隠れ酸欠って?
最終更新日:2021年12月20日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
新型コロナウィルスの流行で私たちの生活はマスクなしでは過ごせなくなっています。しかしその生活の変化に伴う数々のストレスとマスク着用の規制は、少なからず今までの生活の過ごしやすさに比べて文字通り息苦しさを感じている人も多いのではないでしょうか。
当院の患者さんの中でも治療室に入ってきて真っ先にマスクを必ず外すのは慢性閉塞性肺疾患(COPD)の既往のある患者さんだったり、喘息持ちの患者さんだったりします。緊急事態宣言の頃でも「外していい?」とお願いされていました。
話をするわけでもなく、ほとんどうつ伏せの患者さんの背中を向いている状態ですから「どうぞ外してください」と対応していました。やはり呼吸器にトラブルを抱える人はもともと体感として微妙な息苦しさがあるので口元のちょっとした障害物でも苦痛なのだと思います。
逆に看護師さんなどは当然のことのようにインナー付きのマスクでしっかりしたまま治療を受けていました。
実際にはマスクが酸素飽和度に影響することはありませんが、一連のストレスにまつわる息苦しさをはじめ、そこから倦怠感、頭痛、疲れやすい、気持ちが落ち込むなど様々な症状となって感じられることがよくあります。
先日『“隠れ酸欠”から体を守る横隔膜ほぐし』京谷達矢著 青春新書 という本を読みました。整体業界などでは、「O脚矯正」「肩甲骨はがし」など医療業界には存在し得ないキャッチーで面白い表現が出てくるので、「横隔膜ほぐし」にも何ぞやと喰いついてしまったのです。
怪しい整体の本かと思いきや、でもサブタイトルに「呼吸が深くなると免疫力は上がる」とあり、読んでみるとその方法も井本整体やその上流にある野口整体の活元運動に相通じるものでした。それをざっくりいうと“深い呼吸”と言えばわかりやすいかもしれません。
以前から言われていたことですが、現代人の不定愁訴はストレスや忙しさなど余裕のない状態が続くことによって肩が上がります。その代償として首から上(頭部)が前に出て呼吸も浅く短くなり肩や背中をはじめ身体全体も硬くなり、ひいては血液循環にも影響します。
結果的に心身ともに不調が生じる。というのが最も典型的な不定愁訴の発症機序だと思います。
その発症を自分で事前に気付きコントロールしようというのが深い呼吸であり、緊張と弛緩なのです。呼吸は健康の基本中の基本で座禅、瞑想、ヨガ、太極拳等々すべてゆっくり、深い呼吸が基本線となっています。
「調身、調息、調心」という言葉を座禅の時に僧侶から聞きましたがまさにその通りで、姿勢を正しくし、呼吸を整えると精神状態も整うということです。ひいては自律神経も本来あるべきいい状態に落ち着くということではないでしょうか。
このように健康、落ち着いた生活、心の安定というのは自分の意識と少しの行動で自分が考えるよりも簡便に手繰り寄せることが可能なのだと。
だから患者さんにもこのことを地道に伝えていかなければいけないのだとこの本で再確認した次第です。
参考: 『健康生活の原理』 野口晴哉著 全生社
『整体法 2』 井本邦昭著 三樹書房
当院の患者さんの中でも治療室に入ってきて真っ先にマスクを必ず外すのは慢性閉塞性肺疾患(COPD)の既往のある患者さんだったり、喘息持ちの患者さんだったりします。緊急事態宣言の頃でも「外していい?」とお願いされていました。
話をするわけでもなく、ほとんどうつ伏せの患者さんの背中を向いている状態ですから「どうぞ外してください」と対応していました。やはり呼吸器にトラブルを抱える人はもともと体感として微妙な息苦しさがあるので口元のちょっとした障害物でも苦痛なのだと思います。
逆に看護師さんなどは当然のことのようにインナー付きのマスクでしっかりしたまま治療を受けていました。
実際にはマスクが酸素飽和度に影響することはありませんが、一連のストレスにまつわる息苦しさをはじめ、そこから倦怠感、頭痛、疲れやすい、気持ちが落ち込むなど様々な症状となって感じられることがよくあります。
先日『“隠れ酸欠”から体を守る横隔膜ほぐし』京谷達矢著 青春新書 という本を読みました。整体業界などでは、「O脚矯正」「肩甲骨はがし」など医療業界には存在し得ないキャッチーで面白い表現が出てくるので、「横隔膜ほぐし」にも何ぞやと喰いついてしまったのです。
怪しい整体の本かと思いきや、でもサブタイトルに「呼吸が深くなると免疫力は上がる」とあり、読んでみるとその方法も井本整体やその上流にある野口整体の活元運動に相通じるものでした。それをざっくりいうと“深い呼吸”と言えばわかりやすいかもしれません。
以前から言われていたことですが、現代人の不定愁訴はストレスや忙しさなど余裕のない状態が続くことによって肩が上がります。その代償として首から上(頭部)が前に出て呼吸も浅く短くなり肩や背中をはじめ身体全体も硬くなり、ひいては血液循環にも影響します。
結果的に心身ともに不調が生じる。というのが最も典型的な不定愁訴の発症機序だと思います。
その発症を自分で事前に気付きコントロールしようというのが深い呼吸であり、緊張と弛緩なのです。呼吸は健康の基本中の基本で座禅、瞑想、ヨガ、太極拳等々すべてゆっくり、深い呼吸が基本線となっています。
「調身、調息、調心」という言葉を座禅の時に僧侶から聞きましたがまさにその通りで、姿勢を正しくし、呼吸を整えると精神状態も整うということです。ひいては自律神経も本来あるべきいい状態に落ち着くということではないでしょうか。
このように健康、落ち着いた生活、心の安定というのは自分の意識と少しの行動で自分が考えるよりも簡便に手繰り寄せることが可能なのだと。
だから患者さんにもこのことを地道に伝えていかなければいけないのだとこの本で再確認した次第です。
参考: 『健康生活の原理』 野口晴哉著 全生社
『整体法 2』 井本邦昭著 三樹書房
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
月、火、水、金、土曜日 9:00~18:00
日曜日 午前のみ
祝祭日 午後のみ(12:00~18:00)
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
- 〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)
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