鍼は嫌いだが逆に効果あり
最終更新日:2023年03月06日
こんや鍼灸治療室
(平井1丁目)
街の不動産会社の依頼で荷物を片づけたりする仕事をしている60歳代男性。
エレベータのない4階の荷物の運搬作業中に膝の痛みが発症しました。次第に痛みが強くなり夜間痛(安静時痛)も出始めました。
責任を感じたその物件の大家さんで過酷な仕事の依頼主でもある、当院の患者さんに連れられて来院しました。
痛いながらも歩行は可能なのにいい大人が何故わざわざ同伴で連れて来たのかというと、とにかく人に触られるのが嫌いな人でした。
しかも、敏感肌で湿布の類も一切ダメ、子供の頃から一人だけ植物にもよくカブレていたとのこと。
床屋でも肩を揉まれるのが嫌で断っているとのことです。
東洋医学ではこういう体質を「拒按」と言ってマッサージなど触られることが好きな「喜按」と区別しています。
当然、拒按の人は触られることや体への刺激が不快だったり、くすぐったかったりして嫌なので治療院に来ることはまず滅多にありません。
しかし、痛くては背に腹は代えられないのです。
1か月前に行った整形外科ではレントゲンで「年相応」と言われ痛み止めが出されていましたが変わらず1か月が経過していました。
結論をいうと、こういったタイプの人は刺激に敏感で、また反応も早いので通常の患者さんよりかなり少ない刺激でも著効を示すことも多いと考えます。
右の膝だったのですが、鍼をしている間もとても落ち着かない様子で右手を腿の上で小刻みに動かしていました。
ですからこちらも極力、浅い刺入でツボの数も最低限に抑えました。
お灸も糸状灸と言ってほとんど木綿糸を燃やすような細い、低刺激のお灸をしました。
しかし、効果はありました。
脳では刺激が嫌いなので今まで全く治療をしてきませんでしたが身体(右膝)は喜んでいたのかもしれません。
鍼嫌いあるあるですが初めて鍼を見たそうで「こんなに細いの?」と。
今後の対策さえ留意すれば患部(膝の軟部組織)の損傷具合にもよりますが、予後は悪くないと思いました。
ただ階段を使う仕事はやめた方がいいとアドバイスしました。
不動産物件の片付け仕事だったらサポータをきつめに巻いて平場(ワンフロア)のみ、段差があるときは手すりを使うなど極力注意するように伝えました。
とにかく痛みを誘発しないようにすることがとても大切なのです。「痛み」というのはとても小さな破壊を持ち主のみに教えてくれているのですから。
そのアドバイスがもう二度と来たくないと願っている患者さんに役立つであろうと思ったからです。
基本情報
- 事業所名
- こんや鍼灸治療室
- ふりがな
- こんや はりきゅう いん
- 代表者名
- 鍼灸師 近谷 “ハリオ” 良平
- ふりがな
- こんや りょうへい
- 営業時間
-
月、火、水、金、土曜日 9:00~18:00
日曜日 午前のみ
祝祭日 午後のみ(12:00~18:00)
昼休みはありません
予約は1時間前までにお願いいたします - 定休日
-
木曜日
船堀での治療(船堀2丁目、貸しスペース)は日曜午後のみ
- 電話番号
- 03-3636-0050
- Webサイト
- https://s-thoughts.com/
- 問い合わせ
- 所在地
-
〒132-0035
江戸川区平井1丁目4−19 - アクセス
-
平井駅から京葉道路方向へ徒歩11分
小松川三丁目バス停からは徒歩3分(京葉道路から平井駅方向にバス通り右側を約150m) 歩行者専用横断歩道(信号)そば
☆日曜午後は船堀駅から徒歩5分(予約時にお問い合わせください)
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