帯状疱疹の初期はわからない
最終更新日:2026年03月17日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
鍼灸治療を30年間やっていると、あまり多くない疾患の症例でも必然的に蓄積してきます。
それが経験や知識となるのですが、鍼灸院を選択するような愁訴であれば、大体の疾患ははっきり症状が出現していれば疾患名の把握だけであればそれほど苦労はしません。
しかし、疾患として成立する前の微妙な段階、ごくごく初期の症状だけで判断するのは難しいのです。
その中でも初期の帯状疱疹の判断は何回か失敗しています。
帯状疱疹は小さい頃にかかった水ぼうそうが治った後もウィルスは神経節に潜んでいて、加齢(60代の発症が最も多く50~70代が中心)やストレス、過労などが引き金となって免疫力が低下することでウィルスが再び活動をはじめ神経を伝わって皮膚に達します。
その神経の領域に沿って赤い斑点、小さな水ぶくれが現れる病気です。見た目も痛々しいのですがそれ以上にピリピリ、ズキーンという神経痛が辛いのです。
何より厄介なのは発疹が治った後でも刺されるような神経痛が残ってしまうことです(帯状疱疹後神経痛=PHN)。
皮膚症状や発症時の痛みが強かった人ほどこのPHNが強いという印象です。
PHNに関して医師は普通の痛み止め(NSAIDs)や神経痛を抑える薬(プレガバリン、タリージェ®)等を出されていることが多いですが、効かないことも多く「痛かったらペインクリニックに行ってください」と医師から直接クリニックのリーフレットを渡されたという人もいました。
PHNを含む後遺症がない(3ヶ月以内に痛みが治まる)人も多いのですが人によっては神経ブロック(注射)という選択をせざるをえない人もいます。
当院の対応としては顔や頭に症状の出る三叉神経の帯状疱疹以外は当該神経節(近傍)への鍼灸を中心に全身状態を整える治療をしています。
しかし繰り返しになりますが大切なのは早期発見、早期治療つまり抗ウィルス薬の服用なのですがこの初期が判り辛いのです。
赤い斑点など目でわかる皮膚症状の数日~1週間前よりその当該神経領域に違和感が出現してくるのですが、それを感じて健康意識の高い患者さんが来られても帯状疱疹かもという選択肢はなかなか思いつけないのです。
腰臀部がピリピリするという訴えで60代女性が来た時は、実際に腰部に凝りや圧痛があったりするのでそれは腰部からの神経根症だと決めつけて治療してしまい、後日「帯状疱疹でした」と言われて謝罪したこともあります。
直近では寝違いのようだといつも肩凝りのある60代男性が来た時も凝りと圧痛、安静時痛も一致していたために帯状疱疹など全く考えもせず頚肩周りの全身治療をしましたが改善せず。
4日後の2回目の治療時、鎖骨の周りがピリピリする、肩関節前部の肩口に湿疹が出てきたと言われてそれを見てやっと気付きました。
すぐ皮膚科の受信を勧めました。「パラシクロビルっていう抗ウィルス薬が出ますから」と余計な事を言ったらアメナメビル(アメナリーフ®)という7日分5千円以上する先発薬を出されていてさらに恥をかきました(効果の差を国内第Ⅲ相試験より調べましたがほとんど同じで少なくとも価格差ほどの違いはありませんでした)。
このようにウィルスが増殖する前、抗帯状疱疹ウィルス薬を72時間以内に使用することがPHNを防ぐ上でも重要とされていますが初期の状態で罹患に気付くことが難しいのです。
次回はPHNの鍼灸治療について説明したいと思います。
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
平日、土、日祝日 9:00~18:00
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)








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