只、体調を整える
最終更新日:2025年12月26日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
突発性難聴発症から2週間以上経過し耳鼻科の医師に「もうやることが無い」と言われた、と70歳代男性が来院しました。もともと腰痛で数回来院したことのある患者さんです。
しかし、治療室に入ってきても普通に会話は可能でとても片方の耳が難聴という感じはしませんでした。
持参した聴力検査の聴力図(オージオグラム)によると左右とも高音が中程度の難聴でしたから本人の感じ方や認識とは違い、ある程度は改善していたのかもしれません。
本人はいろいろ耳鼻科の医師に不信感があるようでしたが、経過がよくないのでそれも当然かと思いつつ、こちらも結果を求められているのは同じなので来なかった期間の病歴、既往症を知るべく問診に時間をかけました。
そこで判ったのは神経質な性格のため、精神的な面はもとよりかなり体に無理がかかっており現役時代の終盤から血管系のトラブルを複数回経験しているという事です。
几帳面な性格というのは仕事や生活などルーティンをきっちりこなす反面、物事への柔軟な考え、対応ができにくいという側面があります。
そういう人が健康面の問題や体の不調に直面した場合、なかなか自分の中で納得できずに精神的にも不安定になってしまうという悪循環も起きてしまいます。
治療の話になりますが、耳周辺の経穴(ツボ)にもある程度鍼はしますが治療の多くはそれ以外のツボを使うことになります。
つまり、治療の目的は体調を整えるという事にあります。それは体調の不具合の結果としての症状が聞こえの不調ということだからです。
この症例では医師は患者さんの話を聞いて突発性難聴と診断しステロイドなどの処方でしたが東洋医学的に鍼と灸で治療する立場としては、めまいを含めて耳鳴を伴う難聴や、耳閉感、違和感などの治療は特に違いがある訳ではありません。
患者さんの虚実などの体質や凝りや張りなど反応の出現しているツボや部位を丁寧に選択し治療をするというだけのことなのです。
この症例に関しては、症状としては急性症状かもしれませんが状態としては慢性症状の条件の積み重ねが整ったうえで出ているのでまず体全体を整えるために5回は様子を見てもらうようお願いをしました。
2週間で5回の治療をしました。聞こえはあまり変化はない様子でしたが、本人の不信、不満ばかりの精神状態を含めて身体症状は全体的に緩んできたようでした。
現代医学での治療の選択肢がもうないこともありその後もさらに5回の治療を提案しそれを1ヶ月近くかけて継続してもらいました。
合計1ヶ月半を経過し10回の治療のあと結果を本人に尋ねると「よくわからない」と。しかしもともと来院した時からなのですが普通に会話は可能ですし、ハウリングが無くなったとのことで総じて良くなっていると感じました。
症状に対する考え方などを説明しても「でも」「しかし」などの気難しい性質で、もともとストレスフルの精神状態のところに聞こえの不具合に加え耳鼻科の医師の対応というストレスがありました。
それが肝の気の鬱結を招き、耳の症状を悪化させる上逆による肝火上炎というような経過はストレスからの耳鳴、難聴の患者さんの症状の成り立ちとしてはしばしば経験するところです。
現在は聞こえの悪さは訴えつつ安定した状態ですが体調管理の為に月1回程度の治療に見えています。
今回は聞こえの不調の症例をとり上げましたが、東洋医学的な考えを基礎に治療する側としては、“患者さんの体調を整えて本来の体に戻したい”というただそれだけなのです。
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
平日、土、日祝日 9:00~18:00
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)








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