含むデータの積み重ねによって治療方法が決められています。

 

 

逆に言うと現代医学においてはエビデンスが全てでありエビデンスが金科玉条としてとらえられている訳です。

 

 

生活習慣もそういう理由で減塩はいい、喫煙はダメというように広く言われるようになってきたわけです。アルコールも過ぎるのは体に良くないと決まっています。

 

 

しかし、その健康被害と個人の人生はその人毎に考え方、価値感は違うものでそこを他人が善悪を決めつけるものではありません。

 

 

健康的な食べ物はこれとこれだというように健康という目的のために最適化した食事、生活でそれは楽しいのか。そんな人生観しか認められないのか。

 

 

ダメとわかっていても甘いもの、フライドポテトといった具合で雑然としか生きられないのがまた人間であり生活だとも思います。

 

 

エビデンスにしても仮定の上に仮定を積み上げていく作業なので確実だと思っていた仮定の部分が覆る可能性があるということなのです。

 

 

それは日ごろ意識されてはいませんが多くの仮定が科学者同士の間で共有されているだけだったというのがあるのです。

 

 

エビデンスをエビデンス足らしめている多くの仮定があるのですがその一つでも揺らげばその上のエビデンスなどもう無いも同然になるかもしれないという危険性をはらんでいるということです。

 

 

また、事件にもなりましたが降圧剤などちょっとしたデータのとり方の細工でいくらでも(よく効く薬だと)錯覚させることもできるのです(ディオバン事件)。

 

 

他にも減塩では血圧はそんなに下がらない、少し下がったとしても本来の目的である減塩の効果によって脳卒中や心筋梗塞など病気が減ったというエビデンスはなく、データを調べていくと効果が過大評価されていると。

 

 

それはつまり大きい効果のように見られているが実は小さい効果(小さい差)しかなかったということが多々あるのだということです。

 

 

エビデンスについて考えるうちに、数年前に厚労省が保険適用したアルツハイマーの治療薬「レカネマブ」(抗アミロイド抗体薬)の微妙な効果のデータについてここで書いたことを思い出しました。この程度の効果で税金を使っていいのだろうかと。

 

 

その薬を使うと「3年間で認知機能の低下を27%抑制させる」というデータです。プラセボとの点数の差は0.45点、時間軸で見ると半年程度の抑制に過ぎないのです。

 

 

そのうえ最近の研究では、アミロイドβの沈着がアルツハイマー型認知症の「原因」(アミロイド仮説)なのではなく「結果」である、つまりアミロイドβの蓄積はトリガーあるいは病態進行のマーカーであって直接の唯一の原因ではない可能性が高いということも分かってきました。

 

 

この保険適用は「仮説」があたかも「定説」「真実」であるかのような誤解を広めてしまってもいたのではないのかと。

 

 

このような病因の特定の研究と同様に、十把一絡げの「エビデンスがある」からと言って食品や食生活、健康関連で日常の生活に気を付けることによって画期的に大きく変わると考えるのは短絡的であると言えます。

 

 

医師には診療科や疾患ごとに診療ガイドラインという標準的な診断や治療を書いた教科書のような本が何年か毎に改訂されて出ています。

 

 

そのなかにも治療法ごとに推奨度がエビデンスレベルを鑑み「行うよう強く勧められる」から「行わないよう勧められる」まで5段階に分けられて提示されています。

 

 

医師のガイドラインでもそのように分別されている様に、巷間で云われるクラスのエビデンスではそのレベル及びその信頼性が担保されていないため信憑性が低いものになってしまっているのです。

 

 

健康法に関して言えば、前提や評価法が統一されていないために大衆が好む“キャッチーで簡単な何か”で短期的に効果を手にするのはあり得ないのだとも言えるのです。

 

 

ここまで書いておいて身も蓋もありませんが個人的に思うのは、日常でエビデンスを意識するよりもずっと大きい要素は「年齢」なのです。そして「運」。

 

 

要は分からないのだということなのです。統計上こっちの食べ物がいい、こういう傾向があるなどを個人個人に当てはめることはできないのが「事実」なのです。

 

 

参照:『なぜEBMは神格化されたのか 誰も教えなかったエビデンスに基づく医学の歴史』大脇幸志郎著 ライフサイエンス出版

  

 

 

 

基本情報

事業所名
こんや鍼灸治療室
ふりがな
こんや はりきゅう いん
代表者名
鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
ふりがな
こんや りょうへい
営業時間
平日、土、日祝日   9:00~18:00         


予約は1時間前までにお願いいたします
定休日
 木曜日 

 

 






 
電話番号
03-3636-0050
Webサイト
問い合わせ
所在地
〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19
アクセス
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 小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば

 ☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)

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