コントロールバルブで未来を創造する
東工・バレックス 株式会社
住所:〒132-0031 東京都江戸川区松島4-2-17
電話:03-3655-5161
URL:http://www.toko-valex.co.jp/
産業ナビリンク:http://edogawanavi.jp/shop/601548/
- バルブの付加価値は過酷な条件下だからこそ発揮できる
- 過酷な条件を楽しむ会社気質が強みの原点
- かつての「研究所」の名に恥じない高度な技術力は国家事業へ
【事業内容】 バルブの付加価値は過酷な条件下だからこそ発揮できる
同社は様々なプラントで使用されているバルブを製造しているメーカーである。しかしバルブといっても使用範囲は広い。一般用バルブはさることながら、特に流量を制御するコントロールバルブの中で、特殊な技術力を要求されるプラント装置に使われるバルブを製造する。また物理・化学的に過酷な条件下で使用される化学プラント向けのバルブでは、その名を轟かせている。
【会社の強み】 過酷な条件を楽しむ会社気質が強みの原点
汎用品で解決しない難題に、同社が培ってきた先端技術で真っ向から取り組み製品化に成功している。大手バルブメーカーにOEM供給している耐酸弁や大口径のオールハステロイ・バタフライ弁、ジルコニア弁などを独自に設計し、合理的な価格且つ短納期で供給する。またヘリウム冷却用の極低温弁や次世代国産ロケットの燃料制御用特殊バルブも手掛けている。
【現在進行中の開発】 かつての「研究所」の名に恥じない高度な技術力は国家事業へ
現在、ロケットに使用されるバルブを現在開発中である。国家事業の一環として一役を担っている意気込みを感じる。過酷な条件△260℃下で正常に稼働するバルブ開発は、創業当時「東工研究所」と命名したほどの研究開発から製品づくりに至るまでの実績があるからこその結果である。
【代表メッセージ】
代表取締役社長 横山達也 氏
―― 東工・バレックスという御社の社名の由来をお聞かせください。
弊社は、先々代が日本工業大学の前身の東工学園の研究室で講師をさせて頂いていたこともあって、独立するときに東工学園の東工をいただきました。58年前になりますが、東工研究所という名前でスタートし、23年前に東工・バレックスに社名を変更しました。それまでは東工研さんと呼ばれていましたが、研究所という名称はどんな仕事をしているのか一般の人には理解しづらいのではないかという懸念がありました。また当時は*CI(コーポレートアイデンティティ)が流行っていた時代でもありましたので変更した次第です。バルブメーカーとしてvalveの文字を入れる必要性を感じていました。Valexにした背景は、Valはバルブを表し、最後の2文字exはexpert、excellent、expansion,を織り込んでValexとしました。意味合いはお分かりと思いますが、会社としてバルブに関してexpert専門家であること、excellent素晴らしい製品を造り続けること、expansion先々どんどん伸びで行くことを念頭に置いたわけです。東工とバレックスの間の・は、入れないと外資に吸収されたとも思われたくなかったのであえて入れた次第です。
*CI(コーポレートアイデンティティ)に関してはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/CIを参照願います。
―― 御社の不変のテーマである「創造と挑戦」から4Cとなる基本姿勢を掲げていますが、この点に関してお聞かせください。
「創造と挑戦」は創業当時から受け継がれていることですが、弊社の「ものづくり」の考え方は誰かが設計したものを造るというのではなく、自分たちでゼロから造っていこうという基本姿勢を指して言います。バルブというものが世の中に出てきましたが、大手が得意とする石油化学の分野ではなく、彼らが手を出さないニッチな分野でいろいろなアイデアをフルに出して前例のない物に挑戦をしていく。これが最初の言葉になるわけです。そして2年前になりますが、もう1歩進める何かを造っていきたいという思いから、創造(create)挑戦(challenge)にcommitとcollaborate。いわゆる責任と協働の2Cを加え4Cとなったわけです。お客様の要求が厳しくなっていく中で「ものづくり」の責任があります。commitしていかなければいけません。またバルブの業界に縛られていては弊社の事業も広がっていきませんので、collaborateして他業種の方々と協働し視野を広げることを目標にしました。
―― 「エコアクション21」の取組みに関してお聞かせください。
「エコアクション21」を取得して10年になります。品質関係では弊社はISO9001を取得しています。環境関連ですとISO14000番台になりますが、取り組みやすい点から「エコアクション21」を習得することに決めました。当時、環境省の主催で200社募集がありまして、応募したところ採用されましたので、取組みを始めました。1年後に日本全国で4番目に登録されました。ISO9001をすでに取得していましたので、社内的にも、すぐに対応ができ、多少内容が異なってとしても、流用できる部分が多かったのであまり苦労せずに取得することができました。取り組んだおかげで、社員の意識付けにもなりましたので、不要な時間の消灯、冷暖房の設定温度、ペーパーレスの実行などを行い、2013年度(平成25年)では目標値に対して二酸化炭素排出量97%、化学物質使用料54%と効果が出ております。おかげさまで江戸川区のエコカンパニーにも登録させていただきました。
―― 今後の展望をお聞かせください。
新エネルギーの水素、超電導、核融合に関連した機械設備に使用するバルブを今後、展開していく予定です。高温、低温、強酸性、強アルカリ性等過酷な条件下で問題なく稼働する高付加価値のあるバルブを短納期でお客様に供給していきます。
―― 今後採用していきたい人材に関してお聞かせください。
ガッツがあり、気概のある人です。前にそびえたつ壁を避けるのではなく、その壁に挑戦していく事がいずれ力になっていきます。自分から進んで仕事を行い、自分の造ったものがこの事業に使われているという感激が自信や成長に繋がっていく事だと思います。弊社としては、入社後の外部研修やOJTにも力を入れておりますので、是非「ものづくり」に興味のある人は応募していただきたいです。