防災運用塾（３）　大型地震は起こるかな？

第3回　大型地震は起こるかな？

第3回目です。
今年は、東日本大震災があり大変な1年でした。
特に東北で被災された皆さんのご苦労は計り知れないものかと思います。
被災者の皆様が早期に、従来の生活に戻られることをお祈りいたします。
今回の震災では、広い範囲での地震や2時的災害のために、非常に多くの方が地震を経験しました。また、津波の恐ろしさを再確認されたことと思います。
皆さんが一番関心のあることは、大地震は本当に起こるのかな？
ということかと思います。

皆さんがご存じの通り日本列島は、複数のプレートが交わり沈んでゆくという特殊な環境の上に成り立っています。
毎年全国のいずれかの都市震度６を超える地震が年平均2回発生しています。
（気象庁の過去地震データより）
関東地方では、前回の関東大震災より規模が小さいマグニチュード７クラスの地震の発生の可能性高いようです。
これは、内閣府HPで掲載している「首都圏直下型地震の被害想定」で記載されています。
このほかにも、文部科学省の委託を受け、東京大学、東北大学、名古屋大学、京都大学、海洋研究開発機構が「東海・東南海・南海地震の連動性評価研究プロジェクト」の研究を実施中という様ないろいろな情報があります。
これが直ちに発災するものでは無く、可能性を検討しているかと思います。
ただ、日本列島の特性や状況を考えるといつ起きても対応ができる準備をして、万が一の場合にも最低限命を守る方策を考える必要があります。

皆さんのお住まいの地域では、自治体が中心となって防災計画を策定しています。
また、研究機関等がその地域の地震について研究しシミュレーションしている場合もあります。是非一度、インターネットやお近くの図書館に行ってどの様なものがあるか確認することをお勧めします。
前回ご紹介した、ハザードマップ、被害想定、緊急時の自治体の対応等が何らかの資料に取りまとめられているかと思います。

まず、ご自分の居住地、よく行かれる地域そして勤務されている地域等情報収集され防災の準備に活用されてはいかがでしょうか？
情報収集は防災のスタートラインです。

最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございました。