小さな達成感の積み重ねの先
最終更新日:2025年12月08日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
前回、室内歩行も困難になりかけた独居の患者さんの下肢痛が鍼灸治療のせいか、金価格の高騰のせいかはっきりわかりませんが改善した話を書きました。
その時に最近読んだ“一流アスリートほど大事にするたった一つの習慣”というモチベーションに関する考え方を書いた、本の一節を思い出しました。
レースや試合までの時間に同じようなことを繰り返し、小さなルーティンを積み重ね、その繰り返しで確実な達成感を得ることができて、そのおかげで自信をもってレースに臨めるということなのだそうです。
このような「小さな達成」はスポーツの世界ではよく知られていて、日々の練習ごとにテーマやゴールを定めて細かく達成感を積み上げていくケースが多いそうです。
そのスポーツにおける達成感の自己認識、確認の方法が科学の世界でも仕事のモチベーションを大きく左右することが判って来たそうです。
一番有名なのはハーバード大学が行った調査で「仕事のモチベーションを高める最大の要素は何か?」との疑問の答えを出すべく7つの会社のビジネスマン238人を12000時間にわたって記録した結果についてです。
それによると、モチベーションが最も高まるのは「少しでも仕事が前に進んでいる時」ということです。
これはビジネスマンに限らず勉強でもゲームでも継続を可能にする条件としても同様だと思います。また治療家の私でもよく理解できます。
自分の治療によって患者さんの痛み、辛さなどの愁訴が少しでも改善されている感覚がある状況ではこちらもさらに良くなってもらおう、この状態を継続しようというモチベーションが高まりますし、患者さん側からしても症状の改善を実感できるので積極的に通院を継続してくれます。
ここで興味深いのはあくまでも仕事が進んでいると感じるのは感覚なので、前に進んでいるという錯覚の達成感でも有効だということだそうです。
どんなに小さな達成でも微妙なものでも“やりがい”の感覚は生まれるようなのです。
コロンビア大の実験では、2種類のコーヒーのスタンプカードを配ります。コーヒーを10杯買えば1杯サービスのカードと、12杯買えば1杯サービスのカード(しかし2つのスタンプがすでに押してある)で達成率を比べるのです。
この実験では実質同じ条件なのですが、後者の方が達成率が高いという調査結果が出ています。これを前進の錯覚と云うのだそうです。
このようにそれぞれのモチベーションというものはかなり曖昧なものでもあり、だからこそ仕事や勉強の成果や治療の成果などにおいても、先に述べた「小さな達成感」をいかに感じられるかが大事になります。
私の場合で言えば鍼灸治療では慢性疾患に対しては効果も症状の改善も患者さんが期待している程ではないことも多々あります。
先日も突発性難聴で耳鼻科でステロイド集中投与後も改善なく、もう出来ることは無いと匙を投げられた70歳代男性が来院しました。
「厳しいと思いますが耳周りに刺激を与え、体調を整えることは耳にも悪いことは無いのでやってみましょう」と治療を開始しました。
とりあえず5回という事で治療しましたが聞こえづらいのがハウリングになった程度の変化で、これがいいのか悪いのかは判断できないのですが、変化するのはいい方向なのではといい方に受け止めて継続治療をしています。
このように、小さな積み重ねや達成感をいい方向にとらえフィードバックし、その先に生かしていくことが目標に向けてのモチベーションの形成と維持に大きく影響しているということだと思います。
参照:『科学的な適職』鈴木祐 クロスメディアパブリッシング
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
平日、土、日祝日 9:00~18:00
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)








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