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サイレントマニュピレーションって何?

最終更新日:2026年05月01日

こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)

サイレントマニュピレーションって何? ニュース画像1

「サイレントマニュピレーション後、週3回病院に行っていますが痛みが続いております。痛みの緩和をお願いします」という60代後半女性からの予約がHPからありました。

 

 

マニュピレーション=手技療法というのは昔から知っていましたが「サイレント」というのが理解できず、静かな部屋で怪しい療術師が整体のようなことをするのかと想像しました。

 

 

なんでそんなよくわからないことをしたのかと初見でまず尋ねました。

 

 

すると、整形外科でのちゃんとした治療だと言われてしまい、その場でちょっと待ってくださいとPCで検索したらちゃんとありました。しかも保険治療で。

 

 

不勉強を謝罪し、AIの説明を読みましたがこれが違和感しかありませんでした。

 

 

何がサイレントかというと「(麻酔の力で)静かに痛みを伴わずにという意味で、肩関節の可動域を広げる際、非常に痛みを伴う作業ですが神経ブロック注射で麻酔をかけるため患者は痛みを感じず静かに施術を受けられます」ということらしいのです。

 

 

しかし、それを言ったら鎮静剤投与下の大腸内視鏡もサイレントです。麻酔をしての虫歯治療もサイレントでしょうという話です。

 

 

日本語では「非観血的関節授動術」でサイレントという言葉は出てこず、それもAIに確認すると「非観血的=切らない(サイレント)を意味するため、あえてサイレントと訳す必要がありません」とヘリクツが返ってきました。

 

 

この方法はどの凍結肩(昔のいわゆる五十肩が進行して固まってしまった状態)にも行われるのではなく、特に通常の治療では改善が難しい難治性の拘縮肩が対象になるということです。

 

 

内視鏡で関節内の剥離術をするのは負担が大きいため日帰りで可能な方法として2010年代から行われるようになったようです。

 

 

2013年日経メディカルで報じられたとされており、以前からあったものを改良したとの記述もありました。

 

 

知らなかった理由としてはそもそもこの施術件数が圧倒的に少ないことがあるのでしょうし加えて、良くなっていれば鍼灸院などに治療に来ることなど無いからです。

 

 

この患者さんは発症から整形外科を受診していましたが4か月経過しさらに悪化したことでそこから2か月間積極的に薬物治療とリハビリとをしましたが改善しませんでした。

 

 

そうしたなか、“早く痛みから逃れたいという気持ち”でサイレントマニュピレーションを勧められてやったそうです。その前にMRIも撮っており、そこで腱板損傷も確認されていたとのことです。

 

 

術後確かに可動域は出たのですがそれから1か月半を経過しても痛みは続いておりロキソニン(3回/日)を服用していました。

 

 

リハビリ(3回/週)もずっと通っていましたが依然として続く強い痛みに疑問を持ち当方への来院となりました。

 

 

実際、クリニックによって多少の違いはありますが「150日(5か月)のリハビリ」や「週2回を全回復するまで2か月から3か月」など結構なリハビリ期間を設定していますので、患者さんへの医療者側の説明も充分ではなかったのではないかとも考えます。

 

 

鍼灸師としては修業時代から動かない関節、特に痛みの出ている場合はこちらから(他動的に)引いたり動かしたりの関節運動はしてはいけないと教えられてきました。

 

 

痛みや炎症があるのにそれを刺激して拡がってしまってはとても言い訳ができないからです。

 

 

時間はかかりますが少しずつ可動域を広げるよう治療をしながら炎症と拘縮を取っていくという考えでやってきました。

 

 

麻酔が効いている半日程度は「サイレント」かもしれませんが薬が切れたその後の炎症の対応にはかなり無責任な印象を持ちます。バキバキと無理に広げて痛みが出ないなど考えにくいからです。

 

 

メリットには即効性、つまり可動域制限が1回の施術で大幅に改善することが多いとありました。

 

 

この患者さんも2か月間続いた強い痛み、さらに術後の1か月半の同様の痛みからとにかく早く脱け出したいというのがあり、当院でもとにかく早く治したいと訴えました。

 

 

しかし、逆に辛さのあまり近道を選択したことで結果的にさらに苦しむこととなってしまいました。

 

 

デメリットには極めて稀に脱臼、骨折の可能性があるとありましたが関節包をこじ開け可動域を広げる作業ですからその後の肩関節周りに炎症が起こるのは当然と言えば当然です。

 

 

肩関節専門医でYouTuberでもある歌島医師は勤務先医院のHPで『癒着した関節包を「ちぎる」ことで可動域を広げる方法なので腱板、関節唇という軟骨組織が損傷するリスクがある』ことを挙げ、あまり勧めていませんでした。

 

 

凍結肩は呼称は変わりましたが昔から当たり前にある、こじらせて固まった五十肩です。99人でいい結果を出せたとしても1人で失敗していたら、それは術式としてはどうなのでしょうか。

 

 

丁寧な治療と生活の改善工夫をすればそれほど痛み止めを服用することも無くもしくは短く抑えて、拘縮も起こさないよう自分でできる痛みを出さない運動も可能と考えています。

 

 

辛いのは分かりますが、結果を急ぎ過ぎなのです。肩だって偶然に痛みを出しているわけではありません。頑張って無理をさせてきたその先の痛みなのです。

 

 

とりあえず一度の治療でロキソニンは要らなくなりましたがここからです。

 

 

患者側にも医療者側にも言えることですが、急いては事を仕損じる、というありふれた諺を思い出した事例でした。 

  

 

 

基本情報

事業所名
こんや鍼灸治療室
ふりがな
こんや はりきゅう いん
代表者名
鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
ふりがな
こんや りょうへい
営業時間
平日、土、日祝日   9:00~18:00         


予約は1時間前までにお願いいたします
定休日
 木曜日 

 

 






 
電話番号
03-3636-0050
Webサイト
問い合わせ
所在地
〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19
アクセス
 平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分 

 小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば

 ☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)

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