江戸川区ものづくりMAP
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サイドメニュ

都内最大級の亜鉛めっき専門工場
有限会社 朝日鍍金工場
服・OEM、染色・プリント加工、後加工までをワンストップで提供する
株式会社 黒沼染工場
金属の塑性加工技術を「チーム」の力で革新する
株式会社 児玉機械製作所
柔軟性・伸縮性・通気性をもつ驚きの布ヒーターの開発
株式会社 三機コンシス
数値で表現できない感性でプラモデルの金型を製作
株式会社 秋東精工
金属の歪との格闘が驚異のカーテンウォールを作りだす
株式会社 シラヤマ
小物から大物までヘラシボリの技を幅広い分野へ
高橋絞工業 株式会社
黒色被せガラスの成功をはじめ手作りガラスの魅力を提供
田島硝子 株式会社
コントロールバルブで未来を創造する
東工・バレックス 株式会社
BTA、ガンドリル、リチップ、切削オイルは深孔加工の真髄
東洋エンヂニアリング 株式会社
「板金加工」の原点を守り、新たな殻を破る技術力
株式会社 長島製作所
蓄積した経験と、アイデアで短期間での金属加工製品化に挑む
株式会社 西川精機製作所
研究開発が命!サンドブラスト一筋
株式会社 不二製作所
フィギュアから医療補助用品まで多岐にわたる製品
株式会社 松田モデル
輝かしい実績が物語る陸・海・空に及ぶ技術
松本産業 株式会社
伝統的な染色方法で風合いを感じる製品を造り続ける
有限会社 村井染工場
株式会社 田島硝子

黒色被せガラスの成功をはじめ手作りガラスの魅力を提供

田島硝子 株式会社

 住所:〒132-0025 東京都江戸川区松江4-18-8
 電話:03-3652-2727
 URL:http://www.tajimaglass.com/
 産業ナビリンク:http://edogawanavi.jp/shop/600986/

  • 伝統工芸の被せガラス新色の黒で美しさを魅せつける
  • 開発力と製造技術が生みだす鮮やかな製品群
  • 独自の製品ラインアップの充実

【事業内容】 伝統工芸の被せガラス新色の黒で美しさを魅せつける

黒色被せガラス製品

 1956年(昭和31年)に田嶌松太郎が東京都江東区に硝子食器製造工場として創業開始。その後1962年(昭和37年)に現在地の江戸川区松江に自社工場を設立し、業務用のタンブラーやワイングラス等を製作する。半世紀以上にわたり、様々なお客様より時代に合った「ものづくり」の要請を受け今日では、細足(ステム)グラス・色被せガラス・氷紋(アイスクラック)ガラス・手延ばしガラス等の製品開発を行い、お客様に提供している。2009年(平成21年)には、江戸切子やサンドブラスト製品の素材である被せ硝子の外色で黒色被せ(薄さ約0.1㎜)の製造に初めて成功し、翌年3月より発売し好評を得る。

【独自戦略】 開発力と製造技術が生みだす鮮やかな製品群

富士山 祝盃

 事業内容でも記載しているが、細足(ステム)グラスや、氷紋(アイスクラック)ガラス等の技法でいろいろな形、色、機能性等を追求し、常に製品開発を行っている。2007年には、弊社商品「ワインブラー」が、東京都主催「東京と伝統的工芸品チャレンジ大賞」で都知事賞(大賞)を受賞し、高い評価を獲得する。2014年(平成26年)には「江戸硝子 富士山 祝盃」で全国観光土産品連盟の工芸部門で経済産業大臣賞(大賞)を受賞する。また黒色被せガラス製品に関しても、ぐい呑やタンブラー等といろいろな種類の製品を手掛けている。これは開発に力を入れてきた賜物である。

【これからの姿】 独自の製品ラインアップの充実

 現状に満足せず、持ち前の製品開発力と技術力に一層磨きをかけ、それらをうまく融合することで、弊社オリジナルのガラス製品を数多く生み出すことにより、手づくりガラスの魅力をお客様に提供する。

【代表メッセージ】

代表取締役社長 田嶌大輔 氏

代表取締役社長 田嶌大輔 氏

―― 現在、御社と同じ業態の事業所は全国にどのくらいあるのでしょうか?またその業態の変化等ございましたらお聞かせください。

 江戸川区では弊社を含めて2社です。その観点からすれば全国には100社近く存在するのではないかと思うかもしれませんが、従業員が30名以上いる事業所は、実は東京都が最も多く全国でも10数社ほどしかございません。その中で弊社は、江戸切子やサンドブラストに使用される被せガラスと引き足技法によるワイングラスやカクテルグラスの製造が主軸になります。製造する商品も弊社ではOEMの割合が全体の多くを占めております。従来は、硝子問屋さんを通しての受注がどこの工場も多くを占めておりましたが、問屋さんの数も減ってきた為、弊社を含め現在ではインターネットを活用した直接販売や、異業種の問屋さんや小売店さんとの取引を新たな試みとして取り組まれている硝子工場が増えております。

―― 1日の製造能力はどのくらいでしょうか?

 1日に数種類の製品を仕上げますが、総数にしますと約2,000個の製品を製作しております。手造りではありますが、「組仕事」と言いまして、一つの商品を数名の職人で役割分担し製作しているので、一般の方が想像されるより数は作っていると思います。そのチームが現在5~6組ございます。長年にわたる経験から、弊社独自のいろいろな効率アップの手法を取り入れて現在このような生産体制でお客様の対応をしております。

―― 伝統工芸の現状とその中での御社の展開についてお聞かせください。

 伝統工芸に対して業界によっては、夫婦2人や若干名で行っている事業所さんが多くなってきており、弊社も非常にお世話になっております「江戸切子協同組合」さんに関しては1人親方の事業所さんが多くなっておりますし、また親方が70代であるというように高齢化が進んでいるのが現状です。その点に関しては、当社はある程度人数がいなくては成り立たない業態の為、伝統工芸の伝承に関しては他の伝統工芸品とは少し方法論が異なると思います。例えば、マニュアル、図、絵、映像で継承していく事も必要かと思います。また当社も加盟しております「東部硝子工業会」として2002年(平成14年)に「江戸硝子」が東京都の伝統工芸品に認定され、本年11月には経済産業省より国の伝統工芸品にも認定されましたので、東京オリンピックが開催されようとする中、ギフトに関して東京都内で造られた伝統工芸品をという形での引き合いが大きくなっていく事を期待しております。

―― 経営上重視する項目に関してIT化を挙げていらっしゃいますが具体的にお聞かせください。

 現在、ホームページのリニューアルを予定しています。自社を幅広くアピールするための1つの手段としては非常に有効であるととらえています。ただ、「ものづくりに経営資源の大部分を活用したい。」と考えておりますので、流通の部分は従来のお客様を通じての販売を今後とも重視していきたいと考えております。あくまでもインターネットを活用することで、新しいお客様(特に法人企業)に弊社を知って頂き、掘り起しが少しでも出来れば今後とも、ものづくりに特化した経営をすすめることが出来るのではないかと考えております。確かにエンドユーザーに近い所での商売は利幅の部分のみ考えれば、魅力あるように思います。しかし、「ものづくり」は非常に苦労が多いのと同様に繊細に売るという事も同じ位大変な事だと考えます。弊社としては新しいお客様との商売をしっかりと対応していく事で少しずつでもファンを増やし、それが企業発展、存続にとって一助となるかと思います。そしていずれ海外への広がりに繋がっていく事が理想です。

―― 今後採用していきたい人材に関してお聞かせください。

作業風景

 弊社の従業員には、若い人もいますし、女性もいます。男女問わず「ものづくり」に興味があり、特に「江戸硝子」に興味を持たれた方を採用していきたいと思っています。自分の携わった製品がお客様の「笑顔」を招くことができれば、達成感と自信に繋がります。また、製造に興味がある人に縛られることなく、「ものづくり」に興味があり、且つIT関連や貿易関連の仕事をしてきた方、いわば他部門の専攻や経験のある方の採用も今後検討していきたいと考えております。


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