都内最大級の亜鉛めっき専門工場
有限会社 朝日鍍金工場
住所:〒132-0025 東京都江戸川区松江4-20-11
電話:03-3653-3431
web site:http://www.asahi-mex.co.jp/
- 磨き抜かれためっき技術で幅広い分野で活躍する
- 「できない」と言わない気質が会社を育て、技術力を高める
- 安全性を高める新技術の開発、新分野への挑戦
【事業内容】 磨き抜かれためっき技術で幅広い分野で活躍する
創業以来55年間、亜鉛めっき一筋に真摯に取り組んできた会社である。亜鉛めっきの技術を向上するために不可能を可能に変えてきた。今では、建築・自動車・電気をはじめ幅広い分野での防錆ニーズに対応している。
【会社の強み】 「できない」と言わない気質が会社を育て、技術力を高める
「お客様に喜んでもらうめっき製品つくり」を基本理念に掲げ、お客様に「できない」と決して言わない姿勢を貫いてきた。その結果、今では長物(7m)、大型製品、3価クロメート(4m)、3価黒色(3ⅿ)のめっき加工が可能になった。これほど大きなめっき槽を持つめっき工場はなかなか見ることはできない。そしてなんといっても1日100トン以上の生産能力を有するに至ったことである。
【最先端技術】 安全性を高める新技術の開発、新分野への挑戦
同社独自の技術開発に於ける「パイプの内面への電気めっき」は、建築部品(公園遊具)や機械部品の内部腐食を守り、事故防止へとつながる。また光ファイバーのめっきは新分野への挑戦である。今なお、明日へのめっき技術を模索し、どんなものでもめっきしてしまう研究を重ねている。
【代表メッセージ】
代表取締役 遠藤清孝 氏
―― 基本理念「お客様に喜んでもらうめっき製品づくり」と一言で言ってもこの言葉の裏には、大変な努力が隠されていると思います。これまでの苦労話等ございましたらお聞かせください。
苦労話といえば資金の運用面です。この背景はお客様の要望に対して、「できません」と決して言いませんでしたので、その状況では、どうしても設備投資をする必要がありましたし、工場の拡張等がありました。当然目標売り上げを達成していけば問題はなかったかもしれません。しかし、景気というものは浮き沈みがありますので、いい時は問題なくても、お客様からの注文が減少すれば大変なことでした。特にバブル崩壊時は、特に苦労させられました。しかし、その結果、大物のめっきを可能にすることができましたし、1日の生産量を増やすことができました。
―― 御社の独自技術である「パイプ内面めっき」に関してお聞かせください。
お客様からの要望を頂いた時に、ともするとお客様に逆に要望をして、「こんな場所にはめっきはつかないですよ。」「半分の大きさにしないとめっきできません。」等提案型というよりむしろ自分の都合で提案する注文型のめっき工場が多く存在しました。しかし弊社は要望を素直に受けて黙って仕事をやり続けてきました。そうしますと当社でしかできないケースが生まれてきました。当然それは技術力を伴いますので、差別化につながったのだと思います。そんな中、公園の遊具メーカーから依頼を受けました。遊具の多くは根元のパイプから錆が出て事故につながる場合が時としてあります。根元の錆を解決することで長い期間、子供たちに楽しく使ってもらいたいということでした。このパイプの根元からくる錆は通常、外側はめっきを施し塗装しますが、内面はめっきがしていませんので長期間使用していると、内面から錆が出て、いずれは折れてしまうことに繋がります。そこで弊社は*「パイプ内面めっき」の重要性を把握することができ技術開発に取り組んだのです。弊社独自の補助陽極付治具を開発することでパイプ内面めっきを可能にすることができました。この技術は、2014年(平成26年)に入ってから完成したものですので、いまはどんどんPRをして受注増を目指しています。
*パイプ内面メッキは
http://www.asahi-mex.co.jp/naimekki/index.html
を参照願います。
―― エコアクション21への取組みに関してお聞かせください。
「エコアクション21」を取得して5年が経過しました。会社が一つの活動に一丸となって取り組むことは大切なことであるという位置付けで、この活動を開始しました。すんなりと活動が軌道に乗ったわけではありませんが、成果も少しずつ出てきており、今年の目標達成に向けて取り組んでいます。古いデータになりますが2012年度(平成24年)では灯油使用量、LPGガス使用量、ガソリン使用量、廃棄物排出量に関しては成果を出すことができました。また大きな削減率ではめっき不良の金額を30%以上削減しております。
―― ステンレスの酸洗いや、光ファイバーへのめっきの取組みと今後の展開に関してお聞かせください。
ステンレス事業は、これからも伸びていくだろうと考えています。今後の動向によって設備投資も考えていく必要があります。光ファイバーに関しては、髪の毛程度の細いものにめっきをかけていきますし、めっき層の厚さも80μ(ミクロン)と厳しい条件です。光ファイバーはもともとガラスですので、すぐにめっきできないため金属を溶着させてめっきをしていきます。いずれ製品化に結びついていけばと思っています。
―― 社員教育の実情をお聞かせください。また入社希望の若い人たちへのメッセージをお願いします。
社員教育に関しては、外部からの講師を招いてのセミナーの開催等、勉強する機会を与えるようにしています。めっきの知識や技術の習得だけでなく、社会人としての常識にあたる部分、例えばコミュニケーション等の教育を行ってきています。また、40代50代のラインの責任者は、昔と違って、スマートに自分たちより若い人に接していますし、トレーニングも行っています。ただ、もっとぐいぐい引っ張っていくような点があってもいいかなと思うときもあります。また入社希望の人には、「僕に社長をやらせてください。」というような人物を望んでいます。そのような人は自分自身頑張っている意識もあり、しっかりしています。会社をこうしていきたいと、会社を俯瞰する目を持ち合わせているでしょうから言い過ぎかもしれませんが、このような若い人が入社することに期待したいです。