敵は自分の中にあるのです
最終更新日:2026年03月08日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
治療しながら何も喋らない患者さん(男性はほとんど無口です)もいますが、よく喋る患者さんも少なくありません。
まさに人によるのですが70~80歳代女性はずっと喋っている人もまあまあいます。
中には治療に関係ないただ自分の言いたいことをずっと言ういわゆる言いっ放しの人もいて、そういう人に対してはこちらも消耗するので聞きっぱなしで相槌もせず治療に集中します。
患者さんが治療中に話すのは基本的に体調の話で、その関連で薬、医師、病院の話なのですがそうやって話を聞いていると体調に最も影響を与えるのが精神的ストレス、つまり仕事関連かもしくは人間関係かということになります。
仕事で精神的に疲れている人はそもそもそちらで疲れているうえ、それをここで話すことに意味がないことが判っているのでただ頭を空にして治療に身をゆだねているといった感じです。
その対極にあるのが人間関係、特に家族の中の不満をここで喋ることによって、心のモヤモヤを吐き出すことによってすっきりしたい後期高齢女性を中心とする患者さんたちです。
定期的に来院する患者さんになると長いお付き合いになりますしその中で家族構成、生活状況も知り得ています。
それらは守秘義務がありますので話を聞いてもらうにはちょうどいい相手なのかもしれません。
先日久々に来院した74歳女性は頚、肩から背中、腰の痛み(結局全部)を訴え私が理由を尋ねる前に自ら娘さん(東京都東部在住)とケンカをして「もうLINEをブロックしたのよ」とお怒りのご様子なのです。
元々神経質なこの患者さんは、総合病院でいろいろ調べたけど問題ありませんと言われ様々な不定愁訴をエチゾラムで片付けられ納得いかないまま自称、難病患者として定期的に鍼灸治療に来るようになりました。
十数回の治療でやっと折り合いがついて少し様子見していた状態でしたが、半年ぶりの予約でこの状態でした。
娘との親子喧嘩ですからそれはもうそこらじゅうによくある話です。
年齢とともに自分の懐の深さというか度量というか、他人の言行を穏やかに受け入れる、受け流す寛容さが失われてゆくのです。
お互い遠慮せずに好きなことを言い合う親子同士だとなおさらその傾向が強く出て言い争いになりがちです。
結局、もともとそのイライラの気持ちの中での処理ができずにケンカになっているのですからその不満が更に処理されずに行き場を失った怒りが背中から肩に凝りとして出現して自分に返ってきて自らを苦しめるのです。
「じゃあ、どうすればいいのよ」「深呼吸ですよ」「そんな時に深呼吸なんてできないわよ!」 「いえいえ そこをやるんです」
「敵は自分の中にあるんですよ」と言ってちょっと不機嫌に無口になった隙に上昇している頭からの気を下肢の方に流すような治療をします。
いまだに自らを難病患者と言い続けていますが今回は数回の治療で頚から背中の痛みが軽減しました。しかし基本的な考え方がこのように頑固な方なのでまた似たような愁訴で来られるのではないかと思っています。
内科的疾患を抱える不調に比べ、この様にあくまでも本人の性格的な要素から不調を招いてしまう例は少なくありません。
そして心の持ち方ひとつで前向きにも後ろ向きでもなれるところを、ネガティブな方向にこじらせてしまうのを客観的に見ているととても勿体ないことだと思ってしまうのです。
自分から不健康な方向に進んでいるのですから。
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
平日、土、日祝日 9:00~18:00
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)








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