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慢性蕁麻疹と分子標的薬

最終更新日:2026年02月09日

こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)

慢性蕁麻疹と分子標的薬 ニュース画像2

前回、患者さんの中で気温や治療中の室温や寒さを敏感に訴えるタイプにアレルギー系の疾患を持つ方が多いのではないかという事を書きました。

 

 

これはつまり快適に過ごせる気温の幅、環境の幅が平均よりやや狭いのだという事が言えると思います。

 

 

低めの室温に対して不快を感じやすいのでオフィスなど公共の場でも寒かったり、逆に暑かったりその他、当たる風、音や光や臭い等々何かと対応しづらい環境が多いと感じているのではないでしょうか。

 

 

その人は60歳代女性で会社役員の忙しい方で、以前から疲労感のために痛みや怠さを訴えていました。数ヶ月に一度程度来院していたのですがしばらく来ない時期がありました。

 

 

以前から蕁麻疹も愁訴のうちの一つだったのですが、それがひどくなって来られなかったとのことでした。

 

 

蕁麻疹は通常は抗ヒスタミン薬やステロイド薬で対処できるのですが結局それらも効果がないということで大学病院に紹介され生物学的製剤のゾレア(オマリズマブ 抗IgEモノクローナル抗体)を試します。

 

 

この○○○○マブというのはモノ(m)クローナル抗体アンチ(a)ボディ(b)の略で免疫技術を用いて作られた抗体医薬品に付けられる名前です。

 

 

がん細胞、ウィルス、自己免疫疾患、アレルギーなどの原因となる特定の抗原に特異的に結合し除去や抑制を行う分子標的薬ということです。

 

 

つまり根本的な原因(がん細胞のタンパク質、脳のアミロイドβなど)を狙い撃ちすることが期待できるため従来の薬より精密で効果が高い一方、かなり高価な注射薬です。

 

 

このゾレアは重症のスギ花粉症、気管支喘息、慢性蕁麻疹などに使われるため、この患者さんの蕁麻疹もIgEという免疫を抑える働きのあるこの自己注射で症状が抑制されるかと期待しましたが効果はありませんでした。

 

 

その次に処方されたのが、これまた高い特異性つまりピンポイントを狙ったモノクローナル抗体のデュピクセント(デュピルマブ)です。

 

 

この薬を使う患者さんの治療をするのは3人目で、7年ほど前に喘息の患者さんが新しい薬が出て難病指定されているから安く使えるのだと教えてくれたのが最初でした。

 

 

2人目が好酸球性副鼻腔炎の40歳代女性、そして今回です。

 

 

通常は慢性蕁麻疹はゾレアなのですがアトピー性皮膚炎併発の場合はデュピクセントも適応になるとのことです。

 

 

この薬は炎症物質のIL-4、IL-13受容体モノクローナル抗体でインターロイキン(IL)という白血球から分泌されるサイトカイン(免疫作用の情報伝達物質)を出す受容体に結合してその働きを抑制するということです。

 

 

幸いなことに、これがよく効いて9か月ぶりの来院になったということです。カルテを見ると2017年に初めて蕁麻疹の訴えがあり、そこから断続的に訴えがありましたがその他にも長引くめまいや胃の不調など様々な愁訴があったのです。

 

 

8年来の蕁麻疹が治まっているのはいいのですが毎月3万円の高額の負担がどうかというのもあります。しかし痒くて安眠出来ない辛さに比べれば背に腹は代えられません。

 

 

しかしこの薬は、過剰に反応して結果的に悪さをしているIL-4、IL-13の受容体にピンポイントでくっついて炎症を止めている優れものではあるのですが結局それも広い意味での対症療法ともいえるわけで出口戦略、つまりやめ時が難しいようなのです。

 

 

一応最低一年は続けて症状を安定させてそこから徐々に減らして数年かけて中止していくという治療戦略なのですが、やめると多くの方で再燃しているという報告もあり(アトピー性皮膚炎のヂュビクセント使用者の8割は継続使用しているとの開業医の報告がありました)悩ましいところなのです。

 

 

この患者さんも当初は海外出張になると症状が出たりしていたので原因にストレスが占める割合が大きいのだと理解できます。

 

 

体力という意味でも年々低下していきますし、気持ちはあるのに体がついていかないという状態、そのギャップにも悩まされています。

 

 

しかし、それはそうと現実を自分なりに落とし込んでその不具合も受け入れつつ、考え方、身体の使い方を軌道修正をすることを説明しました。

 

 

無理をするより健康であることの重要性を強調しながら鍼灸治療も継続しています。

 

 

蕁麻疹のメカニズムは判っても、それを抑える新しい抗体薬があっても、ではどうして炎症が起こってしまうのかというそもそも論の最終的な結論としては、よく判らないということなのです。

 

 

全てフルオートで管理されている身体のどこか弱いところ、この患者さんの場合でいえば免疫機能、平衡器官、胃の機能などに症状が出ることで本人に警告として教えてくれているのはとてもありがたい機能だと考えることもできます。

 

 

だとすれば本人がやらなければいけないのはその症状を出させている(間違った)指令を出さぬよう心身に無理をかけないように自身の生活を修正することが基本中の基本になってくるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基本情報

事業所名
こんや鍼灸治療室
ふりがな
こんや はりきゅう いん
代表者名
鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
ふりがな
こんや りょうへい
営業時間
平日、土、日祝日   9:00~18:00         


予約は1時間前までにお願いいたします
定休日
 木曜日 

 

 






 
電話番号
03-3636-0050
Webサイト
問い合わせ
所在地
〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19
アクセス
 平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分 

 小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば

 ☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)

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